たんぽぽの句? 苦?
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春である。近所の犬コロどもも盛りの血が騒ぐ春である。我輩の可愛いお鼻もあちこちから春風に乗って漂ってくる匂いにヒクヒクしている。でも、臭いに関しては、犬コロどもには、ちょいと敵わない。
まあ、それだけが奴等の取り柄なんじゃから、自慢気に大地をクンクンさせておけばよいのだよ。
その代わり、我々猫族は、なんたって耳がいい。犬コロどもだって、人間には比べものにならないほどに音に敏感だ。そう、ドアの閉まった家の中にいたって、表から響いてくる足音で、ご主人様の草臥れかけたドタッドタッという足音、近くのガキどもの元気闊達なタンタンという足音を聞き分けているよね。
それでも、俺様たち猫族には、ワンコロも裸足で逃げだすに違いない。って、犬コロはいつも裸足だったっけ。
ネズミだってゴキブリだって、人間さんたちには姿が見えない限り、退治しようがないんだろうけど、我々はネズミが天井に潜んでいようが、ゴキブリが台所の流し台の隅っこの透き間から出入りしていようが、見逃しはしない…、もとい、聞き逃しはしないのさ。
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