2020/07/29
2019/07/09
アレホ・カルペンティエール『バロック協奏曲』へ
← 山口 誓子 (著) 『俳句の心』 (毎日新聞社 (1975)日本の心シリーズ)
「山口誓子 - Wikipedia」によると、「1901年(明治34年) - 1994年(平成6年))は京都府出身の俳人。本名は新比古(ちかひこ)。高浜虚子に師事。昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。戦後は「天狼」を主宰し現代俳句を牽引した」とか。
日野草城、水原秋桜子、川田順、富安風生、中田みづほ、山口青邨、西東三鬼、秋元不死男ら、関わった人物群がさすが。若いころ、住友の社員だったり嘱託として俳句に勤しんだという。住友の懐の広さを感じる。本書は父の蔵書。書庫から引っ張り出してきた。父はサラリーマン時代、俳句に凝っていた。同人誌にも関わっていた。同人らは、箱入りの立派な装丁の句集をたぶん、自費出版している。我が家には20冊もの句集がある。父もいつかは出したかったのだろうか。
2016/01/12
オリオンの真下春立つ雪の宿
真っ先に断っておくが、表題に掲げた句は、今日の日記の主人公である、前田普羅のものである。
どうやら、旧奥田村の道を歩き回りつつ、まさに奥田村から立山連峰を眺めたりして詠んだ句のようである。
雪の宿は、雪の降り積もった普羅の家のこと。
← 中坪 達哉 (著) 『前田普羅―その求道の詩魂』(桂書房)
さて、ここからが本題である。
過日、「奥田村における國重知事の住居について」といった記事を書いた。
我が郷里を含む地域の古い地名である「奥田村」に在住していた知名人ということで、國重知事が取り上げられていた。どうやら、知事の公館の正確な場所を確かめる資料が見出せなかったらしい。
県の公文書館でも分からなかった、という返答だったらしい。
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2014/04/29
2014/04/25
木蓮は一億年の夢と咲く
我が家の近所の家の庭には、白木蓮の木が一本ある。四月早々だったか大ぶりの真っ白な花が開花。
花びらが散るごとに路上に舞う。時には我が家の庭にも舞い込んでくる。
開花が済むと、葉っぱが芽吹いてくる。
「開花しているときの風景は、白い小鳥がいっぱい木に止まっているように見える」(「季節の花 300」より)のは誰しものようで、小生も以下のような句を詠んだことがある:
白木蓮小鳥の憩う宵ならん
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2014/04/22
雨音を窓越しに聴く日長かな
人知れず鼓(つづみ)鳴らせし風ならん いかにも路傍にひっそりと生えているたんぽぽ。誰にも聞こえないような鼓の音が風に紛れていく。ちなみに、「江戸時代にはタンポポはツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていた」。 4月22日
→ 裏庭のたんぽぽ 帰郷して間もない五年前の春に撮影。 (画像は、拙稿「たんぽぽの句? 苦?」参照)
吾輩の書く句は、あくまでただの句です。季語は意識してもこだわりはしない。季節感のなくなってきた今日、言葉への感覚も変わるはず。ただただ気ままに句作する。 04/21
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2014/02/23
おのが身の闇より吠えて
暇の徒然というわけではないが、20日と22日の営業の最中、車中にて萩原朔太郎著の『郷愁の詩人 与謝蕪村』(岩波文庫)を読了した。
← ゴンチャロフ【作】『 断崖〈4〉 (改版)』(井上 満【訳】 岩波文庫) 第四巻目にして、物語は佳境に。ようやく。本巻には、「晩年ゴンチャロフが自作について述べた「おそ蒔きながら」を収録」とか。(画像は、「断崖 4 - ゴンチャロフ【作】-井上 満【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア」より)
詩人萩原朔太郎のファンではなく(一応は、「月に吠える」などは通読したこと二度。でも、感情移入できず)、蕪村の句集ということで、本書を手にした。
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2011/10/24
我が家の庭はススキの野に…(後編)
こうした自身による評釈を読むたび思うのだが、句を嗜まれる方は、人の句であれ自分の句に対してであれ、短文での解説の如何が非常に重要のようだ。
簡潔な解説の中に凝縮された情報が篭められ、同時に独自な視点と観察に裏打ちされ、且つ、読むに味わい深くないといけないのである。
→ こんなに地味な外観の植物もあまりないだろう。だけど、なぜか惹かれてならない風情がある。
句だけをポンと出されるのも小気味いいが、句と短文のコラボも楽しいものだ。そこに俳画のような絵などが水彩か墨でサッと描かれて添えられていたら、もう、成功は間違いない。
成功とは何かが問題かもしれないが、とりあえずの注目は期待できる。小生にとっても句を詠んでもらうためにも、練れた文章表現は課題の一つである。
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2011/07/20
2010/12/26
雪掻きの褒美は体の火照り
今朝未明、どうにも眠れなかったこともあり、三時ごろだったろうか、やおら起き出して、雪掻き!
なぜ、思い立ったようにこんなことをしたか。
→ 雪の降り出す数日前、とある橋から見下ろすと水鳥たちが。この日は麗らかな日和だったけど、昨日からの寒波の中、今頃どこで過ごしているのやら。野鳥たちは、雪の中、餌が見つからないのか、今までは見向きもしなかった、木の実をせっせと啄ばんでいた。
雪降りし木の実啄ばむ鳥一羽 (や)
前日、矢来の激しい雪に、真夜中過ぎには降雪量20センチを越えていた。
未明には起き出して、新聞配達する人のために除雪しておこうと思ったけれど、寒さに負けて毛布に包まる温みから抜け出せず、起きたら八時をとっくに回っていた。
新聞を取り出しに外に出たら、新雪には配達人の足跡が点々と、はっきり残っている。
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より以前の記事一覧
- ル・クレジオ 空を飛ぶ少年 2010.04.19
- 「やいっち純情句集」より 2010.01.31
- 日野草城……病臥なればこそ知る肉の身か 2010.01.29
- 今日は久女忌 2010.01.21
- 永田耕衣の禅味俳諧へ 2009.08.25
- 「新じやがいもころころ転び名は男爵」村山古郷の周辺 2009.08.01
- ドクダミや二つの顔ではびこれり 2009.06.11
- 綿きせて鉢の小菊をいとほしむ 水落露石 2009.04.11
- 碧梧桐忌…寒明忌 2009.02.01
- 寒雀身を寄せ合って春待つか 2008.12.25
- 建部巣兆…句画でこそ成る俳趣 2008.11.16
- 長谷川春草…独り居の夏になりゆく灯影かな 2008.08.19
- 蟻の列の延々と 2008.08.08
- アオガエルは瞑想を誘うけれど 2008.07.21
- 団扇に絡むエトセトラ 2008.07.19
- 蜘蛛の巣をめぐるエトセトラ 2008.07.11
- 「短夜」のエピソード 2008.07.09
- 「田中良平…枝葉の先にも命あり」アップ 2008.06.26
- 「風天」の渥美清さん 2008.06.24
- 「芒種」のもどかしさ… 2008.06.04
- 富田木歩の周辺 2007.12.28
- 紙魚・白魚・雲母虫・本の虫 2007.12.26
- 髪は長~~い友達 2007.12.23
- 車内はラジオ三昧です! 2007.07.07
- 雫垂る木槿の面に空映し 2007.07.06
- 時計草明日は会えると信じてる 2007.06.28
- 箸のこと端までつつき橋架けん 2007.03.07
- お寺の鐘が鳴ると胸が疼く 2007.02.28
- 野見山朱鳥…ただに見る死して滾れる赤と火と 2007.02.26
- 雨の日の猫の仕草に目をとどめ 2007.02.24
- 鳴雪や今宵は湯婆も知らず暮れ 2007.02.22
- 春近し道行きせしは車にて 2007.02.12
- 草城の句境を知らず人は過ぎ 2007.01.29
- 松瀬青々…淋しさを青山に見る薄道 2007.01.09
- 寅彦忌…海月(くらげ)なす湯殿の髪の忘れえず 2006.12.31
- 蕪村忌や語る人なき苫(とま)のあり 2006.12.25
- 花筏…紅筏などいかがかと 2006.12.17
- 山口青邨…ひたむきに秋海棠を愛しけり 2006.12.15
- 胡桃持つ手の温もりも痺れおり 2006.10.24
- ひたぶるに生きる百舌鳥ただ焦がれ見し 2006.10.11
- 宗鑑忌我が句の先も杳(よう)として 2006.10.02
- 「落句拾遺 9-1」アップ! 2006.10.01
- 道行きや虚実皮膜の風の盆 2006.09.23
- 賢治の俳句…花はみな四方に贈りて菊日和 2006.08.13
- 「落句拾遺 6-1」アップ! 2006.07.07
- 連句の新作! 2006.06.25
- 「連句しましょ(梅雨編)」巻いた! 2006.06.18
- 東風吹かば 2005.03.07
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