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2025/08/14

「本」に恋してはいない

 ← 松田哲夫著『「本」に恋して』(新潮社) 「本は内容も大事だけど、本のかたちそのものが好き。装丁から、紙やインキの開発、製本まで――編集狂・松田哲夫が現場を探訪する、本づくりのすべて。」

 松田哲夫著『「本」に恋して』(新潮社)を仕事の車中での待機中に読み始めて三日目である。 (08/14 09:07)

 数ヶ月積ん読になってた。ようやく。車中で。 

 何だか気忙しい仕事の日々が続いてる。景気がいいはずは決してない。株価ばかりが膨らんでるが、それが日本経済の景気を現しているとは到底思えない。富裕層や(円安で有利な)輸出企業ばかりが浮わついている。円安で苦しむ大衆は逼塞するばかり。巨額の国債が暗雲(桎梏)となって日本に押し掛かっているのだ。

 

 それはそれとしてやや古い本書を仕事の車中に持ち込んでいる。読む暇がない。嬉しい悲鳴? 我輩自身は決して本好きじゃない。月に読む本が精々十数冊では読書家とは到底言えない以前に、子供の頃から(特に中学生の頃からか)読書することに後ろめたさの感覚に責められてきた。本より、そこには厳しい現実が横たわっているじゃないか!という感覚。皮肉にも文学や一般向け科学書、政治の本を読み漁り始めたのは中学生の頃で、読書しつつ覚える背徳感は根深いものがあった。

 安保条約改定がかまびすしいし、光害問題が喧伝され始めていた(富山ではイタイイタイ病)。こんな犠牲を払ってまで経済成長に狂奔する狂気の日本(個人的には肉体的異常という桎梏)。本の世界とは違う〈現実〉が屹立し暗黒の闇が我(々)を呑み尽くさんとしている。本などに現(うつつ)を抜かしてる場合か!

 読書することへの背徳感は二十歳を過ぎても変わらず、根深いものがあった。だから間違っても趣味は読書です、とは言えないし書けない。読書家と思われるくらいなら、ただ、呆然漫然と生きてる奴…と見なされたほうがまし。

 一方で変な意地、へそ曲がりな根性も頑固にあって、本…それも紙の本への拘りも強くある。買った本は必ず読むのは当然として、カバーや帯も決して外さない。本を読む際は、裏面が真っ白の広告やカレンダーでカバーをして。

 電子ブックへの関心はあるが、未だ全く手にしてない。生涯紙の本に拘る(老眼の度が今以上に進んだら分からない)……からこそ、時代錯誤だろうと本書に手を出している! 本書を手にして3日となるのに、まだ数十頁。業務が忙しいせいもあるが、本が、形になる工程の何と気の遠くなる職人技の積み重ね。我輩には到底関われない。 (08/14 09:37)

 

 松本莞著『父、松本竣介』(みすず書房)読み始めて二日目。大好きな画家・松本竣介。失礼な言い方ながら、実に面白い。子供の頃の病気(の後遺症)という受難もさることながら、宮沢賢治や難波田龍起などとの関わりもさることながら、何より松本竣介の気っ風がいいね! (08/14 10:03)

 

未知の素粒子を示唆!元素「ガリウム」の異常と壮大な仮説」 (宇宙ヤバイchキャベチ)…こういう話題には目がない。 (08/14 09:59)

 

南太平洋の島に148万年前の石器 「ホビット」が作った可能性も フローレス原人のフローレス島に隣接するスラウェシ島、インドネシア」 (08/13 17:20)

(頂いたコメントに)移民(中国や朝鮮、モンゴル、東南アジアなどからの渡来人、帰化人、海賊…)大国日本なのに、何故に排外的気質が根深いのか。人口が半減するかもしれないのに。島国根性。もう一度開国してインドやアフリカ、中東から渡来してもらって、めちゃくちゃ混成国家になって誰もルーツが辿れなくなって、百花繚乱百家争鳴しちゃいましょう。とにかく、東南海地震なる惨禍が転機でしょう。金持ち(愛国心のない奴ら)は日本脱出(脱兎の如く脱走)するだろうから、残った有志でネオヤポネシアを! (08/14 09:54)

 

 ← 五十嵐ジャンヌ 著『洞窟壁画考』(青土社) 「太古の人びとのまなざしと美術の起源をめぐって鮮やかな色彩で生き生きと描かれた動物たち、意味ありげな幾何学図形、壁面を埋め尽くす手形……。(中略)実際にフランスやスペインの遺跡におもむき、研究を続けてきた著者が満を持してあらわした洞窟壁画の世界、そのすべて。」

 五十嵐ジャンヌ 著『洞窟壁画考』(青土社)を12日(火)に読了した。画像も豊富なので一気読みなどしないで、一週間を費やして。

「はるか昔の人びとが描いた痕跡が(洞窟壁画という形でも動産でも)世界各地に残っている。これらを描いた人たちはだれで、いつ、どのようにして描いたのか。そもそもいったい何のために暗い洞窟の奥に描いたのか。実際にフランスやスペインの遺跡におもむき、研究を続けてきた著者が満を持してあらわした洞窟壁画の世界、そのすべて。」ひたすら好奇心で読んだ(眺めた)。

  アルタミラとラスコーなどは洞窟壁画として有名だ。発見されたものは全てクロマニョン人が描いたものとされいる(ネアンデルタール人が遺したものは見つかってない…存在しない?)。

 吾輩がこうした洞窟壁画に関心を抱いたのは、我々の祖先への関心もだが、描かれた壁画自体への関心だ。つい、壁画を芸術と捉えたくなるが、彼らには狩猟の記念の像なのか、成果を誇るものなのか、知識を仲間に知らせるためのものなのか、いずれにしろ、雄勁で獣たちの存在感が伝わってくるようだが、芸術というよりアート…美術ではあるのだろう。

 西ヨーロッパなどでの洞窟壁画は300近く見つかっており、今も毎年のように発見されているとか。ロシアなど東欧にはまだまだ発見の可能性がある。

 本書は図版も豊富で観ているだけでも楽しい。今は絶滅した動物も生々しく描かれている。彼らはまさに眼前に存在していたのだ。

 ちなみに、本書でも紹介されているが、日本「国内の主な洞窟・岩陰遺跡としては、北海道余市町のフゴッペ洞穴、新潟県の室谷洞穴、愛媛県の上黒岩岩陰、 高知県の不動ガ岩屋洞穴、広島県の帝釈峡岩陰群、長崎県の泉福寺洞穴・福井洞穴、大分県の 聖岳洞穴などが知られていますが、他にも沢山の洞窟・岩陰遺跡が確認されてい」」るとか(「人類と洞窟 - 洞窟の科学 | 竜ヶ岩洞(りゅうがしどう) 静岡県浜松市北区引佐町の洞窟・鍾乳洞」参照)。

 但し、日本での「洞窟の利用といっても、多くは洞口付近の外光が届く範囲に限られていますが、西ヨーロッパの旧石器時代の代表的な洞窟遺跡であるフランスのラスコー洞窟やスペインのアルタミラ洞窟には、全く外光の届かない洞窟奥深くの壁面に描かれた絵画や線刻画が発見されてい」るとか(「人類と洞窟 - 洞窟の科学 | 竜ヶ岩洞(りゅうがしどう) 静岡県浜松市北区引佐町の洞窟・鍾乳洞」参照)。

 五十嵐 ジャンヌの本は初めて。書店で本書を観て衝動買いした。

「五十嵐 ジャンヌ(1968年- )は、日本の美術研究家」

「千葉県生まれ。1991年、東京芸術大学美術学部卒業。1995年、大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1996年、パリ古人類学研究所(第四紀:地質学、古人類学、先史学)高等教育免状(DEA)取得。2003年、フランス国立自然史博物館博士号取得(先史学博士)。2008年、東京芸術大学大学院美術研究科博士リサーチセンター非常勤講師。専門はヨーロッパの旧石器時代美術。 1990年代から2000年代にかけて、ラスコーをはじめ、フランスやスペインに現存する旧石器時代の洞窟壁画50か所以上を調査する。2016年から2017年にかけて開催された特別展「世界遺産 ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」で学術協力をする。」(wikipediaより)

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