除雪は経費不要のダイエット
← エルヴィン・シャルガフ著『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判』 (村上陽一郎 同時代ライブラリ-)「分子生物学の誕生と生化学の確立に深くかかわった科学者が自らの研究生活を回想し、現代科学文明を鋭く批判、そのあるべき姿を示す。(中略)「青春の文学」とまで評価された自叙伝の名著」
エルヴィン・シャルガフ著の『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判』を一昨日読了した。ワトソンとクリックがDNA二重らせん構造を提唱したが、そのお膳立てをしたと言っていい、生化学者、分子生物学者。だが、尋常じゃない素養の持ち主だった。十数か国語を操る。原典主義。原著者の表現表記をとことん尊重する。自負している業績ほどには評価されてないようだ。長く務めたコロンビア大学からも定年で普通にさよならされた。本人としてはもっと厚遇されてしかるべきと思っていたようだ。古き良き手応えのある時代の科学者。彼は科学者と専門家とは峻別している。科学者は自然に向き合う存在。対して専門家は際限もなく細分化される科学の小さなタコ壺に安閑とする存在にすぎない。
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