アズールの空
剥きだしの魂の悲しみを誰もが持て余してしまう。
すれっからしの皮と鞣された心とがすれ違っていく。
真っ直ぐにあなたへと向かってきたのに、あなたはしり込みするばかり。
← (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)
受け止めきれない? 抱きかかえてあげるのは無理だった?
羊水の涙を流し、それは夕焼けの茜に紛れていく。
凍てついた心を蕩かすような神話は何処にある?
突きつけられた切っ先を躱してくれる御伽噺は、誰が語ってくれる?
いつまでたっても初心な魂は、地の禍なの?
→ (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)
赤裸の心のままに、身は貝になる。
蓋は開きはしない。いつの日かの開眼を夢見るお前は、真っ赤な闇に怯えている。
アズールの空に白い雲が漂っている。
自由が浮かんでいる。あの雲へと飛び立つんだ。
お前が生きることのできる世界は、あのアズールの空なのだ。
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