2015/09/26

「好色一代男」で男の夢を想う?

 折々、日本の古典を読むようにしている。昨年は、「枕草子」、比較的最近だと、堀田善衛著の「方丈記私記」などなど。井原西鶴についても、昔、「日本永代蔵」を読んだし、この「好色一代男」は、一度ならず。「好色一代女」は、一層の好奇心で読んだ記憶がある。

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→ 「日本初のベストセラー作家 井原西鶴の肖像画」 (画像は、「江戸時代のライトノベル?300年前の超人気作家・井原西鶴の魅力 - NAVER まとめ」より)

 今回は、車中で読むということで、古文を読む能もなくなっていることだし、吉井勇氏の手になる現代語訳で、楽しむことを優先して本書を選らんだ。

 岩波書店の商品説明によると、「愛欲の追求に賭けた男、世之介の一代記。七歳で恋を知り、六〇歳で女護の島を目指し出航、行方知れずとなる、源氏五四帖に見立てた五四年の物語。近世文学の文豪井原西鶴の代表作。〔「現代語訳西鶴好色全集 第1巻 好色一代男」(創元社 1952年刊)の改題〕」とある。

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2015/07/15

堀田善衛著の『方丈記私記』を今、読む意味

 過日、古書店の店内の棚を漁っていて、堀田善衛著『方丈記私記』(ちくま文庫)を見つけた。

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← 堀田善衛著『方丈記私記』(ちくま文庫) 本書については、「方丈記私記 - 堀田 善衛【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア」など参照のこと。

 見つけたというのは、大袈裟かもしれないが、東日本大震災や、戦争法案の衆院通過を目の当たりにして、またまた日本が戦火にまみえることを予感させ、読み返したくなっていたので、気持ちの上では関心が本書を見出させたというべきかもしれない。

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2015/01/29

池澤夏樹版『古事記』を読む

 数年ぶりに『古事記』を読み始めた。
 池澤夏樹による新訳が出たので、やや好奇心っぽい動機で手を出した。

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← 『古事記』(池澤 夏樹 訳 河出書房新社) (画像は、「古事記 池澤 夏樹|河出書房新社」より)

『古事記』は、これまで、次田真幸全訳注の岩波文庫版や、倉野憲司氏校注による『古事記』(岩波文庫)、三浦佑之訳などで読んできたが、本書は斬新というのがウリなので、ホントに画期的な訳なのか、確かめたいってのが、読み始めた動機。さて。

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2014/08/21

野暮用に忙殺されるからこそ読書

 今日の休日は、前日から読みだしていたユーゴー作の「死刑囚最後の日」(岩波文庫)を未明に読了。
 ついで、組合の定期大会へ向けての書類作りに没頭。会社にはないがしろにされている組合だけれど、あるとないとでは大違いだと思う。働くものをただのコスト、消耗品としか見ない現代社会。その傾向は強まるばかり。

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← 野口武彦著『「今昔物語」いまむかし』(文藝春秋) (画像は、「『「今昔物語」いまむかし』野口武彦 単行本 - 文藝春秋BOOKS」より) 「古典への招待 【第38回:『今昔物語集』のおもしろさ】」など参照。

 細々ながらでも労働組合を延命させないと。
 完全歩合で働く労働者の気持ちをまるで理解しない、生まれながらの経営者御曹司社長に、少しでも底辺の思いを伝えたいと思う。

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2014/08/10

台風に肩透かしを食らって夕焼け空

 かなり強い台風11号。今日にも富山に影響があるかと戦々恐々の思いで待ち構えていた。
 昨日は仕事で、今朝(未明と呼んでいいのか)三時前に帰宅。日曜日の今日は猛烈な風雨に見舞われるに違いない…となると買い物もままならないだろう…と、荷物を家に置いて、近所のコンビニへ。

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→ 数年前、自宅の庭先で撮った夕焼け。

 まだ台風の影響の及ばないうちに、食料品などを買い込んでおこうと。
 そうそう、日曜日は洗濯も難しいだろうと、夜中のうちに洗濯し、洗濯物を外に干したりもした。

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2014/07/28

虫愛づる姫君からギリシャへ

 風邪や葬式などで、珍しく一週間の休みをとった。
 その間、ル・クレジオの『隔離の島』などを読んだが、休みの最後の日に選んだのは、何故か、『堤中納言物語』 だった。

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→ 映画「風の谷のナウシカ」(監督: 宮崎駿 原作者: 宮崎駿 音楽: 久石譲)

 まあ、『問わず語り』や『蜻蛉日記』を読んできて、今後も、予定では、『紫式部日記』や『古語拾遺』など、日本の古典を読む一環の一冊なのである。
 本書は、古典の中でも親しみの度合いが強いかもしれない。

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2014/06/29

『問はず語り』情痴の極みの世界

 昨日今日と、久しぶりの連休。朝は、ブラジル対チリの試合を見ようと思っていた……のに、夜中、ついリクライニングシートで居眠りし、目覚めたら延長後半に突入していた。

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← 後深草天皇像(『天子摂関御影』より) (画像は、「後深草天皇 - Wikipedia」より)

 見ると、1対1。ドラマチックな攻守戦の末、PK戦へ。
 最後はネイマールが決めた。こうなるんだね。
 昨日から今日にかけては、天候不順もあり、外仕事はあまりできず。

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2010/06/03

「仏頂面」のお二方の表情からちょっとだけ

「仏頂面」とは、「苦虫をかみつぶしたような顔」(不機嫌な顔、不愉快そうな顔)である。
 今日は、その「仏頂(面)」を、但し腫れ物状態のお二人には触れない形で、若干のことをメモしてみる。

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 この「仏頂(ぶっちょう)」は、仏教に由来する用語であり、「仏頂尊」のことで、「お釈迦様の頭上(仏頂)に宿る広大無辺の功徳から生まれた仏」のこと。威厳に満ちているが不機嫌そうな表情にも見えることから「仏頂面」という言葉が生まれたと考えられている(あくまで説の一つ)。

 松尾芭蕉が生涯の師と仰いだ人物は、仏頂禅師である。
根本寺」という当時巨大な寺を受け継ぎ、二十一世住職に就任した。が、徳川家康に寄進された寺領を巡る鹿島神宮との争いに関わり、深川の臨川庵に住した(やがて臨川寺となった)。
(「芭蕉と仏頂禅師について」参照)

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2010/04/22

遠くて近いは男女の仲

 広辞苑によると、「遠くて近いは男女の仲」とは、「男女の仲の意外に結ばれやすいことにいう」とある。
 浅学なる小生は、この諺(?)が『枕草子』に見出されることを知らなかった。

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← 我が家の庭。画質を落としているので分かりづらいだろうが、手入れのされていない(していない)庭は荒れ放題である。奥に写る瀟洒な家は近所の邸宅。我が家は風が吹くと隙間風であちこちガタピシする茅屋なのだ。

 おそらく、高校時代とかに、授業で嫌々ながらでも「枕草子」は読んでいた筈なのに、この事実に気が付かないなんて、ちょっと恥ずかしいような気がする。

 …知らなかった、というより、すっかり忘れてしまった、それとも右の耳から左の耳へ、だったのだろう。

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2010/01/25

『百人一首ハンドブック』で正月気分

 正月だから、だろうか、今月上旬、図書館に寄ったら、新入荷本のカウンターに久保田 淳【監修】『光琳カルタで読む百人一首ハンドブック』(小学館)があった。

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→ 未明。ある寺の境内の光景。灯明なのか、闇夜を導く…何処へ?

 うむ。確かに正月である。元旦とは言いかねる日と相成っていたが、正月には違いない。
 たまには、床しい和歌を詠んでみるのもいい。

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