足元を見るべし
← ガストン・バシュラール 著『空間の詩学』(岩村 行雄 訳 ちくま学芸文庫) 「(前略)詩的イメージの根源の価値を明らかにするために、詩的イメージとイメージを創造する意識の行為を結合する、新たなる想像力の現象学を提唱する。バシュラール詩学の頂点をなす最晩年の書。」
ガストン・バシュラール 著の『空間の詩学』を24日に読了。三度目なのだが、今回は通読するのがこれが最後だろうと、二週間を費やした。
「物質的想像力の概念を導入して詩論の新しい地平を切りひらいてきたバシュラール」の世界をゆっくりじっくり味わった。235個に渡る原注訳注も余さず。訳者によるあとがき等も目を通した。それでも、内容を理解できたかと云うと怪しい。ひたすらその詩文、詩的イメージの論理展開に身を、感性をゆだねるしかない。そう、ル・クレジオではないが、物質的恍惚を玩味するしかないのだ。
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