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2005/10/02

駄句拾遺9-5

曼珠紗華萌える道行く我なるも
       かえりみすれば月かたぶきぬ
               (2005/09/26 20:01)

 露草は移ろう時のエキスかも
 露草や露の命の形なす
 露草の道を歩いて日が暮れる
 露草の儚き青の恋なるか
 残り香を露草の色に溶かしける
 面影を露草の露に浮かべてる
 露草は陽炎(かぎろい)の青映してる
 露草は月草のごと満ち欠けし
                (September 26, 2005


ワイヤーを切る手の痛さワイ嫌や
              (2005/09/26 20:08)

三山の連なる空の遥かなり
(畝傍 香具山 耳成の大和三山の画像を見ながら 2005-09-26

居待月待てど暮らせど来ぬ人よ
             (2005/9/26 20:21

 曼珠沙華天上の花と咲き誇る
 曼珠沙華血の赤ならぬ恋の花
 曼珠沙華夢の中に咲き散りゆくか
 曼珠沙華この世の花と信ずべし
 曼珠沙華あれは夢かと咲いている
 曼珠沙華死人花とはあんまりだ
 曼珠沙華手折られずとも死人花なる
 曼珠沙華三途の川へ導けり
 曼珠沙華深紅の薔薇と競いける
                (September 27, 2005


 小生は宝くじに当たった!という夢を何度か見たことがあります。でも、正夢にはならない…。
 なぜなら、買ったことがないから。
 買ったことがないのに当選したら、どうしよう、おカネを巡って親族で争い事になったら、どうしよう、オイラのことだから、宝くじの次は株だ!となって、株の投資で大失敗しそう。それとも、食道楽で倒れるかも。
 買わないでそんな心配している小生も珍しいかも。

 宝くじ当たる夢で夜も眠れず
                  (2005/09/28 (水) 19:20

天と地の絆と萌える曼珠沙華
                 (September 28, 2005 03:04 PM

ススキの野吹き渡る風空しかり
    君が香褪せて影もなきゆえ
                  (2005/09/28 19:42:30

舞い踊るトンボの群れに目を回し
                  (2005/09/28 19:50

落柿舎投句してみても落書きや
忘れてる何を忘れたか忘れてる
秋風や心に吹いて澄むがよし
                 (2005/09/28 20:05


 鶏頭の血の滴るや窓の外
 鶏頭や血の雨の降る時至る
 鶏頭や血反吐も呑んで咲く花か
 鶏頭や六尺の庭に咲いてみよ
 あの世へと目を凝らせよと鶏頭の咲く
 ただ咲けるそれがあの世への道標(みちしるべ)
 鶏頭の咲いている間の短き世
                 (September 29, 2005


秋の空風船の行方追う我か
                 (2005/09/30(Fri) 22:34)

月よ月裸身さらして照れている
                (05/09/29 タクシー内)

そこにある分かっちゃいるけど取れないの!
                (2005/09/30 (金) 22:43

人の世を我関せずと咲く萩か
                (2005/09/30(Fri) 22:50)

黄金色の稲穂の海、それを縁取るような彼岸花の画像に寄せて、「実るほど首の垂るる稲穂かな」という有名な句が引用されていたので、

実る日を寿ぐがごと彼岸花
                (2005-09-30 23:01)

カラスにも見くびられてる案山子かな
雨風に祟られ何を見る案山子
迷子道道標なれ案山子さん
こけおどしそれでも立てる案山子かも
忘れられ畦道に伏す案山子かな
春夏と着替えもなしに案山子立つ
名前だけ思わせぶりな案山子さん
帰り道お前だけが友の案山子かも
案山子さん虚勢を張るのも疲れるね
最後まで意地を通すか案山子殿
                 (October 01, 2005


お月さんアバタも笑窪と照れている
お月さんアバタも笑窪と誇らしく
おいしそう!口辺に垂れる涎かな(エサを前にしたワンちゃん)
                 (05/10/01-2 車中にて)

(註:「おいしそう!口辺に垂れる涎かな」という句(?)は、過日、目にしたばかりの、「実るほど首の垂るる稲穂かな」という有名な句をもじって遊んでみようと思い立って作ってみたが、うまくいかなかったもの。言うまでもなく、「首(こうべ)」と「口辺(こうべ)」を懸けているのだが、ね。)

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