ついにその日が来てしまった
銭湯よりも広々した浴場。昼間なのか、目映い照明のせいなのか、やたらと明るい。何人かの入浴客と、大きな浴槽に浸かり、のびのび寛いでいる。突然、浴室のドアが開き、二人の人物が周章てたように入ってきて、真っ直ぐ私の方にやって来る。医師(検査員)と看護婦。白衣の人物の手には、何処かたった今まで凍結されていたような、平らな四角いビニールパックが。
赤っぽい物、何かの臓器か、採取した数百ccの血液が入っている。二人は深刻な表情。こんな場にまでわざわざ来るなんて、余程、酷いってこと。私は、とうとう来るべき事態が来たと、腹のそこで覚悟を決めて、その時の来るのを待ち受けていたのだった。でも、動揺は隠せない。
(話の続きが聞きたいというコメントへのレス)残念ながら、それともホッと安堵の胸を撫でおろしたというか、ビニールの透明な袋に入った内臓(か血液)を見た瞬間、やっぱりかと思った瞬間に目覚めてしまったのです。正夢というより、自らの肉体の異変への内心の(自分では向き合う勇気のない)懸念・杞憂があの袋を見た瞬間、とうとう表面化したな、という諦めの念があったのです。
(4月1日の朝、見た夢。だからって、エイプリルフールの話じゃないです。)
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