亀と熊 同性愛の危機
← フュースリー『夢魔 The Nightmare 』(1781年) (画像は、「ヨハン・ハインリヒ・フュースリー - Wikipedia」より)
昨夜というか、今朝未明、奇妙な夢を何度も観た。
というより、夢で目覚めたというべきか。大概は、起きた瞬間、忘れるし、そもそも見たこと自体、記憶に掠りもしない。
それにしても、細切れな睡眠は何とかならないものか。
以下、比較的覚えている夢を二つ、大急ぎでメモっておく:
一つは、亀と熊の諍いの夢。
私は誰かと家の中、恐らくは茶の間にいる(実はこの場面に至るまでに夢が続いていたようだが、これからの場面の印象が強烈で、あるいは、大概の夢のように起きたら忘れる程度のものだったのかもしれない。
私は茶の間の出窓から外を見たら、奇妙な生き物を見かけた。結構、大きな生き物。巨大な濡れ雑巾のように表面がぬめぬめし、粘るような体液が表面を覆い垂れ流れているようだ。ジッと見ると、それは亀だと分かった。南海の巨大な亀。もう、齢を重ねているのか、ゆっくりのっそり右のほうから左のほうへのし歩いている。出窓の正面には高さ十メートルほどの岩塊、岩山がある。表面は岩がデコボコしている。そこを登ろうというのか。すると、亀の後ろから熊がやってきた。亀も巨大だが、熊はさすがに一回り大きい。熊としては普通の図体かもしれない。どうみても、熊は亀に襲い掛かろうとしている。
あっという間に亀に追いついて圧し掛かろうとする。が、亀はのろのろとだが、岩山に上っていく。逃げ切れるのか。が、熊のスピードに敵うはずもない。
亀は岩に上って逃げられるかと思ったが、なんとその岩の一角を熊のとてつもない腕力で岩山から剥がれ落ちてしまった。亀は岩山と剥がれた岩塊との間にできた亀裂に落ちてしまった。
と思ったら、剥がれた岩塊から一歩逃れ、岩山の筋をなおも亀は上り続ける。すると、熊はまたもごつごつした岩塊を叩き落す。亀は逃げる。その繰り返し。
やがて、ついに亀と熊は地上に落ち、熊は亀を羽交い絞めに。
そこで私は目覚めた。
(二つ目の夢 同性愛の危機 上記の夢のあと、私は再度、寝入ったようだ。で、次の夢でまた起きてしまったわけである)
私たちは、何処かの民宿(かホテルの一室)でみんなで寝ることになった。雑魚寝状態である。男連中が数人、私、なぜか若い女性もいる。その女性は男性とのカップルである。
つまり、男性数人、私、若い男女のカップルと言い換えるべきか。
私たちは一緒に旅行している……あるいは、何かの合宿なのかもしれない。
部屋の中は明るい。照明は落とされたのかどうか、記憶にない。私は目を閉じている。
すると、私の左側で寝ていた数人の若い奴らが何やら妖しい気配。そっと様子を窺うと、なんと奴らは同性愛なのか、男同士で性交渉を始めた。私は知らん顔で目を閉じてしまう。
右隣の男女も何か始めたようだが、よく分からない。そのうち、若い女(何処かの路上で実際に何度か見かけた女。だけど、名前はもちろん、素性は分からない女)が私にモーションをかけてきた。いや、私からだったのか。
実は、若い奴らが、未だとばかりに、私にも同性愛の味を教えてやろう、仲間に引きずり込もうとみんなで企んで、私に行為を迫ってきたのだ。
でも、私にはそんな性癖はない。私は、だから、右隣の女に迫ろうとしたのだ。私が異性愛の性癖なのだと示さないと、危ないという危機感から女に迫って行ったのだ。
それはチャンスでもあった。今、せっかく隣に若い可愛い女性が薄着姿で横たわっている。今のチャンスを逃す手はないのだ。
男たちは迫ってくる。私は懸命に、救いを求めるようにして、女に縋って行ったのだった。
女のさらに右隣にいる奴も、左側の連中の仲間のようだった。私のけしからん行為を制しようとした。が、それは奴らの仲間だから邪魔しようとしたのか、女のパートナーとして、手を出すのを見過ごすわけにいかなかったのか分からない。
でも、私は必死なのだ。女をものにしないと、若い奴らの仲間入りとなってしまうのだから。
その辺りで目が覚めた。あの女は誰だったのか。
(前夜、寝入る前、フローベールの「聖アントワーヌの誘惑」を読了し、印象深いってことが影響した……ってのは、うがちすぎかな。)
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