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2006/01/01

落句拾遺12-2

 年始にはお袋と一緒に郷里の雄山神社に初詣するのが常だったが、一昨年からそれも途絶えてしまった。お袋がとても歩ける状態ではなくなったのだ。
 それでも、昨年の夏、なんとか車に乗ってもらい、姉と三人で神社のある町にある親戚の家へ。往きも帰りも神社の脇を通った。
 けれど、神社の境内の前の道を走りすぎただけ…。
 小生なりに思うところがあったが、お袋の感慨も一入(ひとしお)だったのではなかろうか。

 遠い日の思いも通う山の道      元旦

年の瀬の慌しさも他人事     12/18

冬座敷隙間風だけ居座って
冬座敷主なしとて泣かんとき
冬座敷縁側さえも襖陰
冬座敷お盆と年始が活躍時
冬座敷襖の陰の人影か 
             (December 19, 2005

銀河ゆく孤影見つめる目の熱く      12/19

葛湯呑む手のぬくもりも忘れずに
遠い日の葛湯の湯気の目に温(ぬく)し
             (December 20, 2005)

煤払い禁煙こそが先決だ      (December 21, 2005

降る雪に綾なす色もはかなくて
        望月照らす花の野恋し
             (2005/12/27

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