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2025/09/23

螺旋回転するフィラメントは神の心臓の鼓動の証し?

 ← 昨日発見した庭先のキノコ。今日も健在。今日は休日。夕方5時から庭仕事。例によって庭木の枝葉落とし。納屋は枝葉で満杯。落とした枝葉は、庭木の根本に堆積するだけ。 足元の悪さもあってか、ふらつき気味で何度か倒れた。 (09/22 22:18)

 ヘンリー ・ミラー著『北回帰線』 (大久保康雄/訳 新潮文庫)……遠い昔、読んだことがあるはずだが、記憶にない。同じことの繰り返しで退屈した? いま読んでるアナイス・ニン著『インセスト』(杉崎 和子 編訳 彩流社)の絡みで読み返したくなった。 (09/22 22:16)

 ということで、庭仕事で疲れて夕食後は寝落ちを繰り返し、夜中になってようやく読書に本腰。アナイス・ニンの『インセスト』と木村 俊一著『数学の魔術師たち』とを交互に楽しんだ。 (09/23 03:44)

 ← ウェルギリウス著『ウェルギリウス小品集』 ( 高橋宏幸訳 講談社学術文庫 ) 「本書は「ウェルギリウス」という偉大な名の求心力によって形成された古代文学の遺産であり、貴重な文学的財産にほかならない。」

 ウェルギリウス著『ウェルギリウス小品集』 ( 高橋宏幸訳 講談社学術文庫 )を21日(日)の夜半過ぎに読了。日曜日の仕事があまりに暇だった。「本書は「ウェルギリウス」という偉大な名の求心力によって形成された古代文学の遺産であり、貴重な文学的財産にほかならない。」

「プーブリウス・ウェルギリウス・マロー(Publius Vergilius Maro、紀元前70年 - 紀元前19年)は、ラテン文学の黄金期を現出させたラテン語詩人の一人である。共和政ローマ末の内乱の時代からオクタウィアヌス(アウグストゥス)の台頭に伴う帝政の確立期にその生涯を過ごした(#生涯)。『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の三作品によって知られる。」 「ヨーロッパ文学史上、ラテン文学において最も重視される人物である」ということで、やや期待過剰で読んだが、吾輩には味読できなかった。やはり、読み手を選ぶということか。…というか、肝心の主著を読んでいないのではお話にならないか。

 本書で一番興味を持ったのは、(過日既述したが)エトナ山の話題。今も活発な活動中の有名な火山。本書中でも最も長文。古代も巨大噴火を繰り返した。ルクレティウスもエトナ山の噴火について書いている。古代人には何故噴火するか…神々の意図が分からない。本書の中の「アエトナ」は、懸命に神の意思を問うている。噴火の光景をも描いている。

 ウェルギリウスはルクレティウス同様、噴火の原因は山の内側に空洞に生じる風であり、それが原動力だとする。「外ならぬ風はどこから来るのか、何が燃料となって燃えるのか、突然抑えられるとき、いかなる原因が内在して沈静するのか」などの原因について述べる…はずなのだが、実際は噴火の様子を詳細に描く記述が印象に残るだけである。逆にその叙述が火山学者には参考になるのかも。 (09/23 03:42)

 

 ← 「宇宙の巨大構造が回転している事実を発見 螺旋回転するフィラメントは宇宙の進化過程で新たな力が働いた?(スペースチャンネル) #Yahooニュース (09/22 15:17)

 ポーは、彼の白鳥の歌である(ユリイカ)で、物質(宇宙)の基本要素を「引力」と「斥力」の二つのみと断定し、宇宙構造をこの二つの要素のみで語る。そして、二つの基本要素を「神の心臓の鼓動」と表している。渦を巻くに至るのは宇宙の鼓動。重力があるだけなら物質は果てしなく凝集するだけのはず。宇宙創成の端緒に働く新たな力とは何か。いよいよポーの「ユリイカ」の詩想に近付いていきそう?! ポーの『ユリイカ』も再読必須。

……拙稿参照: 「シェリー:ヘラスとアドネイスより - 壺中方丈庵」 (09/22 22:18)

 

 ← 昨日から再読し始めた木村 俊一著『数学の魔術師たち』 (角川ソフィア文庫)。リューロー(ルーロー)の三角形…初読の際に躓いた:「ルーローの三角形(ルーローのさんかっけい、英: Reuleaux triangle)は、正三角形の各辺を膨らませたような形をした定幅図形である。ドイツの工学者フランツ・ルーローが考察したことからこの名がついた。」問いは、「四角い穴を開けることが出来る回転ドリルはありうるか? ただし、角は多少丸くなっても構わない。」……今回も分からんかった。 なお、冒頭の文や図は、Wikipediaから。 Wikipediaに解答が載っている。(09/23 02:38)

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