ダイヤモンドダストの心
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エロティシズムへの欲望は、死をも渇望するほどに、それと も絶望をこそ焦がれるほどに人間の度量を圧倒する凄まじさを 持つ。快楽を追っているはずなのに、また、快楽の園は目の前 にある、それどころか己は既に悦楽の園にドップリと浸ってい るはずなのに、禁断の木の実ははるかに遠いことを思い知らさ れる。
快楽を切望し、性に、水に餓えている。すると、目の前の太 平洋より巨大な悦楽の園という海の水が打ち寄せている。手を 伸ばせば届く、足を一歩、踏み出せば波打ち際くらいには辿り 着ける。
いざ、その寄せ来る波の傍に来ると、波は砂に吸い込ま れていく。波は引いていく。あるいは、たまさかの僥倖に恵ま れて、ほんの僅かの波飛沫を浴び、そうして、しめた! とば かりに思いっきり、舌なめずりなどしようものなら、それが実 は海水であり、一層の喉の渇きという地獄が待っているのであ る。
どこまでも後退する極楽。どこまでも押し寄せる地獄。
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包まれているのか、覆われているのか。
膿みが瘡蓋になっているだけなのか。
何も見えない。何も感じない。
真っ白…というより蒼白の空。
雪のせいなんかじゃない。
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小生はクラゲが好きである。海にプカプカ浮いたり沈んだりする、あれである。
ところで、なぜ急にクラゲ談義かというと、土曜日の朝日新聞の夕刊に写真家の米谷昌子女史による「クラゲにくらくら」というエッセイが載っていて、興味を惹かれ、ついでに自分が何故クラゲが好きなのか、追求してみようと思い立ったのである。
→ 「オワンクラゲ」 (画像は、「クラゲ - Wikipedia」より)
でも、追求という言葉はきつ過ぎる。ちょっと、くらくらふらふら思いを巡らしてみようというだけのことだ。
クラゲというと、多くの方は夏の終わり頃の海で海水浴客などを刺す、あの小生意気なクラゲを思い浮かべるだろう。
小生も、ずっと、そうだった。
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何かの(長い)夢の続き、その挙句、ある家(我が家のようでもある)の前(庭)にいる。
オレの隣に車(小型)がある。パステルカラー調のブルーの新車。でも、ほとんど乗った形跡がなく、放置されていたようだ。が、なぜか車窓が大きく(三分の一ほど)開いていて、細かな虫が好き放題に出入りしているし、くもの巣が張っているし、鳥(蝶)が時折、入り込んだりする。
閉めてやろうか…。
とにかく開いていることが気になってならない。
突然、無線が飛び込んできた。
「クラウジウス(という名の会社)へ行け」という指示。
「そこに客が待っている…。12時(正午)までに行くように」
暗黙の中で、その会社の場所、分かるの、教えなくていいのと、訝(いぶか)しむ係員の気持ちを感じる。
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コホン、コホン。
この前は醜態を晒して恐縮しておる。
名誉挽回というわけではないが、本日はやや荘重な内容の話になるから、そのつもりで承るように。この前も言ったが、年寄りの話を聞くのは若者の功徳だぞ。功徳じゃなくて、くどいぞ、などと文句を言わないようにの。
さてじゃ、わしが今日、話そうと思うのは、みんなが一等賞にちなむ問題じゃ。せっかくこの世の日の目を見そうな哀れな精子に愛の手を! と述べて、つい我が身のことに思いが及んで、締め事というか秘め事というか姫事に望んで、ちっとは発射できるか、心配だったこともあって、つい、何だか繰り言になるなんて、のお、力が入ってしまったんじゃ。
でじゃ、みんな一等賞という発想法の愚かしさは、皆も分かっておるじゃろう。今更、わしがくどくど説明するまでもないじゃろうて。
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朝の通勤電車に余儀なく乗った。
徐々に奥へと追い詰められていくと、やがて、息苦しいほどに込み合った車内で右の太ももの後ろ辺りに柔らかな感触を覚えるようになっていた。振り向くなど到底できない中、その感触を持て余していた。
一体、後ろにいるのは女なのか男なのか、大人なのか子供なのか、さっぱり分からない。えもいえない柔らかさは無骨な大人の男のものではありえない。しかし、女と断定する根拠もない。とにかく俺の右の太ももは、柔らかな肉の布団に優しく包まれている。
ああ、正体を知りたい。男なら男でもいい。それなら、それなりの身構え、心構えをする。仮に女だったら。それも若い女だったら、さりげなく、だけど、申し訳ないけれど、このせっかくの機会を、天の配剤を、僥倖を存分に味わうことにする。
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猛烈な寒波が襲来中である。明日にはなんとか峠を越しそうだが、明朝乃至は明日の夜までは地域によってはまだ相当程度、新規の積雪がありそうだという。
今朝未明、雪の中で新聞配達の仕事をした。
昨年来、降り頻る雪の中での作業を繰り返してきたので、ある程度は馴れたつもりでいた。
前夜のうちには庭などの雪掻きをしておいてあるので、夜半過ぎ、家(の庭)を車で出る際は、車の屋根やウインドーなどに新たに積もった雪を専用のデッキブラシで払い落とす、あるいは水で凍りつき始めている雪を溶かす、などの作業をする程度で済む。
実際、師走の半ばからの降雪の際は、それで十分だった。
しかし、今朝未明の作業は、これまでの経験を吹き飛ばす、自分にとっては痛烈な体験となった。
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