2020/10/16

ボクの世界は真っ赤な闇

Birth_20201016200201 ← 斎藤 成也 編著『最新DNA研究が解き明かす。日本人の誕生』(河合 洋介 /木村 亮介/ 松波 雅俊 /鈴木 留美子 著  秀和システム)「2020年はゲノム概念が誕生してからちょうど百周年にあたります。本書は、最新のヒトゲノム解析から得たビッグデータをもとに、日本人の起源と成立をわかりやすく解説」

 快晴無風。庭仕事 た~~ぷり。山茶花や泰山木などを脚立に昇って、さらに木の幹にしがみついて、高枝切り鋏やら剪定鋏などを使って。同じことを2度もやりたくないので、これでもかと。普通、作業後 数時間後か半日して節々が痛みだすはずが、作業直後から痛み出している。
 それでも敢えて午前中に作業を済ませた。疲れは今日中に緩和させて、明日の仕事に備えたかったのだ。

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2020/10/15

終わらない闇夜

Birth ← 斎藤 成也 編著『最新DNA研究が解き明かす。日本人の誕生』(河合 洋介 /木村 亮介/ 松波 雅俊 /鈴木 留美子 著  秀和システム)「2020年はゲノム概念が誕生してからちょうど百周年にあたります。本書は、最新のヒトゲノム解析から得たビッグデータをもとに、日本人の起源と成立をわかりやすく解説」

 斎藤 成也 編著『最新DNA研究が解き明かす。日本人の誕生』(河合 洋介 /木村 亮介/ 松波 雅俊 /鈴木 留美子 著)を読み始めた。わかりやすく解説とあるが、第一章のゲノム解説は吾輩には難解だった。その後はまずまず楽しめているが。日本人の起源や由来を探るというテーマは、吾輩の好きな読書の対象。書店でたまたま見つけたのだが、即、手にした。

 

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2020/08/09

真夏の夜の夢風なモノローグ

Tin_20200809204401  ← 陳 舜臣著『中国発掘物語』(装丁:菊地信義 講談社文庫 1991年)

 陳舜臣著の『中国発掘物語』を読了。
 感想は、昨日書いた:父の蔵書。広大な中国。数千年の有史を持つ中国。欧米や日本の頸木を脱し、愛国心や誇りの自覚もあり、自国の遺跡を発掘調査しつつある。本書は、自国の手による発掘が始まる前から始まっていく段階のエピソードが書かれ面白い。掘れば掘るほど、『史記』などのお話が実は本当だったと分かってくる。古い本だという留保を前提に楽しんだ。

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2020/03/29

町の匂いがしない

 昨夜来、朝方までの風雨。窓がびりびりし、木立がしなる。空き缶か何かが転がりぶつかるカン高い音。明け方、風が弱まって嵐が過ぎ去ったかのような静けさ。カーテンを開くと、外は既に明けている……いや、雪が降ってるぞ、富山。半信半疑だった天気予報、的中! 疑ったりして、ごめんなさい。

 富山県は、幸いなことに(?)未だに一人も新型コロナ感染者が確認されていない、全国でも稀有な県の一つ。昨日、内科医院へ。折角なので、今も富山、感染者、確認されていないんですよね、(更に云わでもがなの一言)検査、やってるんですかね? って。先生、ピシャリと「やってます!」と。

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2020/03/04

呆然自失の朝が今日も

 夜陰を通り過ぎ行く人影。折々の月光が沈みがちな影をこの世に引き戻すように浮かび上がらせる。しなだれた木立や崩れかけた板塀は懸命に光を遮っている。黒い塊は痕跡を残すことを恐れているのか。
 何を恐れることがあろう。抉るつもりで地を蹴っても素知らぬ顔のまま闇の中の異物を滑らせているだけ。傷一つ残すことはできやしないのだ。
 お前は光を嫌っているのか。何か疚しいことがあるのか。何処から逃げている。何処へ逃げていく。辿り着く宛てなどないくせに。
 凝り固まった蝋、それとも松脂。琥珀か。命の源が封じ込められているとでも? 嘗めたら水飴の味がするとでも?

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2019/01/18

ジェネシス 2

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 ボイラーの不調。修理するにも費用が掛かりそうだし、余儀なく今日は銭湯へ。広々とした風呂は、やはり、いいね!

 クジラを捕獲し食べるのは、なぜ残酷? では、牛や馬や豚や鹿や猪や鳥や魚は殺して食べても構わないのはなぜ? クジラは屠殺の現場が人目に付きやすく、牛や鳥や魚は人の見えないところで殺すから?
 クジラでなくても、動物を殺すのは、殺して食べるのは(定義や状況によるかもしれないけど)残酷だと思う。でも、人(に限らず動物は、あるいは生き物)は、動物(や植物)を殺して食べて生きてきた。人は地上のどの動物よりも残酷な動物なのは明らか。苦痛のない屠殺だったらいいのか。言い訳にしか思えない。しかも、殺して煮て焼いて出汁を取って。
 欧米人は、クジラを殺し過ぎたという原罪意識があるから、一層、ヒステリックに捕鯨を指弾するのか。
 環境保護運動に、クジラは一番シンボリックに仕立てやすいのか。
 日本の軽率としか思えない脱退は、総理の意向でいきなり政治問題化させた照射問題なども含め、現政権による、ナショナリズム意識高揚の一貫ではないのか。政権末期の焦り(あるいは企み)を感じる。

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2019/01/17

ジェネシス 1

 雨が雪に変わった夜に / 浅香 唯
 雨が雪に変わるわペイヴメント / 松田聖子
雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう / 山下達郎
 ほら雨が雪になりそう泣き言は喉で封じた砂時計 / クミコ
 冷たい雨が雪になり君の足跡かくれて消えて涙まじりの雪払い / ばんばひろふみ
 約束の時が過ぎてもあなたはこない雨が雪になるラストナイト・イン・ソウル / 山下恵介
 雨が雪に変わりひょうやら槍やら襲いかかってくるかもしれぬ世に / My Little Lover

 雨が雪に変わる瞬間は人の情を掻き立てるね。
 ということで、富山、先ほどから雨が霙に、そして雪に。
 

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2018/08/28

赤い闇

 どこをどう歩いて行っても、逃げるように遠ざかってみても、まして開き直ってその場にへたり込んでみても、ズルズルと後退していく。不意を打つように後ろへ飛び去ってみても、奴には同じなのだ。

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→ ヴォルス Wols (Alfred Otto Wolfgang Schulze) [title not known] c.1944–5 (画像は、「Wols (Alfred Otto Wolfgang Schulze) 1913-1951 Tate」より)

 高みの見物とばかり、そう、高い空を舞う鷹のように、獲物をじっくりと追っている。
 こっちがじたばたしても、地上を右往左往するウサギのように、滑稽に見えるだけなのだ。
 眼光は鋭い。焦点は定まっている。照準はピタリ合っている。
 ああ、それだったら、じらしたりせず、いっそのこと一思いにやっつけてくれればいいんだ。

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2017/02/16

井田川幻想

 街角に立ち尽くす女が居た。
 吹きっ晒しの風に深くかぶったフードが揺れる。
 時折、男が通り過ぎていく。

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 一瞬、顔を覗き込んでは、やれやれといった顔をして去っていく。
 遠慮のない奴は、フードを引っ張って、顔を晒そうとする。木枯らしより寒々とした男の目線に女は弱弱しげな眼差しで応えようとする。

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2016/09/13

踏切の出来事

 郊外の、のどかな田園地帯。電車が駆けていく。田圃が稲穂を実らせている。
 そこを抜けている静かなる小道。

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 こんな田舎の道すら、コンクリート舗装されて、地の色は見えない。
 吹き渡る爽やかな風。のびやかな稲穂の、尖がった、命に満ちた匂い。
 青い空と、うっすら浮かぶ山並みの影。

 こんなのどかな、死ぬほど退屈な日常の繰り返し以外に何もあろうとは思えない山里なのに、あの子は消えてしまった。
 あの日、鉄の塊に飛び込んで、身と心とが別れ別れになってしまった。
 着ているものは全て剥ぎ取られて、あの世へと旅立っちゃった。一人で。

 おさげが可愛い子だった。
 遠くから見守ってきた子だった。
 だけど、あの日、オレは、命の輝きに目が眩んでしまった。我慢できなくなったのだ。

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 たった一度の過ちが何もかもを奪ってしまった。
 助けることもできず、ただ見過ごすばかりで、あれよあれよと時の悪戯に立ち尽くしていた。

 ある闇夜、妙な胸騒ぎがして、オレは一人で灯篭のある踏切へ向かった。急ぎ足で、気が付けば駆け足で。
 間に合わなかった。そう、何もかもが手遅れだった。
 否、オレは気づいていたはずだ。サインはありあまるほど、あったじゃないか。恨めし気な、未練がましい、あの子の視線を痛いほどに感じてきた。

 目を背けるのもとっくに限界に近付いていた。
 だから、オレはあの日、手を下したんじゃないか。背中を押したのはお前だ。剥ぎ取ったのはお前だ。
 誰もしらなくとも、お前だけは知っている。

 漆黒の闇、濡れ羽色の髪ののたうつ闇、闇を深紅に染める悲しみ。
 そこに揺らめく蝋燭の焔。漂泊する魂の色。

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 臆病者は、夢の中でしか人を愛せない。
 幻の中でしか、人を直視できない。
 だからお前は、死ぬまで夢幻に溺れ続けるのだ。

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