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2025/10/07

円安で日本が一層チープになるぞ!

 ← 山本義隆著『物理学の発展 ――山本義隆自選論集Ⅱ』 (ちくま学芸文庫) 「近代の物理学はいかなる展開を遂げたのか。自選論集の完結編である本書では、オイラーの力学から相対論や量子論・量子力学の誕生までをたどる。」

 山本義隆著『物理学の誕生——山本義隆自選論集Ⅰ』(ちくま学芸文庫)に引き続き、同氏著『物理学の発展 ――山本義隆自選論集Ⅱ』 (ちくま学芸文庫)を読了…読了というのはおこがましい。悲しいかな数式はほぼ全て理解不能な、理系のセンス皆無の吾輩なのである。

 が、学生時代から山本義隆は吾輩にとって英雄だった。研究者としての道は早くに諦めたらしいが、もしかしたら優れた業績も残せていたかもしれない。それでも、紆余曲折はあっても物理学史などの研究に打ち込まれた。吾輩も理解は及ばないながらも、理系のヒーローとして遥か後方から追いかけてきた。本書の感想など吾輩が云うのは烏滸がましい(オイラーやラグランジュらへの再認識はあったのだが)。ここでは、同氏による原発への認識を示しておく。

 下記するように、「標準的な100万kWの原子力発電所では、1日の稼働で広島原爆の約3個分、1年で約千個分の「死の灰」が産み出され、残される。」に関連しての原発推進への警告である。原発は、きわめて危険な「高レベル放射性廃棄物」を生み出し続ける。事実上、半永久的に人間の生活圏から隔離しなければならない。が、廃棄する場所はない(地下深くといったバカげた話はあるが)。原発は「トイレのないマンション」なのである。高レベル放射性廃棄物のみならず、「これらに接した、原子炉やその建物自体、その他もろもろの廃棄物も、(中略)何十年も何百年も、隔離し管理し続けなければならない」。

「原子力発電を行うということは、(福島検発事故に見られるような新たな事故の脅威に常に晒され続ける上に)危険な核のゴミを生み続け、たとえ事故が起こらなくとも、子孫に対して核のゴミの管理という多大な負担を押し付けることになります。」

「原子力発電からは一刻も早く撤退すべきです。」 (本書p.458)

 

4万年超前の石器出土、さらに400点以上 広島・冠遺跡「当時としては『一等地』」 」via @Sankei_news (10/06 06:44)

 

 山本義隆著『物理学の発展』を読んでて、何故か不意に、「そうだ、入浴しよう!」と思い立った。今年初めて……というか数年ぶり。五年程前、入浴中に湯立って、吐き気がし、浴槽から出られなくなった。そんなことが何度かあった。原因不明。当時も通院してた内科医院で先生に訴えたが、反応がなかった。検査結果の数値を眺めるのに忙しかった? 以後、入浴は止めた。この数年で二度ほど試したけど。庭仕事を多めにやったり、野菜を少しは食べるようにして養生。そろそろ試してみるか、と。 (10/06 19:57)

 

 ← 「【速報】ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏ら 京都大学名誉教授「制御性T細胞」発見 | 京都新聞デジタル (10/06 19:59) 奇しくも昨夜、知人と免疫絡みの話題。人工透析やら臓器移植の話があって、当然免疫(抑制剤)に話題が及んだ。 (10/06 20:01)

 何故か拙稿へのアクセスが急増した。何故? 「消えた魔法の民ダーナ神族」の周辺 - 壺中山紫庵 (10/06 20:05)

 

 新総裁…積極財政。国債増発。株価は上がったが、円安も進行。物価高間違いなし。輸出関連業界だけ喜ぶ。円安で日本が一層チープになる。タカ派はそれでいいのか? 日本への誇りはないのか? (10/06 20:09)

 

 山本義隆著『物理学の発展 ――山本義隆自選論集Ⅱ』 (ちくま学芸文庫)……「標準的な100万kWの原子力発電所では、1日の稼働で広島原爆の約3個分、1年で約千個分の「死の灰」が産み出され、残される。」 (10/07 00:58)

 

 トーマス・クーン著『科学革命の構造』(序説:イアン・ハッキング 青木薫訳 みすず書房)……多分、いまだに未読。有名過ぎて敬遠してた。今日まで長く読み継がれるとは思ってなかった。一度は読んでおかないと。 (10/07 01:20)

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