落句拾遺12-1
凍てつく夜電熱器の灯頼もしく 12/6
月の舟星屑散らし満ち欠けん 12/8
目に冴えし三日月なれど澄まぬ恋 12/8
冬支度万全なれどダルマかも 12/8
月の舟星屑散らし浮き沈む 12/10
レノン忌に掻き消されての真珠湾 12/10
旅の宿ししなべ突いて狩の宿 12/10
あの猪(しし)がこの鍋なのか狩の宿 12/10
ネギ畑お願い今日も根切らせて 12/11
庭先に宝の山があるじゃない! 12/11
土の香の残りしネギを喰うてみる 12/11
土の果に海の果併せネギトロだ 12/11
父母の手の汗さえ添えて上る葱 12/11
畑とは大地の海と思えとか 12/11
目を閉じて心に扉の夜寒かな 12/12
冬の蛾や友を求めて迷いしか 12/12
冬の蛾の悠々として壁を這う 12/12
冬の蛾やもし蝶だったら御免なさい 12/12
冬の蛾や訪れしは蜘蛛か我か 12/12
冬の蛾や冬の蚊の座を狙うのか 12/12
屏風立つ彼方の夢を誘うよに 12/13
屏風越し手が出る足も出る 12/13
折りたたむ屏風の裏の置手紙 12/13
屏風越しのはずの恋の忍びがたき 12/13
手を出せば届くと誘う冬の月 12/15
闇よりも深き淵かと君が恋 12/15
かんじきの立てし雪音ただ聴けり 12/16
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