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2010/04/12

鬱勃の闇

蝋燭の灯りに照らされ浮かび上がる光景、それは……。

鸚鵡は彌撤の声をあげず、鷦鷯は囀りを忘れ、麒麟は糠の寝床で微睡み、櫃の中で蝙蝠が蟷螂を貪る乾いた音だけが響く。

微動だにせぬ鞦韆に居座る髑髏の目から躑躅の花が。

藪の中の明礬の岩に隠れ、酸漿の目を輝かせて密かに眺める顎のない轆轤首。

錫と燐とが交合し始め、砒素に酔った鶺鴒が喚きだし、鸚哥は硫黄に噎せる。

鮟鱇は陶然として去り行くのみ。

憂愁の臥所に襤褸布をそっと被せて、全てを鬱勃の闇に葬らん。


   

老婆心ながらルビを振ろうと思ったけど…。

この中に読めない漢字、ありますか?
小生には読める漢字があります。

漢字のちからは凄いですね。
羅列するだけで何かの世界が現出するかのようです。

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コメント

読めない…。
常用漢字じゃないと厳しいです(笑)
読めても意味がわからない…。
この世のものとは思えぬ光景を描いたものなのでしょうか。
浅田次郎の『蒼穹の昴』はやたらと漢字率が高かったので、読みきるまでえらく時間がかかりました。
でも最後まで頑張ったことを思い出します。

投稿: 砂希 | 2014/10/28 21:21

砂希さん

書き手たる小生も、読むのがなかなか辛い。
まあ、遊びで作った小品です。
意味不明も何も、ジャンルはナンセンスなのですから、意味など求めるのは筋違い。
小難しい漢字をいっぱい、連ねると、何か意味があるかのようになる、その効果を狙っただけのものです。
ただ、楽しんでくれればいいなって。

投稿: やいっち | 2014/10/29 21:31

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