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2006/10/01

落句拾遺 9-1

 お待たせしました!
 この頃、途絶えがちの落句拾遺ですが、細々と続けております。
 我ながら収穫があまりに少なく、内心忸怩たる思いがなきにしもあらず。
 そこで、9月の下旬から毎日、書いているブログのタイトルを俳句に…するのは難しいので、とにかく5・7・5の語調で書くことにしました。
 俳句もどき川柳もどき標語もどき警句もどき短歌もどきの句の杯盤狼籍世界を楽しんでいただければと思うのみです。


ポートラム海と町とをつなぎ行く   06/08/28
(「ポートラム!」参照)

有峰を歩く夢見る我愛し   06/08/28
(「晴雨歌日記有峰:ブナの双葉」や「有峰慕情」参照)

ご苦労さん告げても空し夏の行く   06/08/31


月影や風の音聞き驚くも
    愁思の念の湧かぬぞ悲し    ???

風吹けば回ってくれそな紅蜀葵    06/09/05
(紅蜀葵:「もみじあおい(紅葉葵)」あるいは「こうしょくき」……「俳句のある風景:紅蜀葵 (その2)」参照)

蜜を吸う蝶も花なれ紅蜀葵   06/09/05
(「俳句のある風景:紅蜀葵 (その3)」参照)

てふてふの舞うを追いつつ夢の中   06/09/06

木漏れ日を拾い集めて秋の道   06/09/12

鵜(う)じゃなくて安堵すなるアヒル鴨   06/09/14

鉢植えや枯れ葉に往時偲ぶわれ   06/09/15
(「ひとりごとの夕べ.句日記 - 秋の朝」参照)

玉簾(ぎょくれん)の花に負けじと日の差せる   09/09/15
(「俳句のある風景:たますだれ」参照)

赤トンボ番(つがい)で舞うを見しはいつ   06/09/19

子規とても草葉の露と草の花
大輪の花も切られりゃ首実検(←生け花のことを想って)
(「路傍の草、子規忌を想う」参照)

松川の水のごとくに風清か   06/09/22
(「晴雨歌日記明け方の運河」参照)

姿なき守護神ならん守宮かな   06/09/22

道行きや虚実皮膜の風の盆   06/09/23

(何処かのサイトの風の盆の写真を見つつ……)
何処までも行灯の道風の盆
行灯の灯の先の月風の盆
行灯の灯すは恋か風の盆
道行きや虚実皮膜の風の盆

雲海の最中の旅を我は行く   06/09/24

曼珠沙華一叢(ひとむら)萌えて静かなり   06/9/25
(誰の短歌を踏まえているか、言うまでもないですよね。)

非業なる最期も知らず恋路かな   06/09/26

クールベや始原の旅のあたたかき   06/09/27

ヌイグルミ夢一杯のロボットさ   06/09/28

ザビエルや死して大分走らせし   06/09/29

ロボットよ生身の人に代わるなよ   06/09/30

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