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2015/07/04

シャボン玉飛ばそ

 人は命だ。
 命の玉だ。
 玉のような命だ。

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→ お絵かきチャンピオン 作「シャボン玉王国」

 風船のように弾けほどの命が詰まってる。
 漲る命が胸をいっぱいに膨らませている。
 風のように息が体の中を通り過ぎていく。
 吸っては吐いてを繰り返し、命が車輪となって転がっている。

 人は命だ。
 命の塊だ。
 命が薄い皮に包まれている。
 薄い 薄い皮なのだ。
 風船よりもっと薄い皮膚という膜につつまれている。
 命が風となって体の中を転がっている。
 転がって熱気となって体を膨らませている。
 
 命の膜は風船玉よりはかなく強い。
 いや、シャボン玉よりキラキラ光って シャボン玉よりはかないのだ。

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← シャボン玉 「シャボン玉 - Wikipedia」より)

 命はだからシャボン玉に束の間 とどまっているはかなき夢。
 いつ去っていくかもしれない。
 さよならの時を告げることなどない。
 気がついたら、シャボン玉のように呆気なく弾け散ってしまう。
 
 屋根より高く飛んだシャボン玉なんて あったことがない。
 そのはかなさを感じているから シャボン玉に焦がれるんだ。

 さあみんな シャボン玉飛ばそ

                             (2015/07/04 作

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