ナマズ ワニ サルに追われて
つい先日の夢。登場したのは、なんと、ナマズにワニに子ザル。ドアを開けたら、生け簀ほどのプールにこいつらが。ドアから出ていきたいけど、子ザルも追っかけて来ようとするので、出ていけない。最悪の夢だ。何の因果なんだ?
何かの夢の中で、自分は、なぜか心ならずも開かずの扉の向こう側の部屋に入り込んでしまった。
薄暗い、狭っ苦しい、陰気な部屋。最初は薄ぼんやりして分からなかったが、コンクリート打ちっぱなしっぽいその部屋の真ん中に畳で言えば三畳ほどの長方形の生け簀っぽいプールがある。
しかも、生け簀の中で何か黒い影が蠢いているではないか。見ると、巨大なナマズ。ブリより大きい。だが、その背後にはもっと巨大な生きものの影が。鋭い牙の並び。長い頑丈そうな顎。ワニだ!
何だってワニがこんなところに棲息しているんだ?
私は、慌てて入って来た扉を開けてその部屋を出ようとした。
が、その薄闇の空間には、サルがいる。子ザルなのか。そのサルは、陰湿というか得体のしれない、不気味な笑みを浮かべて私を追ってくる。追ってくるだけなら逃げればいいが、なぜか、私の脳裏には、こいつだけはこの部屋から出しちゃいけない、という思いがある。
そいつを出したら、パンドラの箱を開けたように、光るある広い世界が邪悪に満ちてしまう。
だから、逃げるにしても、そいつが一緒に飛び出すのだけは阻止しないといけないのだ。
逃げないと。でも、奴だけは振り切らないと。私は懸命だった。必死だった。奴の腕を私の体から引き剥がすようにして……。
そのギリギリの瞬間、私は目覚めたのである。
果たして私は、夢の中で邪悪の権化か虜に思える、野猿から逃げられたのか。
あるいは、逃げてはいけなかったのか。あるいは、我が身大切がゆえに、子ザルがどうなろうと、あるいはこの世界がどうなろうと、知ったことかという思いだったのか、私には分からない。
ああ、せめてサル キジ 犬だったら、冒険の旅に出かけられたのに。
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