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2006/06/18

連句しましょ(梅雨・柔肌編 1)

 外は終日、梅雨の雨が降り続いています。
 こんな日は部屋で燻っているのが一番です。
 でも、煙草を燻らせたり、屁を放(ひ)っているばかりじゃ、能がありません。
 仲のいい、それとも悪い仲間が集まっての連句に限ります。
 歌仙を気取ってみようというのです。

 とはいっても、集まったのは、何れも俳句の素人ばかり。
 師匠と名乗ってはいても、川柳と区別が未だに付いてない吉兆師匠。
 師匠の宅に、夫婦連れ。
 一人は凶兆と号し、奥方は順兆と号しています。夫婦仲がいいのか悪いのか。
 師匠、奥方を虎視眈々と狙っている気味も。
 今までは、すべて何事もなく、淡々と過ぎ去っていくようですが、はて、今日はどうなることやら。
 事と次第によっては、続きもありかも。

夏 1梅雨時は家に篭らん酒の友            狂兆

   発句がそれですか!                    順兆
   いいじゃん、発句、捨句、ジャン句って言うじゃないか。 狂
   自分でジャン句って認めてるってことだですね。      順
   まあ、こんな梅雨の長雨だ、濡れるのも癪だし、酒だ! 狂
   ああん、忌々しいな。どう付けろっていうのよ!
   第一、座ってものがないじゃん!              順
   まあ、まあ、奴はとっくに酒に飲まれてるんだし。    吉兆

   2憂さを晴らさん酒持て来い           順

   仕方ないから、付き合いよ。                順

夏 3とくとくと徳利の音高らかに               吉

   なんだ、師匠もいける口じゃネエか。            狂
   師匠に向って、その口の利き方はないでしょ。     順
   いつ飲めないなんて言いました。場を弁えてるだけでしょ! 吉

   4球児の声のテレビに居間に               狂

夏 5焼ける砂裸足で駆ける若き人              順

   どういう連想?                        狂
   球児、アルプススタンド、甲子園の砂、暑い、砂浜よ。 順

   6全て掻き消す茂みの深さ                吉

    これまた、連想が飛躍してますね。           狂
    いや、駆け回った挙句、足が焼けそうだったんで、日陰に。吉
    師匠、茂みに駆け込んで、何、したんですか。    狂
    若気の至りじゃ。                     吉

夏 7窓の外草刈る音の喧(かまびす)し            狂

   8虫の声やら猫の恋やら                   順

   9夏の日は身も心もはち切れん               吉

  10屁放(ひ)る男(おのこ)腰も振り振り           狂

   なんだって、屁なのよ。屁は連句にゃ禁物なんでしょ。
   それに腰を振り振りって、実もってこと?          順
   いいじゃないか、師匠が臭かる音の…って、詠むから。
   ちょっと合わせてみたんです。                吉
   この短冊が目に入らぬか。草刈る音って書いてあるでしょ! 順
   てめえの日頃の行いが悪いからだよ。さっきだって玄関で…。 狂
   私がいつ、屁したっていうのよ!  緩いのはあなたでしょ。 順
   まあ、まあ、せっかく詠んだんだから、今日は初回だし、良しとしようかい。
   神宝拝めば屁もまた涼し、じゃ。              吉
   へえ、そんなものかね。                  順/狂
   コホン! おっと、次はワシじゃないよな。         吉
   わたしなんですよ。そうだと分かってて、わざとなのよ。 順
   まあ、まあ、そこを捌くのが嗜みってものじゃい。     吉
   何がなんだか…。                       順
   フフン。                             狂
   何よ、屁の次はフンなの?!                順
   いいから、何か捻りなさい!                 吉

   11猛々し青筋立てて葉の茂る             順

    てめえ、俺へのあてつけか?                 狂
    立てれるもんなら、どうぞ! 肝心な時に…。        順
    コホン。ワシが代わりになってもいいぞよ。         吉
    ……。                            順/狂

夏  梅雨茸(つゆたけ)の芳(かぐわ)し香り来りけり   吉

    こうよ。こうなくっちゃ。下ネタになりそうなところを、典雅に切り替えるのよね。雨、葉っぱ、下草、茸って、素敵な連想、さすが、師匠。
    感激しちゃう。今度、お願いします。            順
    てめえ、何、お願いしようってんだ!            狂
    あら、何、勘ぐってんのよ。
    個人授業をお願いしようっていうだけじゃない!     順
    個人授業だと! 二人っきりでやろってんのか。     狂
    ああ、もう、やってらんない。                 順
    コホン。なんなら、三人って図もあるぞ。          吉
    ……。                            順/狂
    待って、12番目って付け句じゃないの。 
    師匠、やっぱり気が早いのね。                順
    コホン。もとい!                         吉

秋   1目に眩しきは碧き葉の露             吉

    露って夏・梅雨の季語だっけ。                狂
    音が似てるからって、一緒にしちゃダメ。秋の季語よ。  順
    それにしても、師匠、若葉の露ですか。眩しいですよね。 狂
    コホン、古き良き時代の話じゃ…って、何、言わせる!   吉
    季節は秋か。女学生、夏服も衣更えしてちょっと寂しい。 狂

秋  2夏服のイブ夢かとばかりトンボ舞う          狂

    男って、女学生のブラウス姿、好きなのねー。
    よっぽど、二人とも、学生時代、持てなかったのね。    順
    煩い!                           狂/吉
    そういえば、似た句が師匠にあったわね。
   「去年(こぞ)の田は夢かとばかり舞うトンボ」だったかしら。 順
    そう、師匠の家が零落して。
    田圃も人手に渡って荒れ果てて…。          狂
    辛いのー。                            吉
    なのに、これを機会にって、名号を吉兆にされるなんて。
    師匠、凄い。尊敬しちゃう。                   順
    そうじゃろ、そうじゃろ。心機一転じゃ。心も入れ替えた! 吉
    じゃ、清涼な句をひねらないとね。この役、わたし向き! 順

秋  3涼風召せと竹の春呼ぶ               順

秋  4田仕舞に追われし頃の縁に寄る          吉

    田圃仕事も終わって、片付け仕事も大体終わる頃、やっと息をつけたもんじゃった。
    そうすると縁側にみんなして腰掛けて、時間を忘れての。
    お喋りじゃ、酒じゃ、歌じゃ。(女じゃ。)            吉
   (師匠をジッと睨みつつ)
    それが、今じゃ、古着に当て布で日々を過ごしてるのよね。順
    言うな。師匠、結構、世間体を気にするほうなんだから。  狂
    あら、いいじゃん。今はね、勿体無いの時代よ。クールビズの時代なの。若い子達、見なさいよ。
    わざわざジージャンに穴、開けて街中を闊歩よ。       順
    わざと開けるのと、生活苦で開いてるのとじゃ…。      狂
    黙らっしゃい! ワシはワシじゃ。              吉
    師匠。目が潤んでますよ。                  順
    知らないぜ。お前が泣かせたんだからな。
    ホント、デリカシーがねえんだから!              狂
    あんたに言われたくない。師匠、頑張るのよ。
    今にいい日がきっと来るって!                 順
    ありがと。今度、絶対、個人授業、やろうな。         吉
    はい!                               順
    師匠! お前!                          狂
  
    5喋りつつ知る縁側の縁                狂
   
     願わくば、変な縁になりませんように…。         狂

秋   6吊るし柿抜ける空をも朱に染め          順

     縁側に座ると、軒先の吊るし柿が目に飛び込んでくるのよね。大丈夫よ。
     でも、縁は異なものだから、先のことは…。       順

秋   7草臥れ窶(やつ)れカラスと案山子         吉

     ワシは、どういうもんか、秋の田、柿と来ると案山子じゃ。吉
     案山子…。でも、木偶の坊より、ましよね。       順
     木偶の坊たあ、誰のことだ?               狂
     あら、居たの。気づかなかった。              順
     まあ、まあ、和菓子でも食べるがええ。         吉
     案山子に和菓子。さすが師匠ですな。          狂

    8冬の案山子に吹く風侘びし              狂

     そう来たか。お主も風情が分かるノー。我が友じゃ。 吉
     お互い、髪も寂しいから風が辛いんでしょうね。     順
     それを言うなら、風通しがいいと言いなさい。       吉
    (良すぎる…。)                         順

冬   1枯れ萩の掃き寄せられて春を待つ         順

     落ち葉焚きって昔はこの辺でもできたんでしょ。     順
     落ち葉焚きついでに芋も焼いてな。晩秋の楽しみだった。狂

    2掃き寄せるほどあれば嬉しも             吉
    
     師匠、まだ、拘ってる。                     順

冬   3冬田面(ふゆたづら)見渡す限り道の行く      狂

     あら、いい感じね。らしくないけど。              順
     らしくないは、余計だ。                     狂
     冬ともなると、葉も落ちて、空気も澄み切って…。
     寒々しいけど、結構、そんな光景、好きなのよ。      順
     いいよ、今更、慰めてくれなくても。             吉
     師匠。師匠にも、いいとこ、あるんだから、頑張って。   順
     なんだか、師匠を励ます会になってきたな。        狂
     ギクッ!                             吉
    「はげます」は禁句だって。                   順

     4蟻んこの列の三々五々                 順

      冬休みも近い時期ね。
      子供の頃は、クリスマスにお年玉に、羽根突きにって、楽しみが一杯あったなー。
      あの頃に帰りたいなー。                   順
      おいおい、まるで年寄りみたいな科白(せりふ)を吐いて。
      まだ、そんな年じゃなかろうが。              吉

冬   5クリスマス土産探しに大童(おおわらわ)      吉

     降誕祭って、キリストが煙突から降りてくるのよね。    順
     ええっ? そうだっけ? サンタさんじゃないの。      狂
     まあ、サンタさんでいいんだけどね。
     日頃の憂さを晴らしてくれる救世主が、夜、人目を気にせず、お邪魔できるのよね。
     ホント、天から降りてくるんだから。今年は誰かしら。   順
     今年は誰って…。お前、目が潤んでるぞ!         狂

    6靴下の中は素足なりけり                狂

     じゃ、困るんだよな。                      狂
     あら、靴下の中が素足なのは当然じゃない。
     靴下の下に靴じゃ、尚更、おかしいでしょ。         順
     何、二人して禅問答、繰り広げてとる。ワシも入れろ!  吉

冬   7冬の日の廊下の音の甲高く              順
     
     冬、素足で廊下を歩くって、つらいわよね。スリッパの音も耳にビンビン響いたり。
     ああ、抜き足、差し足、忍び足。待ってるわ。        順
     お前、誰に言っとんじゃい!                  狂

    8バリバリ割って氷の欠片                 吉

     朝、登校の際、道々、張ってる氷、割って行ったよね。  順
     そう、それが楽しみだった。わざわざあっちこっちの水溜りに張った薄氷を探して歩いてな。
     それが、たまに、氷が薄くて、割ったら水がビシャッと。  狂
     そうそう、で、濡れた靴とか靴下が冷たくてさ。
     学校へ急いで、ストーブの火で乾かしたっけ。       順


冬  9冬田道息を弾ませ子らの行く              狂

    「冬田」って、稲刈り後の冬の寒々とした田のことね。そんな荒涼たる冬田の中を通う道が「冬田道」ね。狂ちゃん、良く知ってるじゃない。
     わたしに内緒で勉強してたの。                順
     なんの、これしき。                       狂
     見栄、張っちゃって。                      順

    10猫の仔たちも籠に揺られ寝て              順

      ん? どういう連想だ?                  狂
      息弾むで、猫の子を連想しちゃったのよ。
      何匹も一緒に生まれて、スヤスヤ寝息が聞こえるよう。順
      それはいいけど、猫の子って、春の季語だし、猫の恋も春だし、猫じゃらしが秋の季語…。
      となると、後に続けるのが大変じゃないのか。      狂
      任せなさーい。                        吉
     (いつから三枝師匠になったんだ…。)          狂

 恋  1悴めるその手をそっと懐(ふところ)に        吉
  
      おっ、師匠は恋は得意中の得意、お家芸だからね。 狂
     (ほとんど失恋か片思いだけど…。)            順
      しっ!                             狂
      ちょっと分からないけど、この句って恋の句なの。   順
      何、言ってんだ。そろそろ恋の出番じゃないか。    狂
      で、だとしてよ、その手って、誰の手。自分の手? 自分の悴んだ手を自分の服のポケットに入れるってこと?
      意味、ないじゃん。                     順
      お前も無神経な奴だな。恋しい人とさ、冬の道を歩いていて、ふと、愛しい人の手を見たら、手が悴んでるわけよ。だから、その手をそっと握って、俺のポケットに入れて暖めてやろって、寸法じゃないか。
      分かんないかな、この優しさ。切なさ。          狂
      だったら、何処か暖かい場所でデートすればいいじゃん。順
      ホント、お前は恋の話になると、頓珍漢だものな。
      男のロマンが分かっとらんよ。              狂
      悪かったわね、分からずやで。じゃ、付けてみなさいよ。順

     2何躊躇うか優しささえも              狂

      こうなんだよな。気持ちじゃ、優しくしなきゃって思ってるんだけど、いざとなると、下心が透けて見えるようで、結局、何もできないんだよな。
      で、失恋だ。                         狂
      透けてても、いいじゃない! 
      恥を掻くつもりでいなきゃ、恋なんてする資格なし!  順

 恋  3柔肌の熱き血潮を思い知れ            順

     ……。                          狂/吉

    4二つの影のねじれよじれて            吉

     なんだか、このままで終わって欲しくないわね。    順

春 花1花筏流れる影の末床し               狂

    「花筏」と来たわね。散った花びらが水の上を筏のように流れていくさまよね。二つの影も、一度は散ったかもしれないけど、同じ流れに乗って、きっと何処かで…。
    狂ちゃん、今日は冴えてるじゃない。           順
    じゃ、わたしも続かなくっちゃね。

   2ひねもす寝ても飽かぬねむたさ            順

    師匠、これでお終いということで、失礼します。     順/狂
 
    ワシを置いてくのか。
    これじゃ、吉兆じゃなくって、チキショウじゃないか!   吉

夏  12なべてこれ梅雨の夜の夢独り寝ん        吉

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俳句・川柳」カテゴリの記事

コメント

ひえぇぇぇ~!!!

まあ、これはこれでお楽しみ、ということで・・・。
そう、参加の連中さえ楽しければ、それでいいんです。それが大事!
でも、もったいない・・・。(涙)

投稿: 志治美世子 | 2006/06/19 18:24

志治美世子師匠、今度、是非、裁きを…じゃなくって、捌きを!
ど素人だと、こんなものです。
基本的な誤解や間違いは多々あると思いますが、とりあえず、一つだけでも指摘してくれたら。

投稿: やいっち | 2006/06/20 03:20

いっぱいありすぎて、とても一言ではいえません・・・。
でも、式目と言うルールがなんのためにあるか。それさえ分かれば、一つ一つの問題はすべてそこにつながっているので、とっても理解しやすいし、すんなり納得できると思う。
やっぱ、実地でいくしかない・・・。

投稿: 志治美世子 | 2006/06/20 09:20

し、し、師匠、支障ありすぎですか!!
物分りの悪い弥一なのです。
そのうち、二度目を開催すると思うので、式目を眼目に(でも、式目って何?)吉兆支障じゃない、師匠に頑張ってもらいます。

投稿: やいっち | 2006/06/20 16:03

飛んで行きたいです。

投稿: 志治美世子 | 2006/06/21 14:24

ここ、読んでみてください。
http://www.asanoshiro.org/genko/nenkin/09.htm

捌きの役割が、とりあえず簡単に紹介されています。
もちろん私などは、狩野さんから見たらひよこのたまごの精子の卵子です。
今週末は、この狩野康子さんの連句会出席のため、仙台です。

投稿: 志治美世子 | 2006/06/21 14:36

紹介されていた記事、面白いです。
いいなー、夫婦でできたらいいよね。こういう時、パートナーが欲しくなる。

とりあえず、ここを読んでみたけど、決まりごとが多くて、気が滅入る:
http://www.local.co.jp/renku/3.html
式目はきまりごと、じゃ、「表六句」って何。
でも、一番、困るのは、打越、輪廻、観音など。小生は記憶力が抜群に悪くて、正直、自分でもたった今どんな句を読んだかは覚えてられない。

仙台…、懐かしい。我が青春の地です。
笹かまか牛タンのお土産がいいな。

投稿: やいっち | 2006/06/22 07:14

土産の催促、っつうことは、わらわの前に姿を現すのであるな!覚悟はよいな!

投稿: 志治美世子 | 2006/06/22 07:56

ウエン。すみません。お土産だなんて。盛会と元気でのお帰りを願うばかりです。

仙台で食べた笹かま(富山の蒲鉾が勝ったと思った)、生まれて初めて食べたピザ、白菜の浅漬け(富山でも東京でも同じ味のものが見つからない)、泣く泣く食べた八宝菜(中華丼)、数回口に出来た(?)萩の月、酒の修業(退学しました)、学食のハンバーグ定食、85円の大盛りカレー、ほとんど毎日のラーメン・ライス、噂だけでとうとう口に出来なかった牛タン(実は今も仙台の牛タンは食べてない)。

蒲鉾というと、富山に付いての一番ユニークな考察がある:
『菊と蒲鉾』ミラン・リューゲ作
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/kamaboko/
眉に唾しつつ勉強というより読むのを楽しむ、という感じ。

投稿: やいっち | 2006/06/22 12:11

最初のほうは、「これって、もしかしたらやいっちゃんの創作?」ってだまされなうよう、気をつけて読んでた。そこまで暇じゃなかったね。失礼いたしました。
蒲鉾って、和風テリーヌのことだとは、自分でテリーヌ作ったときの発見でした。
富山県イコール蒲鉾って発想がすごいよね。
文化的には夫の出身地である尾張に近いものがある。
彼もまた立派なADHDなのか、はたまた国民性なのか・・・。

私にとっては継母が富山人なので、ちょっと冗談きついかな。

白菜の浅漬け、どこで食べたの?
あ、今は白菜ないから、食べられないか。でも、そんなに美味しいお店があるなら、何食べても美味しいかも。

投稿: 志治美世子 | 2006/06/22 17:07

富山は地方の小さな町だとか、富山の県庁所在地は金沢だとか、国体で勝つことが国体護持だとか、全国を巡った寅さんは富山(と高地)にだけは来なかったとか、自殺率も日本一に近づいているとか、図書館(ハコモノ)は多いが利用はされてないとか、ソープランドもストリップ劇場も悪場所と呼ばれる所は一箇所もないとか、コロッケの消費額が日本一だとか…(このうちのどれが本当でしょう?)。

蒲鉾…。結婚式の引き出物ではなく、日常で消費される蒲鉾は美味しい(仙台の笹かまに勝っている!)。今は分からないが、ラーメンにもチャーシューではなく薄く切られた蒲鉾が二三枚。
引き出物だと鯛の形の蒲鉾と楕円形の大きな饅頭(紅白)は必須(だった)。

文化的に尾張(名古屋)に近いのは、まあ、前田の出身の地が名古屋だからでしょうね。
我が富山のNHKの本局は名古屋だし。

それにしても、日本人論の好きな日本人で、富山に付いて論じる人は少ないだけに、こういう小論でも、少しは論じてくれるだけでも嬉しいという自虐的な喜びがあったりして?!

でも、「蒲鉾のない富山なんてヒモのない越中褌みたいなものだ」という結論はあまりに寂しい!

投稿: やいっち | 2006/06/23 05:23

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