シンガーの本からスナウラ・テイラー の『荷を引く獣たち 』を再認識
← ピーター・シンガー 著『新・動物の解放』(井上太一 訳 晶文社) 「動物解放運動の原点ともいえる必読書が新たに生まれ変わった」──J・M・クッツェー
ピーター・シンガー 著『新・動物の解放』(井上太一 訳 晶文社)を19日未明に読了。大半を仕事の車中での待機中に読んできた。かなり重いというか強烈な主張の書で読んでて滅入りそうに。自宅で読まなくて正解だった。自らの主張を正しいと思い込み、執拗に…これでもかと言い募る。
訳者による解題は必読。正直、この解題がないとシンガーの一方的な主張に圧倒されて終わっていたかも。スナウラ・テイラー 著『荷を引く獣たち ―― 動物の解放と障害者の解放』(今津有梨 訳 洛北出版)のことにも言及されていた(下記しておいた)。さすがだと思った。吾輩としては、むしろスナウラ・テイラー 著『荷を引く獣たち 』を改めて紹介する機会を得られて上掲書を読んだ甲斐があったものと思っている。解題を自宅で読んで正解だった。
ということで、以下訳者紹介(吾輩は同氏のことを本書で初めて知った):
井上太一(いのうえ・たいち)
翻訳家・執筆家。動物倫理やビーガニズムを専門領域とし、フェミニズム関連の文献翻訳にも携わる。著書に『動物倫理の最前線』(人文書院、2022年)、『今日からはじめるビーガン生活』(亜紀書房、2023年)、『動物たちの収容所群島』(あけび書房、2023年)、訳書にディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』(人文書院、2019年)、サラット・コリング『抵抗する動物たち』(青土社、2023年)、キャスリン・バリー『セクシュアリティの性売買』(人文書院、2024年)など。趣味は料理研究と語学(おもにユーラシア諸語)。 [ホームページ:「ペンと非暴力」 ] (05/20 10:42)
← スナウラ・テイラー 著『荷を引く獣たち ―― 動物の解放と障害者の解放』(今津有梨 訳 洛北出版)
…ピーター・シンガー 著『新・動物の解放』(井上太一 訳 晶文社)二年前に読んだこの本の存在に改めて脚光を浴びさせないとと思った。… スナウラ・テイラー 著『荷を引く獣たち 』は、「動物の解放と障害者の解放の、深くて大切な結びつき アメリカン・ブック・アワード(2018年度)受賞作品!」といった本。
ピーター・シンガーは、分析哲学の立場から(時に机上の空論と見紛いかねない)論調に陥ってしまう。テイラーは、自ら障害者であることの視点を決して外さない解放論を唱える。肉体を負う重い本。 (05/19 14:57)
テイラーの本については拙稿参照:「数年ぶりの入浴に体がびっくり」 (05/19 15:03)
← 庭のツツジも開花の季節が終わってる。落花繚乱。(18日撮影 05/20 01:57)
月曜(休日)は、通院と買い物だけであとは読書三昧のつもりだった。が、庭の惨状に、午後の五時過ぎから庭仕事開始。上から下まで作業服に着替えで。頭には自転車用のヘルメット内装のハット。グローブに長靴、サングラス、マスクと完全武装だ。開始が遅いし、一時間余りで日没強制終了…のはずだった。
…のに、雑草野草はおろか庭木や正体不明の木々の枝葉の繁茂ぶりに圧倒され、やれどもやれどもキリがない。納屋は既に今冬までの枝葉で満杯。新たな枝葉は、植木などの根元に、それこそドクダミなどの雑草を覆うように積み重ねていった。
日はすっかり暮れ落ちて、茶の間で作業服を脱ぎながらふと壁(柱)の時計を観たら、なんと七時半! 一時間のつもりだったのに。寝落ち確定…実際シャワーと夕食のあと、本書を手にしたら、読む気力が萎えていて、コーラを呑んで椅子であっさり寝入ってしまった。 (05/20 02:06)
← 待望の鼻毛…耳毛カッター入手 (05/20 01:46)
月曜日は休日だった。晴れてたので、自転車を転がして30日に一度の内科医院通院。午後は患者さんが少なめ。先生に薬の飲み方など相談。帰りドラッグストアへ。待望の(!)耳毛カッター入手。何故か右側の耳毛が左側より伸び方が早い(気がする)。時々耳毛がこそばゆい。床屋さんへも、半ばは耳毛がカットしてもらいたくて行くような。
ちなみに、鼻毛カッターとしての活用もあるが、我輩は耳毛専用にする。鼻毛は、暇の徒然に指で引っこ抜く。耳毛は、指で抜けるほどは伸びない…伸びる前にこそばゆくて我慢できなくなる。 (05/20 01:49)
『ちくま日本文学034 寺田寅彦』 (ちくま文庫)…昨夜の仕事。待機中に本書を楽しんでいた。少なくとも3回目。味わい深い。仕事のストレスを癒してくれるのは、折々の車窓の風景と読書だけ。
ラジオが詰まらない。東京在住時代のラジオは楽しめたのに、富山じゃどうして退屈なのか? 東京だと局の選択肢が多かったから? どうやら、馬齢を重ねたからだと自覚。ラジオのパーソナリティーは、(NHKのラジオ深夜便を除いて)みんな若い。話題も全くロートルなる我輩世代は埒外。そうか、東京在住時代はパーソナリティーがみんな年上で、傾聴に値してたんだな。リクエストで流れる音楽も同時代か近いものだったんだ。
ということで仕事の車中の楽しみは本しかない。選べるんだから当然か。 (05/20 02:18)
一昨夜…未明近く、ラジオで久しぶりに南沙織の歌を聴いた。懐かしい! 同世代かな。 (05/20 09:49)
アルマン・マリー・ルロワ著『アリストテレス 生物学の創造 上・下』(森夏樹訳 みすず書房)…いまだに入手できてない。 今読んでいるラザフォード・プラット著『水―生命をはぐくむもの (新装復刊版)』(石 弘之/西岡 正訳 紀伊國屋書店)にても参照されてる。 (05/20 02:38)
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