投句に寄せて(1)
木枯らしに吹き寄せられし落ち葉かな
枯れ葉くるくる人生くるくる
山茶花の初の一輪賞でにけり
以上は、憩いの田舎家管理人さんの投句です。
返句するほどの立場ではないのですが、あくまで句作を楽しむ、句境を遊ぶ、交流を楽しむということで応じてみたいと思います。
できれば一句の投句であって欲しいのですが、ま、遊びをせんとや生まれけん、の精神で細かなことにこだわらずにやったほうがいいのでしょうね。
都合上、憩いの田舎家管理人さんを「管」とさせてもらいます。「か」でもいいのですが、近い将来、ハンドルネームの頭文字が「か」の仲間が加わわる可能性も期待して、敢えて「管」さんとさせてもらうわけです。
よって小生自身については、「弥」と表示させてもらいます。
> 木枯らしに吹き寄せられし落ち葉かな (管)
落ち葉の行方を追う印象的な句ですね。ただ、小生には説明調に感じられます。つまり、風景を描いているにとどまるような気がするわけです。といって、小生に添削する権能もあるわけじゃなし、あくまで返句を寄せさせてもらいます。
落ち葉追う孤影一つを月や見る (弥)
> 枯れ葉くるくる人生くるくる (管)
遊び心タップリの句ですね。同時に運命に翻弄される己の姿を投影してもいるのでしょう。辛らつでもあり滑稽でもある、幾分の自嘲の感を込めた句境を狙っているのでしょうか。
いい加減、己を翻弄するのも大概にしてくれとお願いしたいものですが、運命は、そうは容易く終焉の時を与えてはくれないようですね。
舞わされて目を回しても終わり来ず (弥)
> 山茶花の初の一輪賞でにけり (管)
庭先の山茶花なのでしょうか。それとも、近所を歩いていて、ふと見かけた山茶花の花? 日頃、目にしている山茶花の木だけに、咲かないかなと待っていて、おお、最初の花が咲いたぞ、気づいたぞといった気持ちが込められているようです。
山茶花については、このサイトや季語随筆「山茶花の頃」などを参照願います:
子供の頃から「たき火」の歌で「さざんか」という花があることは知っていました。けれど、これが山茶花だと分かって、しげしげと見たのは、ずっとあとになってから。
それも、「椿」と「山茶花」の区別は、花や木を見ているだけでは、あまり区別が付かなかった。
まして、山茶花が日本が原産地だったなんて、知る由もなく。
さて、葉っぱなどではなく、花でその違いがはっきり分かる。その違いとは?
いずれにしても、山茶花の花は遠めにも、それとはっきり分かる大柄さと鮮やかさが特徴。
そう、濃い緑の滴る野に萌える灯のようでもあります。
山茶花や深き緑に焚き火かも (弥)
| 固定リンク
« 雅句駄句拾遺10-2 | トップページ | 電車の男 »
「俳句・川柳」カテゴリの記事
- 雨粒の砕けて散って寄り添って(2014.05.27)
- 雨音を窓越しに聴く日長かな(2014.04.21)
- チンドンの囃子も映えて春の空(2014.04.21)
- 白木蓮小鳥の憩う宵ならん(2014.04.02)
- 好きなのとなぞる指先白き胸(2014.02.12)


コメント
やいっち様 懇切なご高評と返句に恐縮しております。私としては勝手に投句させていただくだけでも有り難く思っています。ご高評などはお気の向いたときだけで充分ですのでご負担にならないようご放念願います。それにしてもやいっち様の創作力には感嘆しています。
投稿: 憩いの田舎家管理人 | 2005/11/22 14:11
憩いの田舎家管理人さん、宗匠にはなれないけど交流するのは大好き。
また、何か感興が湧かれたら、遠慮なくどうぞ。俳句の部屋が貴サイトにあればお邪魔していいですし。
投稿: やいっち | 2005/11/23 19:57