読書三昧を願いつつ庭仕事に精を出す
← 数十年前、三島由紀夫がべた褒めしていた『ポポル・ヴフ――マヤ文明の古代文書』を読んだことがある。文庫本だった。書庫に残っているか…。近年再刊されたらしい。その「ポポロ・ヴー」にキマラーの『植物と叡智の守り人』にて再会。びっくり。 (06/02 16:51)
下記するように、昨日2日(月)は、汗だくでの庭仕事に疲れ果てた。読書三昧を願いつつ、庭や畑の維持管理を怠るわけにいかない。土、草、木肌、枝葉、根、花粉、木屑、埃、虫、風、曇天越しの薄日、完全装備の中の汗…。その汗には脚立や梯子に昇っての冷や汗も混じっている。本では得られない感覚が体の内外に満ち溢れる。そして夕食後には本を片手に寝落ちである。 (06/03 09:06)
「ピラミッドや運河を含む約3000年前のマヤ遺跡が発見される」 (06/02 13:46)
ロビン・ウォール・キマラー著『植物と叡智の守り人 ネイティブアメリカンの植物学者が語る科学・癒し・伝承』(三木直子訳 築地書館)…サラマンダー(両生類)愛の話が。種の保護や保存の涙ぐましい試み。 (06/02 23:51)
← 我が家の庭は、ムラサキツユクサとホタルブクロと苧環と、そしてこのドクダミに席捲されそう! ドクダミは隣家の故人の置き土産… (06/02 16:59)
ロビン・ウォール・キマラー著『植物と叡智の守り人 』(三木直子訳 築地書館)の欠点(?)は、索引のないこと。代わりに(?)目次がやや詳しいけれど。 (06/02 16:58)
← ロビン・ウォール・キマラー著『植物と叡智の守り人 ネイティブアメリカンの植物学者が語る科学・癒し・伝承』(三木直子訳 築地書館) 「ニューヨーク州の山岳地帯。美しい森の中で暮らす植物学者であり、北アメリカ先住民である著者が、自然と人間の関係のありかたを、ユニークな視点と深い洞察でつづる。」
ロビン・ウォール・キマラー著『植物と叡智の守り人 ネイティブアメリカンの植物学者が語る科学・癒し・伝承』(三木直子訳 築地書館)を2日夜半過ぎに読了。この大著を9日を費やして。あまりに深甚で豊穣な、まさにネイティブな人たちに伝わる叡智に満ちた内容。やはり感銘を受けた『コケの自然誌』の著者の第二の本。7年前に訳本が出ていたのに、つい最近気づくなんて、迂闊。今年発見した一番の書になりそう。
環境保護活動家でもあり現場へ一人赴いて失われた自然を追い求め、時に復活のために体を張ってきた。一方、離婚した母親として子育てにも本気。
本書は一冊まるごと詩的文章に綴られた物語の書。しかも、下記するように生物学や生態学、植物学の専門家であり学術的裏付けがしっかりしている。
編集部の語る「本書は、自然誌、植物学、環境破壊、ネイティブ・アメリカンの文化と社会、北アメリカの自然と人間社会が、過去数千年にわたってどのように関わってきたのかについての環境哲学の本です。人間と自然の関係性をレシプロシティ(相互性、互恵性)を軸に論じた本だ」というのは納得である。
著者:「1953 年、ニューヨーク生まれ。ネイティブアメリカン、ポタワトミ族の出身。1993 年より、ニューヨーク州立大学の環境森林科学部で准教授として教鞭を執る。生物学や生態学、植物学などを教えるかたわら、学部内に2006 年に設立された「ネイティブアメリカンと環境センター」のディレクターに就任。環境保護活動家、作家、母親、科学的知識と北米先住民としての伝統的な知識の間を行き来しながら、積極的に活動をしている。」 (06/03 08:54)
← 画像の皐月ロードの背後などに脚立に乗って剪定した各種の木々が並んでいる。 (06/02 23:08)
今日は休日。曇天なので、庭仕事たっぷり。メインは「ツゲ」の剪定:
「ツゲ(黄楊、柘植、樿、学名 : Buxus microphylla var. japonica)は、ツゲ科ツゲ属の常緑低木。別名で、ホンツゲ、アサマツゲ、コツゲなどともよばれる。主に西日本の暖かい地域に分布し、伝統的に細工物の材木として貴重とされ、高級な櫛や将棋の駒,そろばんの珠の材として知られるほか、垣根や庭木の植栽にも使われる。日本の固有変種。」
が、その前にケガ必至の大仕事があった。それは、縁側の雨樋の掃除。真向いにカエデの巨木がある。松の巨木もある。晩秋には落ち葉が舞い狂う。風が吹かなきゃいいのだが、風の吹く日がやたらと多い。すると、落ち葉(枯れ葉)は、真下周辺じゃなく、母屋の屋根、屋根瓦に舞い散る。すると、やがては雨樋に(中には直接)吹き溜まる。すると、雨水が雨樋から樋を伝わらず溢れ出し、直下の苔庭擬きの庭を雨垂れが穿つ。雨樋に沿うように苔庭が凹んでいく、あるいはその筋に雑草が生える。
我が家で一番長~い梯子を縁側の屋根に立て掛ける。恐々昇っていく。梯子の天辺近くで梯子にしがみつきながら、持参した竹箒で雨樋に溜まった枯れ葉を掻き出す。数年前、ほとんど命懸けの覚悟で作業した。あの高さから落ちたら、あるいは梯子が倒れたら、死なないまでも、ロートルの我輩など骨折確実だろう。幸いその時は無事遣り終えた。さて今回は?
それが奇跡が起きた。何と、梯子の天辺にしがみつきながら、雨樋の中を覗いたら、落ち葉が全くなかった! なぜ?
釈然としないが、ないものはない。確かに雨樋は長年の風雨にかなり傷んでいるが、落ち葉は見当たらないのは事実。ラッキー!
ということで、気分も軽く生け垣のツゲの剪定に取り掛かった。気が付けば2メートルを越えている。こちらは両手で使う剪定ハサミを駆使して。途中の高さまでは地面に立ってできるが、天辺は脚立が必須。やはり足場を固めつつ脚立に立って(やはりへっぴり腰で)剪定はさみを両手で持ってドンドン刈り込んでいく。何本ものツゲや椿や山茶花、柿や梅、杉などの枝落とし。
汗だくで二時間半、頑張った…が、他人が見たら変化ぶりなど気付くわけもない。自己満足だけ。しかも、先は長い。ロング&ワインディングワークの日々が続く。 (06/02 23:40)
マーク・ジョンソン/キャスリーン・ギャラガー著『10億分の1を乗りこえた少年と科学者たち - 世界初のパーソナルゲノム医療はこうして実現した』(梶山あゆみ訳 紀伊國屋書店(2018/11発売))…「診断名のつかない難病を抱えた少年との出会いから、世界初のパーソナルゲノム医療が実現するまでを息詰まる筆致で綴った医療ドキュメンタリー」の書。昨夜半に読み出したはいいが、新刊かと思いきや7年前の刊だった。 (06/03 04:02)
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