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2017/10/13

百鬼夜行:クラクションが発端でした事件

 東京在住時代のことだから、もう十年前のこと。

 場所は早朝の環七。
 私は帰庫(営業を終え、会社に戻ること)しようと片側二車線の外側(歩道側)を会社に向かって走っていた。

 あと数分で会社という時、私の運転する車の前に暴走族風のガキがバイクで車線を跨るように蛇行運転していて、仕方なく自分もその後を付いて走ることに。
 後続の車が渋滞。

 そこへ、追い越し車線(真ん中の分離帯に近いほうの車線)を走ってきた茶色のジャガーに乗った奴が、クラクションを鳴らし、渋滞していた真ん中側の車線の車をどかせ、さらにそのバイク野郎をも蹴散らして、走り去った。

 暴走族のガキ、バカだからか、何をどう勘違いしたのか、クラクションを鳴らしたのは直後に居た私の車だと思い込んだらしい。

 普通、渋滞する車やバイクを蹴散らし走り去っていったジャガーに目を付けるだろう!

 でもバイク野郎は、私の運転する法人タクシーの安っぽいクラクションの音と、高級車だろうジャガーのクラクションの音とも区別できない奴。

 そもそも、クラクションはバイクの斜め後ろで鳴らされたんだし。 私はバイク野郎の真後ろだった。
 音の聞こえてくる確度からでも、音源の位置、少なくとも音の出所の方向は分かろうというもの。

 でも、そいつは、そんなことも分からんあほな奴。 真後ろの私がクラクションを鳴らしたと単純に思い込んだ。

 私を睨みつけ、バイクを道の真ん中に止め、私の乗るタクシーの車種や会社名、ナンバープレートの番号(のいずれか)をメモ(か記憶)している。

 その場は、奴は走り去った。
 が……。

 翌日(正確には次の営業の日、同じ時間帯)、そいつやそいつの仲間らしき連中が、私の車の前をノロノロ運転。

 その前に、奴の仲間らしい若い男が私の通う会社の事務所の車庫への入口付近にも来て、こっちの様子を伺ったりしていた。私は案の定だと思った。

 そんな嫌がらせ行為に悩まされる日々が一週間ほど続いたか(その間の営業は3回ほどだったと思う)。
 何日かして、ようやく変な、脅しめいた(脅しそのものか)挙動は収まった。
 
 ちなみに、私も、用心のため、奴のバイクのナンバーは控えておいた。
 メモ用紙(日報ではなく、営業中にメモなどする時のため常に用意してある用紙)に番号などの情報をメモしておいた。
 さらに、自宅では、15歳の頃から続けている手書きの日記にもナンバーなどをメモ。

 奴が少しでも実力行使を図ったら、警察や会社に通報するつもりでいた。

 ただ、奴らが本当に実力行使を図り、集団暴行など加えられたら、重傷でも命があればいいが、何も伝えられないという可能性だってありえる。
 まかり間違えたら、冒頭の事件での被害者だって意識不明乃至は死に至っていた可能性だってありえるわけで、自分が何か異常事態になったら、通報どころではなくなる。

 だからこそ、証拠物件として誰が首謀者、あるいは犯行の関係者かを分かるようにという用心(手掛かり)の意味も込めて日記そのほかにメモし机の上の目立つところに置いておいたわけである。

 自分がクラクションを鳴らしていないのに、近くにいたというだけで、碌でもない連中に絡まれたりする。

 街中には何があるか、分からん!
                    (2007年11月19日夕方記)
[この件では、奴らの嫌がらせめいた不穏な行動は、特段の事件には至らなかった。ただ、会社で課長の自分を見る目が冷たくなったような気がした。何か腹に含むところがある……が、口には汚らわしくて出せない、そんな風。もしかしたら、奴らが私について、アリもしないような変な噂でも流した(課長の耳に吹き込んだ)のでは、という、疑念は今も消えない。(2017年10月13日追記)]

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コメント

とばっちりもいいところでしたね。
実害がなくて何よりでした。
あの東名の進路妨害ヤロウみたいなヤツが他にもいたら大変です。
ドライブレコーダーは必須ですね。

投稿: 砂希 | 2017/10/13 20:01

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