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2007/12/16

開かずの扉、オープン!

[本稿は、12月14日の夜に書いた日記。本来なら「無精庵徒然草」にアップするはずのもの。でも、予定稿があるので、掲載する余地がなく、また、創作の館に間借り。まあ、若干、駄文系なので、いいかな。若干、追記。]

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← 画像は、ポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーの絵。凄い絵でしょ。凄惨なまでの母子愛?詳しくは 「ベクシンスキー:廃墟の美学」参照。

日中は所用があって外出するか、何処かからの連絡があったりする。
なので身動きは取れない。
でも、それ以外は暇。

暇だと何をするか。
寝る! 喰う! 寝る! 喰う! 寝る! 喰う! → 太る!

……のは当然として、本を読む、ネットする、そして部屋の片付け。

今日はユニットバスの換気扇のタイマーの修理に来るはずが明日に(勝手に)延期された。

来客があるとなると、掃除(というか部屋の片付け)をする小生。
まあ、世間体を気にする。
部屋の汚さを赤の他人に見られたくない!

昨年もテレビのアンテナ端子の工事で人様が来るので、部屋の中のダンボールを十数箱ほど、整理
やっとテレビの室内端子を掘り出す。

でも、工事が終わっても、テレビを買う予定なし(買えない)。
せっかく片付けたのに…。
ま、部屋の壁の一面が天井まで隠れていたのが(地震があると何度か倒壊した)、ちょっとだけ見えたのが収穫だと自分を慰めたものだった。

さて、今度も来客ということで、暇な時間帯を利用して部屋の片付け。

今度は、昨年でさえも手付かずだった、他の壁面に山積みされたダンボール類を整理しようと決心。

そして、しゃかりきになってゴミを出しダンボールを整理した御蔭で、ついに見えた!

何が見えたか。

懐かしいヌード写真。
そう、我が部屋が寂しいからと、せっせと雑誌からヌード写真(若い女性限定)を切り抜いては貼っていたんだった。

おお、そういえば、この人のも貼ったんだった。最近、話題にならないけど、元気なの? ゴメンね、ご無沙汰しちゃって、なんてヌード写真に向かって挨拶とお詫び。

しかーし!

見えたのは、実は壁だけじゃない!

開かずの扉が見えたのである。

今の部屋に入居した時は、当然、扉を何度も開閉していた。
要するに、押入れである。

十年近く前、押入れが一杯になり、そのうち、仮置きのつもりだった押入れの前の荷物類が段々フルヘッヘンドし…つまり堆くなり、とうとうい押入れの扉は開閉できなくなり、ついには扉自体がダンボールなどの蔭に埋没してしまったのだった。

それからかれこれ…ああ、何年かの年月が過ぎ。
もう、その周辺は頑固な岩盤であり断崖絶壁だと心得、ないものと思うようにしてきた。
年金と押入れは、ないものはない。あってもない! と心得ることに決心したのだ。

我が部屋に越して16年。押入れの扉が消滅同然となって数年。

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→ ズジスワフ・ベクシンスキー Zdzislaw Beksinski 『??』(画像は、「Zdzislaw Beksinski」より) 何処かフリードリッヒを想わせるかのよう。けれど、似て非なる世界。徹底して乾いた絶望という名の詩情が漂うのみ。詳しくは 「ベクシンスキー:廃墟の美学」参照。

ついに、この日が来た。
押入れの扉が開かれる時が来たのだ。

何が入っているか。古い衣類がメインなのは覚えている。
でも、どんな衣料品なのか、さっぱり覚えていない。

衣類やカバンなどの雑貨ならいい。

心配なのは、我が愛する同居人(あっ、クモ君のこと。人じゃないけど、気持ちの上では同輩なのである。メスだったらいいなって思うけど、オスかもしれないので、真相を確認していない)の巣が張ってあったらどうしようってこと。

あるいは、押入れにクモの巣が目茶苦茶に張られてしまって、無数のクモが、何でワシらの安寧の宿を騒がすんじゃと、九州の○クザのように、オイラに凄んできたら、ウジャウジャ出てきたりしたら、オイラ、怖くて逃げる!
誰よりもフルヘッヘンドしていて立派な我が一物も、一気に萎んじゃう。

幸い、見た目にはクモもクモの巣もないようである。
押入れの扉や床面を中心にワタボコリがフルヘッヘンドしているが、それは想定の範囲である。
(フルヘッヘンドを古屁 変ぞ! なんて訳さないこと!)

昨夜、押入れを覗き込んだのだが、懐かしい衣料品がいっぱい、詰め込まれている。
中にはサラリーマン時代の衣類もある。もしかしたら学生時代の服もあるかもしれない。

それどころか、80年代から90年ごろに掛けて使っていた(雪の関越道で遭難しかけた時に被っていたもの)ヘルメットが一個。
10万円もした牛皮のレーサー用のツナギ! ← 1回しか着用せず!
椅子二脚(80年代に買ったもの)。(椅子とセットの)机。

衣類、数知れず。
特にズボンが一杯。我輩のウエストが本人の了解もなしに、ブクブクと太りやがって、穿けなくなった、でも、いつか元のサイズに戻るかもしれないという儚い(穿かないと掛けているの、分かるね!)夢と期待を寄せていたズボンが十本以上も収納されている。

他、セーターやらシャツやらウジャウジャ。

……おや?

ああああ、ゴルフバッグが!

93年の秋、サラリーマン時代最後の年にコンペに参加して以来、全く手付かずのゴルフバッグがゴルフセットが。
主に30代の頃はゴルフに熱中したものだった。早朝、会社へ出勤する前に打ちっぱなしへ出かけたほど。

バッグはカビだらけ。
もう、捨てるしかないよね。

ゴルフのクラブはどうしたものか。捨てるしかないのか。

でも、おニューのゴルフボールが2ダースほど。
雨合羽は使えそう。
さすがに(何故か)ゴルフシューズが見当たらない。押入れの奥に突っこんだのか、とっくに捨てたのか。

他にも卓上の扇風機。コードをつないでみたら、動く!

さらに、テニスのラケット。テニスシューズ。
ラケットは古いので捨てるしかない。
でも、シューズは80年台の半ばから後半に掛けて使ったものだけど、少々の汚れはあっても十分使用に耐える。
なので、近所や自転車を駆る際にはテニスシューズで外出。歩くのも自転車を漕ぐのも楽しい!
シューズで町を闊歩するなんて、何十年ぶりじゃなかろうか。
足が弾むよ!!

というわけで、開かずの扉、オープン! という目出度い報告なのだった。

                             (2007年12月14日)

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