2020/02/28

一難去ってまた一難

Kouryo3 ← ディケンズ 作『荒涼館 (三)』(佐々木 徹訳  岩波文庫)「 生死の淵から生還したエスターを待ち構える衝撃の数々.鏡に映る変わりはてた容貌,「母」からの思いがけぬ告白,父のように慕うジャーンダイス氏の求婚」

作家の古井由吉さん18日死去 「内向の世代」の代表:朝日新聞デジタル 」なるニュースを病院に持ち込んだ朝刊で知った。大江健三郎も激賞する作家。機会を作って改めて読み返さないと。

 ディケンズ 作の『荒涼館 (三)』を読み始めた。全四巻の本作品を仕事の日は百頁、休みの日は150頁ほどと、淡々と読み続けている。名作だとは思うが、いかにも19世紀前半の作家という感が強い。作家が書きたいことをたっぷりと書き込む。ジャーンダイス対ジャーンダイスこそが本作のメインテーマ。不毛の極みのような底なし沼の訴訟地獄。生き血を抜かれ干乾びていく人々。カフカの城を思わせる、姿は見えるようであり、すぐにも辿り着けそうに感じるのに決して辿り着けない結審という幻想。

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2019/01/15

梅原猛さん死去

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← 梅原猛/著『隠された十字架―法隆寺論―』(新潮文庫) 「法隆寺は怨霊鎮魂の寺! 大胆な仮説で学界の通説に挑戦し、法隆寺に秘められた謎を追い、古代国家の正史から隠された真実に迫る」。

 ある親戚の家は、山間にある。森を切り開いた、丘の一角。動物はいろいろ出る。猿などは当たり前。熊も。びっくりして、どのような状況だったのか、尋ねることなど、思い付かなかった。その家にはワンちゃんは飼ってなかったと思うのだが。昔の里山は、熊どころか、猪や狼だって出没してたんだよね。

 梅原猛さんが亡くなられた::「哲学者の梅原猛さん死去 日本古代史に大胆な仮説を展開:朝日新聞デジタル

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2018/08/10

水出し昆布は旨い

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→ 富山藩十村役宅[竹島家住宅]  外見の印象だと、荒れている。住人(管理人)がいないのか。富山市の旧家。史跡。豪農・内山邸に匹敵するほどの家格なのに。

 一昨日だったか、ラジオ番組に演歌歌手の小林幸子さんがゲストに。話の中で、昆布を沢山もらい、もて余した。でも、昆布を鍋に入れ水に浸して飲んだら、とっても良かったと。冷蔵庫で一晩か二晩、冷やし水だしする。最近、お茶を水だしするのに凝っている我輩は関心大。
 小林幸子さんが貰うくらいだから、立派な昆布なんだろう。我が輩も、昨夜、早速、水だし昆布に挑戦。昆布は高級品じゃないけど、いいよね。

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2014/12/01

菅原文太さん死去

 今日、「俳優の菅原文太さん 死去」(NHKニュース)というニュースが飛び込んできた。

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← 折々の晴天の日、庭木の剪定やら雪囲い作業に励んだ。

「映画「仁義なき戦い」、「トラック野郎」などのシリーズで知られ、昭和の映画界の最盛期を支えた日本を代表する俳優の菅原文太さんが、先月28日、転移性肝がんによる肝不全のため、東京都内の病院で亡くなりました。
81歳でした」とのこと。
 つい先日の高倉健さんの死去に引き続く、昭和の大俳優の訃報である。

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2014/07/21

弱り目に何とか

 思いがけなく、風邪を引いてしまった。
 梅雨明け間近の今頃、風邪を引くなんて、夢にも思わなかった。
 一昨日だったか、夕暮れの頃、リクライニングに体を預け寝入った眠りから目覚めた。喉が痛かった。
 やばい。吾輩の風邪の兆候、大概、まず喉に症状が出る。それから気管支、頭、やがて咳が止まなくなり、鼻水が垂れ放題となる。
 人は身体の弱い部分から風の症状が現れ出すという。最初に頭痛から、でなくて、よかった! なんて、安堵している場合じゃない。

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2014/04/23

木蓮は一億年の花と咲く

 小説「百年の孤独」で知られ、コロンビア人ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケス氏が、この17日に死去した。

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← 庭先のアセビが鈴蘭のような小花をいっぱいに咲かせている。

 恐らく20世紀でも最高峰の奇怪な小説『百年の孤独』は、これまで通算3度、読んだ。が、若い頃読んだ時は何やら生臭さのようなものを感じるだけで、読破したという満足感以上の印象は残らなかった。

 若さに任せて勢いで読んで、即、感銘を受けた作家(の小説)もあれば、ただ読破することに夢中だっただけに終わった作家もいる。

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2013/11/08

島倉千代子さん こころの人よ さようなら!

 今日は朝からどんよりした天気。極端に寒いわけではないが、昼に近づくにつれ、木枯らしのような風が吹いて、未だに取り払っていない、日除けのシートがバタバタ揺れて、肌寒く感じられる。
 折々、雨も混じり外仕事は今日はしないと、茶の間のカーテンを開けた途端に決めてしまった。

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→ 「島倉千代子 プレミアム ベスト2013 」 (画像は、「 HMV ONLINE - COCP-37998」より)

 実際、組合の用事や買い物で外出した以外、外には出なかった。
 夕方が近づき、今日は何を書こうかと、パソコンに向かった。
 記事のネタでもないかと、ぼんやり注目のニュース(速報)という欄を眺めたら、いろいろ気を引くニュースや事件があるが、思いっきり目を奪ったニュースがあった。

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2012/06/07

瓜南直子 「兎神国」の国造り!

 ネッ友の日記を覗いて、ショックな事実を知った。
 一昨年、やはりネットで知った才能ある、若き画家の死を知ったのだ。
 その方の名は、 瓜南直子さん。

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← 瓜南直子「夜の図鑑」(画像は、作家 田川ミメイさんの 「 トルニタリナイコト@MimeiTagawa : 日本画家・瓜南直子 兎神国へ。」より) 「 瓜南直子のブログ 」へ!


 瓜南直子さんワールドについては、以下の拙稿で勝手にコラボさせていただいた:
瓜南直子作『寝目物語』
瓜南直子twitter展覧会


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2012/03/17

【吉本隆明氏死去】 吉本氏の思い出

 今朝(16日)、テレビで 吉本隆明氏死去の報道に接した:
【吉本隆明氏死去】 戦後思想に圧倒的な影響 時代と格闘したカリスマ 若者を引きつけた吉本思想」( 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース))
 突然のふほう…でも、直近の詳しい事情に疎い者には、訃報は大概、青天の霹靂のようにして、知らされる。
 
 偶然だろうが、昨日(15日)、葬儀に参列してきた。
 無論、吉本氏の死を予感して、ではなく、近所の方の葬儀だったのである。

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2011/04/23

田中好子さんの死と『黒い雨』と(前編)

 昨日(22日)の朝、仕事に出かける用意や食事の準備に取り掛かる前、ニュースを見ようとテレビのスイッチを入れたら、びっくりするニュースが飛び込んできた。
 キャンディーズのメンバーの一人として活躍し、アイドル歌手であり、女優として存在感を増していた、田中好子さんが亡くなった、というのである。

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→ 裏の畑の隅っこの花壇に育つチューリップも、いよいよ見ごろに。今日の寒さや雨に耐えて、明日には満開かも。

 田中さんの突然の逝去。
 愛称はスーちゃんで親しまれていた。

 驚き。
 55歳だった。もっと若いと思っていたけれど、それにしても、若すぎる死である。
 彼女のことは、テレビに限らず、あれこれ伝えられていて、小生などが何を言うこともないだろう。

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