断言の世界
夢は曖昧模糊たるものなのだろうか。
違うのではないか。
思い出し掴もうとするから、指の透き間から零れ去る、でなければ雲か霞と化す、あるいは地上に落下した豆腐のようになってしまうのだろう。
夢の中では、全てが確然としている。
何かが確かにそこにある。
現実の中では叶わない、断言の世界がそこにある。
[「断言の世界」(2010/02/01)より]
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