2023/02/05

60年代は<砂>の時代だった ? !

 ← サハラ砂漠(画像はWikipediaより)

 数日前、安部公房の「砂の女」を読んだ。数十年ぶりの再読。傑作。62年の作。64年に映画化。「砂」というと、確か当時、「砂の器」という松本清張による名作があった。映画化は74年だが、原作は61年。せっかくなので当時の砂絡みの作品を探した。「砂の惑星」だ。原作は65年。フランク・ハーバート作のSF小説。映画化は84年。 (02/04 20:11)

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2022/12/18

民謡歌手・中村優の歌に母の歌声を思い出す

 ← ピエール・ルメートル著『死のドレスを花婿に』(吉田恒雄訳 文春文庫) 「『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス。狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。」

 ピエール・ルメートル作の『死のドレスを花婿に』を19日に読了。自宅で。レベッカ・ウラッグ・サイクスの本「ネアンデルタール」と交互に読んできた一冊。

「『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス。狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。」と出版社は謳うが看板に偽りなし。

 

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2022/10/24

ぐったり三昧の一日

   ← フィリップ・ジュリアン 著『世紀末の夢 象徴派芸術』(杉本秀太郎 訳 白水社) 「ラファエロ前派→モロー→象徴派→シュルレアリスムという世紀末の絵画の流れを正しく捉えた絵画史。象徴派と表裏一体の運動であった「アール・ヌーヴォー」への言及も多い。」 表紙画像は、ギュスターヴ・モロー画の『レダ』。

  今日月曜日は休み。昨日の過度な外仕事と、室内でのどんどこで疲れ果て、今日はうすら寒くはあっても外出…バイクツーリングも可能だったのに、終日家に閉じ籠った。

 読書三昧…というより、ぐったり三昧。フィリップ・ジュリアン著の『世紀末の夢―象徴派芸術』(白水社)の残り40頁余りを読んだ上で、和田利男著の『漱石の漢詩』 (文春学藝ライブラリー)と、下記の本とを交互に読んで過ごした。

 無論、過日よりの楽しみで、DVDプレーヤーでクラシックを聴くのも忘れない。今日はチャイコフスキー。

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2022/09/30

愛しの和菓子・求肥は何処に

 ← 大岡信著『肉眼の思想 - 現代芸術の意味』(中公文庫 1979年6月) 背表紙:「現代芸術は今大きな過渡期の瀬を渡っている。その瀬の荒い流れ、大小さまざまな波にもまれつつ、自分の位置を確かめ、全体の展望を得ようと努力している一人の抒情詩人の顔貌と思索と批評の書」 表紙・扉 の絵は、白井晟一。解説は飯島耕一。

 書店に寄ったら、本を買うのは当然として、栞と出版社が毎月出す冊子も貰ってくる。今回は、岩波書店「図書」吉川弘文館「本郷」小学館「STORY BOX」集英社「青春と読書」新潮社「波」の5冊。これらを読むのも楽しみ。……全部は読めないな。 (09/29 23:06)

 書店のあとは、好きな和菓子を買いに地下の食堂街へ。

 29日は快晴の休日。庭仕事日和だが、久しぶりに自転車を転がして書店へ。三か月ぶりか。書店の敷居が高い。古書店にも行きたい。庭仕事は最少に。先日の剪定で庭に散在している枝葉を拾い集め、植木の根元などに撒いた。

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2022/04/14

雨の休日の過ごし方

 ← マーク・ミーオドヴニク (著)『Liquid 液体 : この素晴らしく、不思議で、危ないもの』(,松井信彦 訳 インターシフト (合同出版)) 「体液から地球の芯を流れる液体金属まで、石器時代の道具から最先端のラボオンチップ医療革命までーー 液体をめぐる人類の発見とイノベーションの物語」

 昨日の日記にも書いたけど、「雨の庭を散策するのも楽しい。木々や草花がしとしとする雨で水浴びをしてる、その快哉の声が聞こえてくるようだ。今日は休み。しかも雨。晴れてたら自転車で美術館などへ、なんて寝床では想ってたが、取り止め。その代わり庭仕事も堂々サボれる」。という次第で、14日はひたすらまったり(というか寝て)過ごした。といっても、洗濯を2回やったし、台所のゴミを片付けたりはしたけどね。

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2022/01/25

パラフィン紙は今も健在

Kizuna ← アチェベ作『崩れゆく絆』(粟飯原文子 訳 光文社古典新訳文庫) 「古くからの呪術や慣習が根づく大地で、黙々と畑を耕し、獰猛に戦い、一代で名声と財産を築いた男オコンクウォ。しかし彼の誇りと、村の人々の生活を蝕み始めたのは、凶作でも戦争でもなく、新しい宗教の形で忍び寄る欧州の植民地支配だった」

 電気代の領収兼請求証が。閉じ籠り生活2週間。暖房には電気ストーブのみ。予想はしてたけど、1.6 倍に。収入は当然 激減だろうし。ま、例年灯油代が相当に掛かってたし……。物価だけが上がってく。(01/25 15:23)
 今日、スーパーであれこれ買った中で、かつ丼を久しぶりに。値段は数年前と変わらないが、中身の量の少なさ! 値上げするか、中身を減らすか。淋しい困ったことだ。

 検診が間もなく。メニューにバリウムによる検査がある。今の腰痛の治りかけの状態でバリウム検査は厳しい。下手すると、腰痛を悪化させかねない。

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2021/11/02

「ウェイリー版源氏物語」読了

Genji4_20211103050401 ← 紫式部作『源氏物語 A・ウェイリー版4英訳:アーサー・ウェイリー 日本語訳:毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 エッセイ:阿部公彦 装幀:松田行正+杉本聖士)「時代を超え、文化を超えて読者を魅了し続けてきた世界文学の傑作・源氏物語。アーサー・ウェイリーの名訳で新たによみがえった物語がいよいよ完結。切なさと感動の第4巻」「光り輝くプリンス・ゲンジがこの世を去ったのち、とどまらぬ時の流れが引き寄せた物語は切ないクライマックスへと向かう──。」

 

 紫式部作『源氏物語 A・ウェイリー版4』を読了。これで全四巻を読んだことになる。9月から読み出し、一か月半を費やしての長い旅路。決して急がず、日に一帖か二帖にとどめて、ゆっくり歩んでいった。各帖冒頭に載っている系図…人間相関図が非常に参考になった。分かりやすく親しみやすい。あるいはウェイリー版では懇切な説明を付しているようだ。可能なら原文を脇に読み進めたいものだが、もっと若いころならできたかもしれない。いつか、瀬戸内版か谷崎版などのどれかを読みたい。あくまでいつか、だが。
 我輩にはとてもまともな感想は書けない。与謝野版源氏に続いての「源氏物語」。毬矢・森山姉妹訳さんの訳は最初はやや戸惑いました。読み進むに連れ、魅了されていきました。考え尽くされた翻訳。

 

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2021/10/26

「東山円筒分水槽」へ

Enzen ← 秋日和とは言えないが、無風で寒気も和らいだ。バイクを駆って予てより気になっていた「東山円筒分水槽」へ。2020年4月3日に国の登録有形文化財(建造物)に登録。「富山県/令和元年11月15日:国の登録有形文化財(建造物)の登録について」参照。 

 昨夕、雨の中 畑などの果樹や木々の剪定をやった。そのご褒美ではないが、今日は敢えてツーリングへ。西田美術館へ行こうと思ったが、火曜日は定休日。がっかり。案外と火曜日が休館の美術館が多い。用心しないと。失敗したこともあるし。

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2020/12/13

コロナ禍の時間を有効に

Yuai ← ガブリエル・ガルシア=マルケス【著】『誘拐』(旦 敬介【訳】 角川春樹事務所)「政府・マスコミの要人を狙った連続誘拐事件を繋ぐ一本の糸とは?ノーベル賞作家の著者が、綿密な取材をもとに現代コロンビア社会の暗部を鋭くえぐる」

 今日は、半勤の日。五時過ぎには仕事を切り上げ、納金や洗車を済ませ、六時半には帰宅。夜は季節柄とコロナ禍で暇。夕方までの売り上げへの上積みは期待しづらい。特に日曜は。なので、早めの帰宅は嬉しい。尤も、暇なので、車中で読書できるので、吾輩の場合は時間を有効に使えるとはいえる。
 今は車中では、ガブリエル・ガルシア=マルケス著の『誘拐』と、チャールズ・ブコウスキー 著『死をポケットに入れて』とを読んでいる。後者は、今夜半までには自宅で読了しそう。

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2020/11/06

眼鏡は洗濯機でピカピカに

Tenno_20201106201501 ← 片山杜秀著『皇国史観』(文春新書)「幕末維新から令和の代替わりまで歴史と天皇をめぐる「思想の戦い」が始まる! 『未完のファシズム』、『近代日本の右翼思想』など、ユニークな日本思想史で知られる片山杜秀が問う。危機の時代だからこそ、考えたい「国のかたち」。」

 寒い。仕事からの帰宅時、シャワーを浴びたい。けど、浴室も脱衣場も寒い。髪が痒かったけど、我慢して寝た。たった今、シャワー 浴びた。脱衣場などをストーブで一時間ほど暖めて。

 昨日、仕事の日は真っ青な空。紅葉に高揚。立山連峰の山頂付近は冠雪。今、ラジオからはエンヤonly time♪ 通勤の車でも、今はエンヤ

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