2019/06/16

刹那の愛への誘惑

212911_xl ← チャールズ・ブコウスキー/著『町でいちばんの美女』(青野聰/訳  新潮社) 「酔っぱらうのが私の仕事だった。救いのない日々、私は悲しみの中に溺れながら性愛に耽っていた。倦怠や愚劣さから免れるために。私にとっての生とは、なにものも求めないことなのだ。卑猥で好色で下品な売女どもと酒を飲んでファックする、カリフォルニア1の狂人作家……それが私である。バーで、路地で、競馬場で絡まる淫靡な視線と刹那的な愛。伝説となったカルト作家の名短編集」

 検診で血便が指摘され、近く精密検査へ。気が重い。
 そこへ、今日、突然、身内の者の訃報が。つい先日、町内会の件で立ち話したばっかりだったのに。

 チャールズ・ブコウスキー作の『町でいちばんの美女』を一昨日から読み始めた。前にも書いたが、「町でいちばんの美女」という作品一作の本だと勝手に思い込んでいたが、本書は短編集であり、冒頭の一作だけが表題なのだった。ずっと美女に絡む世界に浸れるかと期待していたのだが。

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2019/06/14

意識の系脈を辿る

41fouaimcl__sx342_bo1204203200_ ← 『ドストエフスキイ前期短篇集』 ( 米川 正夫訳 福武文庫) 「初恋」「クリスマスと結婚式」「ボルズンコフ」「弱い心」「鰐」所収。

 今日は、書類仕事に神経を費やした。公共料金の引き落としを、給料振り込みが変わったことに伴い、変更するための書類作成というわけである。前の銀行は、大学に入った当初からの付き合いなので、あと数年で50年となる(口座そのものは残す)。
 今の会社に入った際、なんとなく地元の銀行がいいかなと思ったのだが、引き落としの口座は前の銀行のまま。だから毎月、おカネのやり繰りに神経を使った。何とかしなきゃと思いつつ、腰の重い吾輩のこと、ズルズルと8年も経過してしまった。もうさすがに先延ばしはまずい。しばしば口座におカネが足りなくて、引き落としできませんでしたという通知が来る!

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2019/05/04

天空のパイ 高空の樹木

1556959801402203 ← 本におカネを使いすぎた。今日は晴天だけど、謹慎。青空の下、邪魔な樹木の枝葉の剪定……というより伐採。意図して植えた樹木たちではない。勝手に育ってきた。葉っぱがやたらと散り、隣家の立派な庭にまで散って苦情も。足場が悪く、脚立が安定しない。半ば命懸けでの伐採作業。これで今年度は、落ち葉は大丈夫かな。

 ネッ友の方がこの呟きを読んで、事故に気をつけてと。偶然だけど、NHKテレビで「再生医療」に関する特集が。脊髄損傷などでの完全まひ患者を救う幹細胞を使った医療。事故の中には、選定作業中、梯子から落ちて、という事例も。明日は我が身だと感じる。

 樹木の伐採はほぼ終わったが、雨樋に詰まった落ち葉を掃除するという作業が残っている。雨樋の位置は結構、高い。

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2019/05/01

元号が変わっても変わらないこと

 新元号の初日。だけど、福島原発事故などの被災や被災者の苦しみは、元号が変わっても続く。

 桑田佳祐のひとり紅白歌合戦を録画、聴いている。いい! DVDは、無理なので、CDほしいな。

 さて、読書。三月来のタコ本からスタンダール、中国の古典、源氏関連本と、まずまずの内容かな。

4月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3943
ナイス数:3468

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2019/04/19

小説を読むのに恋愛体験が要る?

 古文、高校時代は苦手だった。いま思えば、もう少し身を入れてやっておいたらって、悔いている。漢文のほうが好きだった(別に得意だったわけじゃなかったけど)。漢文の本は、折々読む。但し、読み下し文を。字面のいい漢文は読み下し文も不思議にいい。

2 ← 『コレクターズ版世界文学全集 (1) スタンダール 赤と黒』 ( 鈴木力衛 (翻訳)  日本ブック・クラブ (1972/7/25)) 

コレクターズ版世界文学全集 (1) スタンダール 赤と黒』を今朝未明、読了した。 
 連休だったこともあり、残りの210頁ほどを二日で一気に。

 やはり素晴らしい。感想……書けないくらい。初めて読んだとき、今ほど素晴らしいって思ったろうか。あの頃は、ドストエフスキーに圧倒されていたから、感激も掻き消されていたかもしれない。

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2019/04/01

3月の読書メーター

先月来、アウグスティヌスの「告白」を読んできたので、冊数などは少ないが、中身は濃いと思いたい。

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3680
ナイス数:3737

 

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2019/03/19

サックス最後の著「意識の川をゆく」を読む

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↑ オリヴァー・サックス著『意識の川をゆく──脳神経科医が探る「心」の起源』 (大田 直子 訳 早川書房) 「脳科学の最新成果も貪欲にとりいれた、脳神経科医サックス最後の医学エッセイ集。養老孟司氏解説」。
 いま読んでいるオリヴァー・サックスの「意識の川をゆく」にて参照されている。偶然にも(偶然じゃないかも)、いまダマシオの「進化の意外な順序」を読んでいるところで、内容的に一部重なるところがある。進化上後発の中枢神経系(動物を動物たらしめている神経網(叢))と、ずっと前から進化していた自律神経系との関係と異同について。中枢神経系は、比較的分かりやすい(自覚的だ)が、自律神経系は、なんとなく変とか気分がいいとか、曖昧だけど、自分がどういう状態かの基本的感覚、暗黙の意識の感覚。
 ホメオスタシスが不調になると、不快になったり外見も元気そうでなくなる。

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2019/02/09

新聞の書評頁から

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← レールモントフ 作『現代の英雄』 (中村 融 訳 岩波文庫 )  「英雄とは,時代の犠牲者に他ならない.二十七歳にして決闘でたおれた反逆詩人のもっとも完成度の高い散文作品」。

 昨日(木曜日)は、雨が降りだす前にと、せっせと庭仕事。一時間半ほど作業したところで、雨がポツポツ。作業を切り上げて、茶の間で寛ごうとしたら、なんと汗びっしょり。真冬の庭仕事で汗だくになったのは、(雪掻きは別)初めて。気温、高かったんだ。今日は、一転して雪。小雪。

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2019/02/07

「唐詩選(上)」読了

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← イレーヌ・ネミロフスキー 著『血の熱』(芝盛行 訳 未知谷) 「田舎の生活の奥底に眠っていた情熱の、時を越えた驚くべき噴出を明らかにする(……)ほとんど何も起こらない、死んだような田園生活と、そこに眠り忘却されていた情熱の激しさのコントラストに、読者は唖然とすることになる」(塚本昌則氏評「週刊読書人」7月15日号)

 読ませる作品。負のマトリョーシカのような世界。フランスの片田舎の村が舞台。顔見知りの人ばかり。誰彼の素性や人間関係も知悉している。澱んだ空気が息苦しい。今日も明日も同じような日が続く……はずだった、ある死亡事故が起きるまでは。

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2019/02/02

『タタール人の砂漠』から『死者の奢り・飼育』へ

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→ 昨日は、むきになってしまい、草むしりや落ち葉拾いをやり過ぎた。いざ、読書しようとしたら、足腰の疲れ、それと、部屋着だったことでの負荷もあったのだろう、居眠りウトウトがいつもよりひどく、ほとんど読めなかった。天気がいいからって、調子にのるもんじゃない。画像は、富山市石倉にある延命地蔵尊。湧き水を汲みに、日中は人影が絶えない。夜は、ひっそり。

 怒り! 学校のアンケートに、少女が、父親に暴力を振るわれている、と書いた。そのアンケートを父親が学校に要求。学校はさすがに、個人情報だとして拒否。ところが、父親が教育委員会に要求したら、コピーを渡してしまった。父親の怒りを鎮めるためだって。ひどい。アンケート用紙を見たことが、引き金になり、死に至る暴力になったのではないか。

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