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2011/04/18

断言の世界

 今朝、長い夢を見た。
 うんざりするほど長い、長い夢だった。

06121026

 が、目覚めた瞬間、全ては潰え去った。
 胸騒ぎだけが夢を証していた。


 夢は曖昧模糊たるものなのだろうか。
 違うのではないか。

 思い出し掴もうとするから、指の透き間から零れ去る、でなければ雲か霞と化す、あるいは地上に落下した豆腐のようになってしまうのだろう。

 夢の中では、全てが確然としている。
 何かが確かにそこにある。
 現実の中では叶わない、断言の世界がそこにある。

[「断言の世界」(2010/02/01)より]

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