2017/01/23

君はピエロ 僕もピエロ

 読書好きなら誰しも同じかもしれないけど、どんどん読みたい本が積みあがる。読んでる本の四倍の積読本。その数倍の読みたい本。そもそも遅読の自分なので、巨大な山を前にして、日暮れの道をよろよろやっと歩いているようです。

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 マルコ・イアコボーニ著の『ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学』を日曜日の未明、読了した。
 その感想めいた呟きは、下記する。

 今日も呟きを書き連ねるけれど、いつもと毛色の違った、やや感傷的な小文となった。
 というのも、小生が注目している画家の絵を観ながらの、絵の雰囲気に引きずられての、思いがけない呟きとなってしまったからである。

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2016/06/24

ボクのブルー

 青色が好きなのは、空の青、海の青が好きだから…なんかじゃない。
 ブルーが好きなのだ。

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← そらい@抽象画 作品名不詳。油彩かな。「sorai(そらい)」へ!

 ブルーの心が眸の中に漂っている。
 それとも、ホントはグレイの脳味噌のはずが、悲鳴を上げてヒートアップして、青く発熱しているのかもしれない。
 何も分からないのだよ。世界が揺蕩っている。どよーん、どよーんって、揺さぶられる潮のざわめきが煩いほど聞こえてくる。
 膿が浸潤して、骨も血管も腱も筋も、そして肺腑だって崩れ始めている。

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2016/05/06

影のない女

 追われている。
 どこの誰とも知らない女に。

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 なぜ、追ってくるのか分からない。
 まさか、このオレを慕って?
 そんなわけがない。
 生まれてこの方、一度だってそんなことはなかった。
 誰一人、オレに関心を抱いた女などいなかった。いや、そもそもこの世にオレに振り向く人など、いたためしがないのだ。

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2016/05/02

雨の日の公園

 ボクは公園を歩いてみた。近所にあるけど、天気のいい日には一度も行ったことのない公園。

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 児童公園ってものじゃなく、大人たちが草野球やゲートボールだってやっているし、大きな遊具が幾つもあって、休日ともなると、近所の親子連れでいっぱい。
 母親や父親が子供たちの遊び興じる様子を見守っている。

 ボクは、ひとりぼっちなので、なんとなく行きづらい。
 行ったって、仲間外れになるに決まっている。

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2016/03/27

雨っ垂れ

 水道の水が一滴、また一滴と落ちている。
 どんなにしっかり締めても水は垂れてしまう。

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 蛇口に水が垂れ零れてきて、一瞬、透明な顔を覗かせたかと思うと、次の瞬間には、流し台へと落ちていく。
 飽きずに見惚れてしまう。
 庇に降りかかる雨がケーブルを伝っていく。

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2015/11/17

蒼白の美を生きる

 炸裂する瞬間。
 吹き出す命。

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→ itumademo ikitenai  (ホームページ:「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」)

 振り返っても、前を向いても、あとはない。
 一歩一歩が綱渡り。
 
 誰かが大真面目な顔をして言ったっけ。
 川を歩いて渡るには、どうするか? まず、一歩、岸辺から右足を踏み出す。
 その足が水に沈む前に左足を踏み出す。
 左足が没する前に、大急ぎで右足を踏み出す。
 以下、この要領で一気に川を渡ればいい!

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2015/07/09

雨の雫に濡れたい

 雨の雫を眺めながら一日を過ごしたいと思った。
 遠い昔、日がな一日、海を眺めて過ごしたように。
 もうずっと長い間、何もしないでボンヤリ過ごしたことなどなかったように思う。

 予定のない休みの日は、折々あった。でも、大概はテレビを観るともなく観、折り込み広告を買うつもりもないのに物色したり、ネットサーフィンに興じたり、随分長く放置したままのCDを手にしてみたり、掃除の真似事をしたり、不意にそういえばあんなこともしなけりゃならなかったと今さらながらに気付いて慌ててみたり、そうしているうちに肝心の用が何も果たせぬうちに一日が、何気なく過ぎ去っていく。

 もう、何もしないでいるなんて、出来なくなっているのかもしれない。

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2015/07/04

シャボン玉飛ばそ

 人は命だ。
 命の玉だ。
 玉のような命だ。

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→ お絵かきチャンピオン 作「シャボン玉王国」

 風船のように弾けほどの命が詰まってる。
 漲る命が胸をいっぱいに膨らませている。
 風のように息が体の中を通り過ぎていく。
 吸っては吐いてを繰り返し、命が車輪となって転がっている。

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2015/03/08

ガラスの月影

 宵闇の町を歩いていて。もうすぐ我が家。
 最後の曲がり角を曲がったら、そこに小さな水溜りがあった。
 アスファルトの道にできた小さな、束の間の池。

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→ そらい@抽象画さん 同じ道を通ったこともない他人が、先も見えない真っ暗なトンネルの闇の濃さを知り得ることができるのか。ということを十年以上前に思っていたことをふと思い出しました(`・ω・´)ゞ

 跨いで通るか、迂回するか、それとも、ゆっくりこのまま歩いて過ぎるか。
 迷ってしまって、とうとう水溜りの前で立ち止まってしまった。

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2015/02/06

旅の空にて

 ある旅の空でのこと。
 何故か眠れないままに宿を出た。
 部屋の明かりを消した時、窓のカーテンの隙間から洩れ込む月の光があまりに 眩かったのだ。何かただならぬ気配が漂っているような気さえした。

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 外に出ても何があるわけでもない。山間の宿らしく、鬱蒼と生い茂る木 々の黒い影。宿の玄関の明かりも、深い海の底を照らす懐中電灯ほどの力もない。
 砂利道を辿って森の中へ歩いて行った。もう、人の光は一切、及ばない。

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