うおつりぼし
[「瓜南直子twitter展覧会(photo by 銭谷均)」より]
→ 「瓜南直子twitter展覧会S30『千の眠り』―photo by 銭谷均」
私は土の子、土の精。
大地を寝床に夢を紡ぎ、
大地が私を褥(しとね)に愛を営む。
← 「瓜南直子twitter展覧会M6『うおつりぼし』 photo by 銭谷均」
まどろむ私に星が降る。
あの星々の連なりはサソリ。
魚の私を釣ろうとするの。
→ 「瓜南直子twitter展覧会変80『かみなづき』photo by銭谷均」
胎児の私は秋津州(あきつしま)の空を飛ぶ。
不尽の高嶺をはるか眼下に。
身を委ねるように。
← 「瓜南直子twitter展覧会変80『しもなづき』photo by 銭谷均」
私は二十億年の夢を生きる少女。
臨月に浮かべるイナンナ。
輪廻の天地を揺蕩(たゆた)うの。
参考:
「瓜南直子のブログ」(瓜南直子(かなん・なおこ)さんの公式ブログ)
*「うおつりぼし(魚釣り星)」は、方言で「さそり座」のこと。
*「しもなづき」は、「下な月」で、「霜月(しもつき)」のことか(「神無月」を「下な月」と理解していいとして)。
*「あきづ島」は大和にかかる枕詞。日本は古来「秋津州(あきづしま)」とか「豊秋津州(とよあきつしま)」とか呼ばれていました。
*「イナンナ - Wikipedia」
(10/02/27 作)
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