先を急いでる
……どこかからある場所へやってきた(恐らく内容は忘れたが、夢の続きだと思う)。
連れられてやってきたような気もする。でも、自分で行ったような気もしないではない。全くなじみがないわけじゃない場所。
そのうち、とある部屋……あとから思い返すと診察室か……の肘掛け椅子に腰かけている自分がいた。
まわりに数人の人影。中心は、年配の恰幅のいい男性。
どうやら自分の体を見られているらしい。私は何時の間にか、どうやら上半身(全身?)裸である。
気が付くと、男性が自分の体の後ろ側、左の腰、ややお尻に近い辺りを弄っているのに気づく。
何やらゴニョゴニョやっている。痛くはないが、肉に何かしらの感触を感じる。
しばらくして、男性は終わったということを言葉ではなく、仕草で示した。周りの人たち(中には少なくとも一人は女性)も、もう終わったから出ていっていいよ、という表情で、自分が出ていくのを促すようである。
私は戸惑っている。何をされていたのかすら、まるで分からない。
処置をする前に男性らは何も言ってくれなかったし。ただ、予定通り施しましたよと、言わんばかりである。
恐々、何かされた辺りを探ってみる。
もっこり盛り上がっている。何かの器具か装置が埋め込まれている感触が。
思わず身を捩って覗き込んでみたら、ビーカーかポットの栓のような丸っこいものが埋め込まれているのが目に飛び込んできた。
何だ? 何をしたんだ!
でも、連中は誰も返事をしない。それどころか、ニコニコ…いやにやにやしているようでもある。
こうなって、当然、みたいな。
私はやむなく、治療台というか診察用のリクライニングチェアから起き上がり、部屋の外へ出ていった。
狐に抓まれた心地のままに、左のお尻のやや上部の辺りが壁や何処かに擦れないよう、気遣いながら。
何処かの敷地に止めてあったオートバイの元へ。
腰の辺りを気にしつつ、オートバイに跨り……(あとは覚えていない)
[ この後は、今の場面に続いて……の夢だったかどうか、覚えていない。]
何処かの駅のロータリーに居る。歩行者が歩くエリアにはずっと幅広い庇がある。
私は急ぎ足で何処かへ向かっている。
俯き加減で、とにかく先へ、先へ。
歩道の端に点々と何人かの人たちがいる。すれ違う。
といっても、人々は車道際に立っているだけ。歩いているわけじゃない……ようだ。
夢中で歩いている。焦っていると言っても過言じゃない。
喉に痰が。それとも、口の中に何か食べたものの残りがあって、それを吐き出したいのか。
周囲に注意することなく、でも、できるだけ足元にペッと吐き捨てた。
一瞬、まずい! と思った。
車道際の誰かの足元に唾が少々かかったような気がしたのだ。でも、怖いので、何もなかったことにして、一層、足を速めた。
内心、唾(痰)を吐くにしても、しっかり周囲の状況を見てすればよかったと後悔しそうになっているのだが、誰かの足元へはかかっていないと自分に言い聞かせていた。
すると、あと一歩でトイレへ続く通路の入り口、という辺りで、突然、やや太めの若い男に行く手を阻まれた。身長は私より小さい。ケンコバを小柄にしたような男。
男は、私の前に立ちふさがると、彼の手でいきなり私の頭を掴んだ。彼の手はまるで大きめのスイミングキャップのように大きい。
彼は、どうやら、先ほど私が吐いた唾がかかったので私に文句を言いに来たのだと私は直感した。
彼は私の頭を上から掴んだままに、通路のほうへ連れていこうとする。入り口は暗い。そんなところに連れ込まれたら、何をされるか分からない。
私は咄嗟に叫ぼうとした(実際に叫んだかどうか覚えていない)。
同時に、自分の体を捩って、彼の手や腕を振り払おうとした。
うまくいったようだった。
[あとは覚えていない。そういえば、夢を見た前日の昼間、親せき宅へ行った。その家の主人は、昨年、腰を傷め、十月だったか、腰の辺りにボルトを九本入れる手術をやったという。ボルト一本が十万円。十本近いし、治療費は全部で百万円近いとか。実際には、保険が利かないのだが、三割の自己負担で三十万円を要したといった話を聞いた。これが夢野背景の一つになっているのかもしれない。それと、最近、トイレが近くて、仕事中にしても、トイレの所在が気になってならない。なので、尿意がテンパっている最中に無線などが入ると、厄介でならなくなっていることも、夢の背景にあるかもしれない。尚、私は、普段、道路(外)で唾(痰)を吐くことはしない。人が吐くのを見るのも嫌い。吐くくらいなら呑み込んでしまうタイプである。]
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