ピエロなんだもの
夢が嗚咽のように噴出する。血と汗と涙のように、時も所も弁えず、ただ本能のように剥き出しに。
ああ、しゃっくりのように止まらない発作。
← チャンプ作「ホダケリンバートンウイリアムサムグレンマイケル林檎スター」(2014年12月15日)
真っ直ぐすぎて、魂をも射抜いてしまう衝動。
目の前にぶら下がっている命。干し柿の真似をしているのか。それとも、いつの日かミイラになることを夢見ている?
掴みたいんだよ。
何をって?
それが分かれば苦労はしない!
ただ、掴みたいんだ。
とりあえず真実と答えておく。でも、本当のところ、ボクにも分からない。
→ チャンプ作「ツライのは君だけじゃないとゆうフレーズを待つ灯台守」(2014年12月25日 )
ああ、夢は宙ぶらりん。そこに、そう、浮かんでいる。揺らいでいる。手を出せば、呆気ないほど簡単に掴めるはず。
けれど、差し出した手をするっと抜け出し、半歩後ろに後退しては舌をペロッと出してボクを嘲笑っている。
いや、ただ嗤っているだけなのかもしれない。ボクの真剣さが滑稽だって笑い転げているだけんだろう。
ボクの直接過ぎる想いが窮屈過ぎて、息が詰まるってさ。
← チャンプ作「ごろリンPA」(2014年12月25日 )
もっと、そう、のびのびと、体を、両手両足を思いっきり伸ばしてね。そうだ、大地にゴロンと寝転がればいいんだ。泥だろうが雑草だろうが、虫けらだろうが体にくっ付いたって平気。
みーんな仲間なんだもの、ボクを寝床にするがいいんだよ。
体を開けば、心だって開く。太陽がその恵みを体いっぱいに降り注いでくれる。周りの誰もが君に愛を注ぎたくってうずうずしているのさ。
ああでも、喉がイガイガする。喉だけじゃない、まるで体中にプラント・オパールが満ちているようだ。神経までがガラス粉に傷ついている。
→ チャンプ作「ピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたい黒人さんのピーターラビット描けたーーーーーー」
身も心も焼き焦がされてしまった。まるで木炭だ。樵小屋に寝そべったら、誰もそれがもとはボクだってこそ、気付いてくれないだろうなー。
えっ? 誰に焼かれたかって?
自分さ。誰に焼かれたって記憶がないんだもの、自分で自分を焦がしちゃったって、思うしかないよね。
ばっかだよねー。でも、ピエロなんだもの、仕方ないのさ。
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