2020/02/15

久しぶりに二千円札に遭遇

102539 ← 浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』(中公新書)「虫や鳥は紫外線をも見ることができる。では虫や鳥には、世界はいったいどう見えているのか? 著者は紫外線カメラを自作し、動物や植物を撮影。そこには驚きの世界が広がっていた――」。 

 浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』を読了した。先月、読んだ実重重実 著『生物に世界はどう見えるか  感覚と意識の階層進化』(新曜社)に続くもの。本書では紫外線に特化している。生物(細胞)には致命的に有害なはずの紫外線を転用して生命体の生存戦略に組み込んでいく、生き物たちの知恵の凄さ。メラニンなどの色素を作りだす驚異。体表を構造的に変化させて独特な光沢を生み出し、生存に活用する戦略の巧みさ。人間は紫外線を避けるしかないが、こうした動植物たちの知恵を活用させていただいている。

参照:「『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』/浅間茂インタビュー|web中公新書

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2020/01/23

「シルトの岸辺」を発見!

Silto_20200123210701  ← ジュリアン・グラック 作『シルトの岸辺』(安藤元雄訳 岩波文庫)「最大の長篇かつ最も劇的な迫力に富む代表作 宿命を主題に,言葉の喚起機能を極限まで追求し,予感と期待とを暗示的に表現して見せた」

 ジュリアン・グラック 作の『シルトの岸辺』を読了した。名作。本を漁りに書店に行き、ふと岩波文庫の棚で本書に目が行った。パラパラと捲って、いいという直感。知る人は知っているのだろうが、我輩には全く未知の作家で、まさに発見と言える。自分の真贋を観る目を褒めたくなる。
 本書の解説にもあるが、ブッツァーティ作の『タタール人の砂漠』 (岩波文庫)のカフカ的不条理を彷彿させるが、あのいい意味での素っ気なさを詩情溢れる情景描写や心理描写で、人の手にはどうしようもない運命の潮流に流され、避けがたい破局へ向かっていく様を丁寧に描いている。それなりに小説を読んできた吾輩だが、この味わいは初めて。年初からこんな作品に出合えて幸せである。

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2020/01/18

胃カメラは嫌だ! バリウムは嫌だ!

Sekai_20200118204101 ← 実重重実 著『生物に世界はどう見えるか  感覚と意識の階層進化』(新曜社)「細菌から植物、カビ、動物まで、あらゆる生物は感覚を持ち、世界を認識している。それはどんな世界だろうか。私たちの意識は、そこからどのような過程を経て生まれてきたのだろうか。最新の知見に基づきつつ想像力も駆使して生物の中に潜り込む探索行」

 買い物帰り、雨の心配もないので、格好はそのままに庭仕事。雨の日が多いので、チャンスがあったら外仕事する。昨日の風雨でまた落ち葉が狼藉状態。手袋してトングとバケツを手に、いざ! 気が付くと二時間の濃密な作業。足腰の鍛錬にはなっているはず。庭仕事で体を鍛えられるのは、有り難いことだよね。

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2020/01/08

町内会の存続の前提は

Noboo  ← 和田 竜著『のぼうの城』( 小学館)「外見からはおおよそ窺い知れない坂東武者としての誇りを持ち、方円の器に従う水のごとき底の知れないスケールの大きさで、人心を掌握していた。武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、新しい英傑像を提示したエンターテインメント小説」

 読書メーターでの呟きで、和田竜著の『のぼうの城』が登場していた。
 本書は、時代小説歴史小説の好きな父の指示で買いに行った。帰郷して間もない頃のこと。自分で買いに行くのは難儀になっていたのだ。多分、父が手にした最後の新刊じゃなかろうか。父の書斎には、打ち込んでいた篆刻関連本の他、時代小説歴史小説が多数。本棚で3つほど。生前入手しえる関連本はほとんど買って読んだんじゃなかろうか。

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2019/12/28

町の書店の最後の意地

 サイクロン型掃除機が届いた。早速使ってみた。吸引力が今一つ? それでも、十数分、いつも居住する茶の間(兼寝室)を掃除。ゴミを溜めるタンクが綿埃で一杯。充電式。普段は部屋の片隅に置いて、気が向いたら掃除。場合によっては、車に持ち込んで、車内も。さて、いつまで使うやら。
 同時に、脱衣所ヒーターも。脱衣所を温める目的もないではないが(これだったら、普通の電気ストーブで間に合う)、冬や雨の日、洗濯物を乾かすためというのが導入の大きな理由。壁に設置し、直下に吹き付ける温風で乾かすという算段。今日、早速、使ってみた。まだ、評価は早々かな。

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2019/11/04

住み処を終われ

Error_20191104204501 ← アントニオ・R.ダマシオ 著『デカルトの誤り ─情動、理性、人間の脳』 ( 田中 三彦 翻訳  ちくま学芸文庫) 「日常生活の折々の場面で求められる合理的な意思決定には、そのときの身体状態と不可分に結びついている情動と感情の作用が不可欠であることを明らかにした(「ソマティック・マーカー仮説」)」。

 アントニオ・R.ダマシオ 著『デカルトの誤り ─情動、理性、人間の脳』 を一昨日、読了した。

 題名のデカルトの誤りは、デカルトの心身問題への根底的な疑問を意味する。心…精神と身体は別個の実体と腑分けするデカルト。西欧の科学は、ある意味この腑分けから始まるともいえる。心の問題は後回しにする。科学の対象に馴染みやすいものに研究の力を注ぐ。脳科学や心理学ですら。理性は人間特有のものであり、一方、感情や情念は下位のものと眼中に入れない。
 感情には身体の状態が左右しているのではという直感はあっても、科学研究の現場からはそういう雑音は度外視する。

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2019/10/22

祭り…宴の灯り遥かに

Soutine ← シャイム・スーティン(Chaïm Soutine)作「人物と風景」 (1918/1919)  「当時パリに在住していた藤田嗣治とも親交を持った」とか(「シャイム・スーティン - Wikipedia

 通院している病院へ。静か。駐車場に車がない。昼休みに近いから? 入り口に立った。休診の看板(表示)はない。が、明らかにクローズしてる。休み? なぜ? 祭日? 患者に休みはないぞ! と、病院から帰って来て呟いた。が、後になって、今日は祭日と知った。
 今日は病院も休み。午後4時から暗くなるまで庭仕事。パイプ車庫の屋根(幌)が過日の台風で破れた。シートを買ってきて、屋根に被せた。一人でやると脚立に昇ったり、なかなか大変。あと、先日伐採した枝葉を集めたり、庭の防草シートの補修など。やることが一杯。

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2019/10/03

昆虫採集が苦手なわけは

264581_20191003210001 ← 井波律子 著『中国文学の愉しき世界』(岩波文庫)「物語,歴史,そして魅力的な奇人たち-親しみやすい文章で綴るとびきり愉しい中国文学案内」「烈々たる気概に満ちた奇人・達人の群像,とてつもないスケールに彩られた華麗な物語世界」 

 風が強い。風の唸る音が室内にいても聞こえてくる。台風は温帯低気圧に変わったが、直撃こそ免れそうだが、明日、風が一層強まりそう。

 井波律子 著の『中国文学の愉しき世界』を読了。富山生まれということで勝手に親近感を抱いている。ただ、金沢や京都での生活が長いようで、ちょっとがっかり。

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2019/10/01

絵本を楽しむ心がない

125023_xl ← 伊坂幸太郎/著『重力ピエロ』(新潮文庫)「兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる」

 伊坂幸太郎作の『重力ピエロ』を読了。「仙台ぐらし」 (集英社文庫)以来。つまり、小説は初めて。仙台在住。仙台に6年、居住していたこともあり、妙に親近感を抱いてしまった。この小説でも、青葉城が登場したり、往時を偲んでしまう。
 この小説では、家族に……母に悲しい過去がある。レイプ魔に犯され、身ごもり、産む決断をする。それが弟の春である。なんとも皮肉な名前。兄は泉水(いずみ、つまりスプリング)。弟は春(スプリング)。つまりスプリング兄弟。飄々と生きてきたようで、父もだが、(小説の中では語られないが)気丈な母も内心は苦しんできたはず。母が早死にしたのは、悲しい過去に関係はないのか。小説の設定だといえ、こういうレイプ魔の子という十字架は、とてつもなく重いもの。父母は兄同様愛したとはいえ。しかも、世間はそういう家族の事情を知っている。兄弟の学校仲間だって知っている。前向きに生きるのは至難だろう。肝心のレイプ魔は数年の刑期の後は野放し。いつ出会うか分からない。作者はそういう弟の気持ちを懸命に表現しようとしているのは分かる。だからこその行動なのだと正当化しようとしている。いいのか。救いなどあり得るのか。結末に完全には納得できなかった。

 

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2019/07/18

いつしかコーヒーを飲まなくなり

9784478104071 ← イアン・スチュアート 著『数学の真理をつかんだ25人の天才たち』(水谷淳 訳 ダイヤモンド社) 「新しい数学の世界を切り拓いた天才たち25人の思考のプロセスを、世界最高の数学エッセイスト、イアン・スチュアートがあぶりだす」。 

 裏の小道。かつては砂利道だったが、砂利を取り除き、防草シートを張った。昨日は、入り口付近に玉砂利を10キロ入りの袋を4袋敷いた。が、まるで足りない。今日、さらに4袋を買い込んできた。買い物は午前中に済ませた。案の定、午後から雨に。今日は、さすがに堂々と庭仕事をサボれる。

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