嗤わぬ月
毎日ではないが、夕方から真夜中過ぎまで、そう草木も眠るという丑三つ時頃まで、富山の町を車でウロウロしつつ働いている。
昨晩は見事な月を折々に愛でることができた。暖かな日差しに恵まれた日中は、それでも吹き渡る風がやや強かった。東京など関東や東日本では突風というのか強風が吹き荒れていた。
その風も夜には収まっていた。
風が空の塵や埃や花粉の類いを綺麗に拭い去ってくれたようで、夜気が澄み渡って感じられる。
夕方になって仕事先へ向う道すがら、夜になって雨にならないかと天蓋を眺めてみると、月影が清かである。ほぼ満月の月。今夜どころか明日も雨の心配はなさそうである。
月が地上の世界を明るくしている。夜空を横切る筋状の雲を背後から照らし出して真っ白に、そして薄い真綿のように見せている。
そんな透き通るように眩く輝く雲よりも月は煌々と照っている。
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