2020/06/22

ハーン再発見 土地再認識

Buki_20200622213301 ← 白井聡著『武器としての「資本論」』( 東洋経済新報社)「なぜ格差社会が生まれるのか。なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法」

 今日も午後の五時過ぎから庭仕事。杉や泰山木、バラ、柘植、などなど剪定。
 それより、今日のメインは、午前中の土地関連調査の立ち合いだろう。我が家の私有地のうち、合計四か所…百坪近くが道路として使われてきた。私有地ではあるので、固定資産税も払っている。何年か前、何とかならないかと要望し、一部は固定資産税の課税対象から外してもらった。ただ、未だに田圃扱いとなっている。この度、法務局の調査に立ち会うことで、これらの土地が正式に富山市の公道扱いとなる。税の対象から外れるが、同時に、私有地でありながら、最早手が出せなくなる。ま、実際、今までだって住宅地の道路として使われてしまっているから、手が出せなかったのだが。

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2020/05/27

ひとはなぜ限りない可能性をもつのか

Hen ← 『ラフカディオ・ハーン著作集 (第12巻)』(野中涼/野中恵子訳 恒文社 1982/12/1)

ラフカディオ・ハーン著作集 (第12巻)』を書庫の奥から引っ張り出してきた。再読だとは、読んだときの我輩なりの印で分かった。が、読んだ記憶がまるでない。ところが、読み出して、当時の感覚が甦ってきた。好きな作家は数々居るが、馴染みのない、名前しか知らない詩人が次々と。詩。さすがにハーンである。テキパキと捌いていく。英文学史なんて門外漢の我輩だが、今だから読む、ハーンだから読む。 

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2020/04/29

チャタル・ヒュユクは世界最古の都市か

B1936 ← 「チャタル・ヒュユク母神像。二匹のライオン(ないし、猫科動物)が脇にいる」 (画像は、「チャタル・ヒュユク - Wikipedia」より)どことなく我が日本の縄文式土器の土偶…ビーナスを連想させる。

 昨日(29日)は、死ぬほど暇だった。とうとう営業中に一度も客が来なかった。売上ゼロ。読書ばかりがはかどる。読んでいたのは、日本の朝鮮よりの渡来文化の本と、永井荷風を追想する本。
 さて、気分一新。

 チャタル・ヒュユク は、「チャタル・ヒュユク(ホユックあるいはフユクとも)は、アナトリア地方南部、現在のトルコ共和国、コンヤ市の南東数十km、コンヤ平原に広がる小麦畑をみおろす高台に位置する新石器時代から金石併用時代の遺跡である。その最下層は、紀元前7500年にさかのぼると考えられ、遺跡の規模や複雑な構造から世界最古の都市遺跡と称されることもある」(「チャタル・ヒュユク - Wikipedia」より転記)。

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2019/09/10

「聊斎志異」と「今昔物語」と

247609 ← 蒲 松齢 著『聊斎志異 下』(立間 祥介 編訳 岩波文庫) 「下巻には,長短とりまぜて41篇の怪異譚を収める」「筆者の手にかかると,現実にはありえない話も,一読,目に見えるような精彩を放つ」 

 蒲松齢作の『聊斎志異 下』を昨日、読了した。これで上下巻を読んだことになる……のだが、全訳ではないことを解説で読んでちょっとショック。まあ、精選ということか。
 
 聊斎とは、著者の号及び書斎の名。「聊斎志異」とは、聊斎が怪異を記すの意。日本で云えば、「今昔物語集」の本朝(日本)編に相当するか。というのも、浅学の吾輩、ふと、芥川らに影響を与えた「今昔物語」を連想せざるを得なかったのだ。というか、過日、福永武彦訳の「今昔物語」を読んだばかりで印象が強いせいもあるかもしれない

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2019/08/24

我田引水も極まれり

 家の中に虫が生息している。久しぶりのゴキブリか。それとも鈴虫か何かの昆虫が迷い込んだのか。最初に観たのは一昨日、男子トイレで。窓が開いていたので、そこから忍び込んだものと思われる。今日また玄関で観た。ゴキブリなら殺っちゃうが、秋の虫ならなんとか外へ自分で出てほしい。奴の動きが素早いので、正体を確かめられない。今度、見かけたら正体を確認するぞ。

9784062924207_w ← 『新版 平家物語(一) 全訳注』(講談社学術文庫)「「おごれる人も久しからず」――権力を握った平清盛の専横は、平氏一門の運命を栄華の座から滅亡へと転回させる。院庁と山門の紛争、天台座主明雲の流罪、鹿ヶ谷の謀議。清盛激怒の末の鬼界が島への流罪と、俊寛の客死。さらに後白河法皇鳥羽離宮幽閉などなど、物語序盤にして時代は末期的様相を呈する」

 昨日、庭仕事に精を出したこともあり(仕事の前日は庭仕事しないという決まりもあって)、今日は買い物や洗濯などを除き、雑事は控え、読書と居眠りに終始した。

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2019/05/21

神々は今も君臨するのか 『白鳥伝説』再び

270657 ← 魯迅 作『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇 吶喊』(竹内 好 訳 岩波文庫)  「人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」,貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q.表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に,妄想者の意識・行動をたどりながら,中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す.魯迅(1881-1936)最初の作品集『吶喊』の全訳」 

 阿Qを筆頭にどの作品の主人公たちもやや頼りない、ふがいない奴ばかり。それなりにプライドはあるのだが、現実の中で空回りするばかり。無論、魯迅は意図的にそうしている。恐らくは、底辺を生きる民衆の風俗や生活ぶりを描くことこそが主眼に思える。
 一歩間違えると、魯迅による体験記と見なしかねない。が、辛うじて魯迅の筆が単なるエッセイ(思い出の記)から飛躍させ、虚構作品として長く読まれるような普遍性に届こうかという作品群に仕立てている。一昨日から読みだして、仕事の日を挟んで、今日、読了した。感想は敢えて書かないが、幾つかの作品は印象に残った。

 

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2019/05/12

黒いマスク 黒いサングラス

9784065147733_w  ← 池内 了著『物理学と神』(講談社学術文庫)

 今日から車中にて読む。好きなテーマだし、活字も大きめで読みやすい。
 さて読みだしたら、気になることが幾つか。まだ、数十頁しか読んでいないのだが。

 八百万の神々の国の宇宙科学者。池内氏に限らず日本の科学者全般に言えそうに思うのだが、唯一神の国、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教の国々では神の存在をどう理解し扱うかは、命懸けの深甚なる課題であり続けてきた。今も、である。が、日本人にはその真剣さが理解不能か、せいぜい歴史の話(過去のこと)。

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2019/05/10

読書とは人の頭で考えること

1557360176394188 ← 昨日は、放生津八幡宮へ。

 大伴旅人の末裔が宮司を勤めていることで(少なくとも富山では)テレビでも取材を受けていた。週日だからか、閑散。お賽銭、我輩としては、大枚をはたいた。昨日は風があったが、爽快な天気。前夜の停電騒動、バイクを駆っての放生津八幡宮への参拝、会社での研修、町内会での雑務、玄関先の冷蔵庫の電源確保、ゴミ当番など、やたらと用事が重なって、読書は50頁。数年来ない低レベル。挽回しなくっちゃ。

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2019/04/26

理系も文系も

1556243721566421  ← 曇天の環水公園。24日撮影。寂しげな雰囲気だが、春には桜の名所になりつつある。遊覧船もこの四月に3隻目が就航。運河を利用したこの公園が完成して十年余りだが、数年前には富山県で一番人の集まる場所になった。立山黒部アルペンルートよりも! B級グルメ大会やマラソン大会、世界で一番美しいが謳い文句のスタバ、県立美術館、結婚式場、レストラン、カフェ、体育館など。公園自体が格好の散歩コース、デートコース、ジョギングコース。何と言っても、絶好の立山連峰観望スポット。

 

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2019/04/06

語りえること語りえないこと

Hidden_l  ← シャンカール・ヴェダンタム 著『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』(渡会圭子訳 インターシフト) 「無意識の小さな思い込みが、暮らしや社会に与える大きな影響について明かした」とか。

 ちょっと息抜きに、あまり馴染みじゃない分野の本を。えっ、脳科学の本は結構読んできたって? 本書は、どちらかというと社会学の分野かな。人が思わず知らずにいろんなことに影響されて(バイアスを受けて)行動してしまう、そのメカニズムに迫る。ま、人は(自分もだが)自分の意思で自由に動いているつもりでも、案外とそうじゃないよって話。

及したのである。

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