アクシデント!
帰宅したら、気が抜けて夜食は残り物で済ませ、炭酸飲料やらお茶やらをがぶ飲み。その後は、読み止しのアモリナ・キングドン著『魚の耳で海を聴く 海洋生物音響学の世界――歌うアンコウから、シャチの方言、海中騒音まで』(小坂恵理[訳] 築地書館)を読んで過ごした。仕事の車中での待機中には、村山 由佳著の『ダブル・ファンタジー 上』 (文春文庫 )を読み出して三日目。比べるのも論外なのだが、オースターの小説世界の濃密さの後では、読むのが辛い。あくまで女性作家ならではの心と体の綾を楽しむ読書と割り切って読む。 (06/22 06:02)
← びっくり! 梅の実が鈴生り。さっき気付いた。 (06/21 15:12)
ラジオ深夜便などで加藤 登紀子の曲 「百万本のバラ」の歌唱や、小林旭の肉声を聴く機会があった。音楽に(も)疎い我輩にも、歌声の伸びのなさを痛々しく聴くしかなかった。好きな歌手たちだけに淋しい。 声帯の衰えは歴然。歌手としての晩節は汚してほしくない。インタビューなど談話は歓迎だけどね。 (06/20 11:29)
← 萩の開花に気付いた。今年も。早すぎないか? (06/21 15:13)
← ポール・オースター著『4 3 2 1』(柴田元幸訳 新潮社) 「「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。」
ポール・オースター著『4 3 2 1』(柴田元幸訳 新潮社)を20日(金)に読了。二週間近くを費やした。実に充実した読書となった。
「1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50~70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。」というもの。
ポール・オースター(Paul Auster)は、1947年生まれのアメリカの小説家、詩人」…「ニュージャージー州ニューアークで、中流階級のポーランド系ユダヤ人の両親の元で生まれ」である。自伝ではないのだろうが、文学の門外漢たる吾輩は、どうしても自伝の側面を持つ作品と理解しがちである。
それはともかく、実に重厚で読み応えのある作品で、800頁上下段組の大著であるにも関わらず、倦むことなく読ませてくれた。翻訳書を十冊以上一再ならず読んできた吾輩には、昨年亡くなられたオースターの白鳥の歌たる作品と受け止めた。
題名の『4 3 2 1』は一見奇を衒ったようだが、生きる上で人生のどの瞬間にも選択の時が常にあり、有り得た他の可能性としての人生を生きた可能性の中の<私>が現にここにある自分に量子の波のように収斂しては錯綜し発散することもある。<私>とは、錯綜する波の積み重なりでありどれが実相なのかは自身の選択に依存する。選択は責任と裏腹なのかもしれない。
とにかく、遅まきながら本作を読んで、期待に違わず、今年の第一の収穫なのは間違いない。 (06/22 05:52)
← 昨日は、夾竹桃の開花に気付いた。 (06/21 15:14)
← 昨日は、ミニトマトの実を確認した。早く食べたい。 (06/21 15:16)
← 富山市は、ハクビシンによる被害が多いらしい。市の広報に警告が載るくらい。吾輩は気付いたことがない。気付かないだけか? (画像は、Wikipediaより 06/22 02:24)
アモリナ・キングドン著『魚の耳で海を聴く 海洋生物音響学の世界――歌うアンコウから、シャチの方言、海中騒音まで』(小坂恵理[訳] 築地書館)にて…「Songs Of The Humpback Whale - by Dr. Roger Payne」 (06/22 01:15)
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