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2009/03/09

水入らずの団欒?

 なかなか厄介な日々が続いている。
 母に続いて、今度は父が入院。
 といっても、父は短期で退院してくるはずである。

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← 久しぶりに自転車で買物以外の外出。

 今は、母と二人暮らし。
 父が果たしていた役割を果たす。
 母は決して認知症ではないのだが、投薬のせいでだろうか、座ったり横になったりすると、すぐに目を閉じてしまう。
 目を閉じたからといって眠っているとは限らない。
 横になっていても、グッスリ眠っていない限りは、半ば覚醒半ば睡眠状態のようだ。
 呼べば応える。ただ夢現(ゆめうつつ)のようで、絶えず外界からの呼びかけがないと、すぐに目を閉じ忘我に近い状態に陥るらしい。

 母は、父がいないのでお喋りできずつまらなさそう。

 小生は言語障害もあり(母は少なくとも小生に対しては耳が遠いらしく)母子の間では会話はほとんど成立しない。
 小生が何か言っても、一度、聞いて分からなかったら、すぐ母特有の曖昧な愛想笑いを漏らして話を逸らすか目線を逸らす。
 最初から聞かなかったことにする。
 小生は置いてけ堀である。
 そんな母子の関係が子供の頃から続いている。一言、言っても通じなかったら、最初から小生は何も言わなかった、母も聞かなかったということになる。そんな<躾>がされてきた。

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→ あるデパートの一階で生田流の方の琴の演奏風景に遭遇。坂井雅子さん。

 なので、母と二人きりだと、小生自身、ボンクラな奴だから、よほど小生が努力しないと会話のかの字もなかったりする。

 それにしても、粗相をしたら、教えて欲しい。
 粗相をしたまま、黙って茶の間に来て、椅子に座り、お茶を求める。
 お茶など何杯でも出すけど、褐色になった手で飲ませるわけにはいかない。
 粗相したままトイレから戻って、黙ってベッドに潜り込む。
 
 頼むよ。粗相をしたことくらいは自分で分かるだろう?
 気づかないの?

 下は茶色だし、手だって褐色か茶色に染まっている。
 
 静かに眠っているかどうか、寝室の母の様子を伺いに行く。
 ベッドの中の母を恐る恐る覗き込む。

 そう、恐る恐る。
 すると、ベッドや手押し車や手すりなど、あちこちが茶色になっている!

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← 第55回全日本チンドンコンクールの宣伝の旗がはためいていた。4月3日(金)・4日(土)・5日(日) と開催される。

 母を起こし、始末する。
 洗面器に半分ほどのお湯を満たし、手を浸しつつ洗う。
 ズボンなどを靴下も含め脱がせる。
 用意した何枚もの濡らしたタオルで下肢を中心に爪先まで拭う。
 当然、フローリングの床も掃除する。
 汚物を処理。

 汚れ物を(別の)洗面器に浸して漂白。
 汚れた衣類をタオルやシーツ共々洗濯。
 昨日も一昨日も四度、洗濯。
 今日こそは、自分の衣類を洗うだけで、洗濯は一回で済むかと思っていたら、油断だった。
 洗っても洗っても。
 洗濯場の窓外も、家の中も乾かすための洗濯物が絶えることがない。

 トイレに限らず、汚れていないかチェックは欠かせない。
 が、どんな場所が汚れているか、想像を絶する場合がある。
 母の動きのラインをなけなしの想像力をフルに発揮して、追跡し、濡れたタオルやトイレクイックル、ペーパータオルなどを使って拭きまくる。

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→ 冒頭の川では、鳥たちが日向ぼっこ。風はまだ冷たいけれど、日向は暖かそう。

 こうした事態を未然に防ぐにはどうしたらいいのか、分からない。
 小生に出来ることは、せいぜい被害を最小限に抑えること。
 母がトイレに行ったなら(行く気配を感じたなら)、離れた場所で様子を見守り、万が一、粗相があっても、その惨状がトイレだけに留まるようにすること。
 粗相に気づかないまま、寝室などに戻り、ベッドやシーツ、衣類などを汚さない前に対処・処置すること。


 それにしても、どうして母は粗相に気づかないのか。

 分からないの?って訊いても、

 えー、分からんよ、だって。

 でも、決して怒っちゃいけない。
 失敗は誰にでもあること。
 母にはトイレとの往復だけでも、体力の限りを尽くしてしまって、消耗し、余力などほとんどないのだ。

 ただ、<その事態の時>は教えて欲しいと思うだけなのだ…が。

 食事の都度、茶の間でひと時を過ごし、その後、寝室で休む母。
 でも、リハビリもあり、食事のときだけじゃなく、午後の三時過ぎにも茶の間に呼ぶ。
 血糖値を測ってから、お茶かコーヒーで一服。
 これも水入らずの団欒…なのだろうか。
 
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← 畑の隅っこに植えた水仙も今日は日を浴び気持ち良さそう。せっかくの花たちも、親は見てくれそうにない。誰でもいい、見て、楽しんでくれたらいいのだけれど。

 買物などの外出も、母が寝静まっている頃合を見計らって。
 週に二度のリハビリでの病院滞在時間だけ、ほんの少し、息抜きできる。

 父が治療を終えて元気なって帰ってくるのを待つ。
 待つのはいいけれど。

 今までは父が母の身の回りの世話を見ていた。
 けれど、体の弱った父にはもう、これまでのようなことは期待できない。
 むしろ、母に加えて父をも一層、支えないといけない。

 生活費はどうする?
 これで、仕事などできる?

 なんだか八方塞だ。

                              (09/03/08 作)

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コメント

言葉は大変不適切ですが、佳境に入ってきましたね。お父様は役立たずかと思っていましたらそうではなかった。お母様は、これはもうある程度子供に戻られているような感じで責めようがないですね。

しかし、お一人で対処されるには限界に近づいている様子で、なによりも介護に協力を求める必要がありそうです。既に色々と方々へ打診はしていらっしゃるのでしょうが、それでも十分な援助は得られませんか?これだけの状況が示されていれば援助の必要性は明らかでしょう。

働き手を含めて人手がない限り、早めに手を打っておく方が良さそうです。何時やいっちさんが寝込まないとも限らない。

投稿: pfaelzerwein | 2009/03/09 12:33

pfaelzerweinさん

父は、立派な人です。
少なくとも小生のような食み出し者とは違う。
仕事も一筋にやってきたし、趣味も町内のこと(お寺や神社の世話など)もやってきた。
母と共に庭や畑など家の内外のことも。
いろんな表彰状も貰ったし、読売のある選で受賞して、地元(富山)の新聞の一面に顔写真も載った。
父の仕事に関連してテレビにゲスト出演したこともある(ビデオ録画した)。


小生はガキの頃の因縁で脱落し(ていっ)た人間なのです。

それはともかく、家庭内の状況は切羽詰っています。
経済的にも肉体的にも。

母の週の二度のケアセンター通いなども母には体力の消耗になるばかりに思える。

でも、今は焦らず、できるだけのことをやります。
先のことは考えないで。
父が退院したら、戦略の練り直しです。

投稿: やいっち | 2009/03/09 20:43

やいっちさん、一人で抱え込んではダメです。pfaelzerweinさんの言われるとおりですよ。富山は介護保険がどうなっているかわかりませんが、何か公的な支援を受けることをお勧めします。
全部ご自身でやりたい気持ちはわかりますが、介護する人間が少しでも楽でいることが、介護されるほうにとっても絶対にいいのです。紙おむつも、検討したほうが良いでしょう。洗濯物が減りますよ。
老人介護支援について、市役所などで聞いてみてください。きっと何か手立てがあるはずです。

投稿: 由佑子 | 2009/03/09 23:37

由佑子さん

このブログでの方針として、父母(と小生)とのことは、(何もかもじゃないけれど)ある程度のことは書くけれど、それ以外の人については、近親者などであっても、原則として書かない(触れない)か、書くとしても曖昧にしか書かない、というものがあります(何度か、ブログ記事の中でもこの方針は明らかにしている)。

家でのことも、誰かしらの協力はある程度は得られています。
今日、母の主治医(のうちの一人)の方に受診し、相談してきました。

父も来週には退院できるものと期待してます。
退院を待って、新ためて、ケアマネの方とも今後の方針を相談するつもりでいます。
現在もこの日記で時折、言及していますが、母はリハビリ施設に通っています。
母がリハビリ施設にお世話になっている間だけ、ちょっとホッとできるという実状です。


母(や父)の現段階でのからだの事情を鑑みて、可能な限り、公的支援を受け、その上で小生としても仕事探しを本格的にやるつもり(仕事が見つかるかどうか、見通しは真っ暗ですが)。

投稿: やいっち | 2009/03/10 21:44

そうですか、良かったぁ。

あたしもそそっかしいものですから、突然心配になってしまって、お騒がせしました。

父の介護のときには、非常に苦労しました。一人っ子なので相談できる人もいなくて、やいっちさんより大変だったかも。

いいお仕事、見つかるといいですね。

投稿: 由佑子 | 2009/03/11 22:43

由佑子さん

心配してくれて、ありがとう。

相談する相手がいるのは心強いものです。

とはいっても、詰まるところ、経済的な苦境は、誰にも相談できない。
仕事もないし、こればっかりは、真暗です。

投稿: やいっち | 2009/04/30 17:10

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