2023/09/15

物質的恍惚と想像力

 ← G.バシュラール著『水と夢 〈新装版〉 物質的想像力試論』(及川 馥:訳 叢書・ウニベルシタス 898) 「詩句や神話に表現された水の想像力への「物質主義的」分析が、新しい文芸批評(ヌーヴェル・クリティック)の時代を予見させた記念碑的な著作。」

 昨日は休日。所要も少なからずあるが、久々庭仕事かなと思っていた…が、いざ始めようとした四時に雨音。雨。これは天の呼び掛けと都合よく解釈し、それこそ久しぶりに読書三昧居眠り三昧で終日を過ごした。G.バシュラール著の『水と夢 〈新装版〉 物質的想像力試論』とイサク・ディネセン著の『アフリカの日々』 (河出文庫)とを交互に。実に充実した読書。吾輩の理解が及べばもっと濃密な読書体験となっただろうが、そこはないものねだりだろう。 (09/15 15:02)

続きを読む "物質的恍惚と想像力"

| | コメント (0)

2023/09/07

「H2Aロケット47号機、打ち上げ成功」にホッとする

 ← 書斎で読書してたらいつしか雨音がかまびすしく。見ると風雨。木立も激しく揺れてる。雨が窓ガラスを叩いてる。車ならワイパーの出番。つい先程までのそぼ降る雨がウソのよう。 書斎で読書してたらいつしか雨音がかまびすしく。見ると風雨。木立も激しく揺れてる。雨が窓ガラスを叩いてる。車ならワイパーの出番。つい先程までのそぼ降る雨がウソのよう。 (09/05 15:17) このあと一時間も経たないうちに雨は上がった…。

 梨木 香歩作『海うそ』 (岩波現代文庫)を読みだして二日目。

 舞台となっている島「遅島」は架空の島なのかリアルな島なのか…。調べてみた。

続きを読む "「H2Aロケット47号機、打ち上げ成功」にホッとする"

| | コメント (0)

2023/06/14

眼高手高の稀有な書き手

 ← 森崎和江著『からゆきさん 異国に売られた少女たち』(朝日文庫) 「戦前の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られた少女たちがいた。国外に売られ、狂死したキミ。南方で財をなし、壮絶な自殺を遂げたヨシ。綿密な取材と膨大な資料をもとに、ふたりの からゆきさん の人生を綴った傑作ノンフィクション」 

 森崎和江著の『からゆきさん 異国に売られた少女たち』を13日(火)読了。

 ノンフィクション作家の森崎和江さんが2022年6月に急逝。ということで、代表作『からゆきさん』(朝日文庫)が緊急重版となったもの。原書は1980年に朝日新聞社より刊。

続きを読む "眼高手高の稀有な書き手"

| | コメント (0)

2023/03/07

外出もしたい読書三昧もいい

 ← ジェニー・クリーマン【著】『セックスロボットと人造肉―テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』(安藤 貴子【訳】 双葉社) 「「性愛」「肉食」「生殖」「自死」。それはテクノロジーの、最後のフロンティア。」

  月曜の今日(既に昨日だが)は、快晴。外出日和。だけど出かけたのは昼前の歯医者さんだけ。やはり朝方まで仕事で、いつものように午後の二時過ぎまでは寝てしまう。三時頃になってようやく少しは頭もすっきりして読書できそうに。

 自宅で読むのは、バロウと高山の本。

 昨日は、「一昨日辺りから読んでるジョン・D・ バロウの「科学にわからないことがある理由―不可能の起源」と高山宏の「鎮魂譜: アリス狩りVII」と、このボルヘスとが微妙に架橋してる。高山の本を読んでるはずが実はバロウだったり。このありえないトライアングルを更にあり得なく(その実有り得)させているのがルイス・キャロル。……ライプニッツに解きほぐしてもらう?」なんて呟いた。休日の今日はどっぷり読書三昧したいが、雑用が多すぎてどこまで望みどおりになるか、分からない。

続きを読む "外出もしたい読書三昧もいい"

| | コメント (0)

2023/01/16

知的障害ではなく、精神疾患でもなく

 ← スティーブ・シルバーマン著『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』(正高信男/入口 真訳 ブルーバックス) オリバー・サックス序文。 「現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?20世紀初頭に研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでをたどりながら、「自閉症スペクトラム」と呼ばれる人たちの真の姿に迫る。「脳多様性」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション」

 スティーブ・シルバーマン著の『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』を昨夜半読了。「現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?20世紀初頭に研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでをたどりながら、「自閉症スペクトラム」と呼ばれる人たちの真の姿に迫る。「脳多様性」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション」というもの。

続きを読む "知的障害ではなく、精神疾患でもなく"

| | コメント (0)

2023/01/05

浴室の温風機は微妙

 ←  チャールズ・C.マン著 『魔術師と予言者 2050年の世界像をめぐる科学者たちの闘い』(布施 由紀子 訳 紀伊國屋書店) 「現代の環境保護運動の礎となる理念を構築した生態学者ウィリアム・ヴォートと、品種改良による穀物の増産で「緑の革命」を成功させた農学者ノーマン・ボーローグ。2人の対立構図を軸に、人類が直面する環境上の難問に迫る。」

 年末年始の1週間は2日を除いて仕事。珍しく忙しかった。なのに体重が1キロ 増えた。何故だ? (01/04 23:31)

続きを読む "浴室の温風機は微妙"

| | コメント (0)

2022/12/19

ネアンデルタール人やら宇沢弘文など

 ← レベッカ・ウラッグ・サイクス 著『ネアンデルタール』(野中 香方子 翻訳 筑摩書房) 「けが人をケアし、肉を加熱調理し、ホモ・サピエンスと交配した「わたしたちにもっとも近い人類」。その文化や暮らしを、最新の研究をもとにいきいきと描く。」

 レベッカ・ウラッグ・サイクス 著『ネアンデルタール』を19日(月)の夕方読了。二週間を費やして。中身が濃厚だし、読み出して名著の呼び名もありかと感じたので、600頁余りの大著を敢えて日に30頁ずつ読んできた。

 実際、「人類の親戚としてのネアンデルタール人を、最新の研究の知見をもとに親愛をこめて描く。人間に関心のあるすべてのひとに――ユヴァル・ノア・ハラリ」という評が刊行された昨年早々と出たほど。

続きを読む "ネアンデルタール人やら宇沢弘文など"

| | コメント (0)

2022/02/11

新しい「雨水利用システム」

Image_20220211220501 ← 拙稿参照

 本日は晴れ。昨日の日記に次のように書いた:

 軽く庭仕事。庭木の惨状を見て回ったり、カーポートの隙間からの雪解け水の垂れ零れをどうやって防ぐか思案に暮れたり。カーポートの屋根の状態を観るため、久々に脚立に登った。ギックリ腰をやった時は、こうしてまた庭を見て回れるとは夢にも思わなかった。が、同時に、この先は今までのようにはいかないという感懐も深く抱いた。

続きを読む "新しい「雨水利用システム」"

| | コメント (0)

2021/01/13

圧雪に潰れた車庫から車 本日脱出

Darwin_20210113204401  ← チャールズ・ロバート・ダーウィン著『人及び動物の表情について』(浜中浜太郎訳 岩波文庫 1931年刊)「さまざまな種類の動物や人間の表情について,解剖,宗教,言語,心理学など諸方面からの多数の観察例をもとに動物から人間までを進化論的に論じた著作.表情の研究としても貴重な文献であり,比較心理学・動物心理学の先駆をなす」

 

 日々、一人きりの単調極まる生活。潤いの欠片もない。誰か苦労を分かち合える相手が欲しい。正直な気持ちだ。そろそろ限界かもしれない。でも、人に甘えることができない性分。雪で倒壊したパイプ車庫からの車の脱出作業。誰か一人でも助けてくれたと思う。が、そんな人間が一人もいない。ま、自業自得なんだろうね。
 あくまでリアルな世界では誰も知らないからこその呟き。現実には愚痴を言う場は皆無。

続きを読む "圧雪に潰れた車庫から車 本日脱出"

| | コメント (0)

2018/11/10

「ロボットの脅威」と移民問題

Robot

← マーティン・フォード著『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』(松本剛史 訳 日本経済新聞出版社) 「ロボットの脅威 日本経済新聞出版社」によると、「シリコンバレーのソフトウェア開発ベンチャー創業者としてITに通暁する著者がAI、ロボットの普及と、人間の職、雇用との関係、ロボット時代の経済についていち早く警鐘を鳴らした名著。関心を集める「AIと人間との関係」についてじっくり考えるうえで役立つ視点を提供」といった内容。

 マーティン・フォード著の『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』を読了した(金曜日)。再読である。

続きを読む "「ロボットの脅威」と移民問題"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧