「任那」から「伽耶」へ
高枝切鋏を持ち出し、夾竹桃などの枝葉をカット。山茶花や椿の枝葉をカット。薔薇や満天星やら名称不詳の木々の枝葉をカット。南天やら木瓜、笹竹などの枝葉も剪定。これはヤバい。素手ではダメだ。ついにグローブを嵌めた。サンダルのまま。帽子を被ればよかった。陽光が厳しい。サングラスすれはよかったと後で後悔。
グローブを嵌めてからも2時間。汗ダラダラ。ああ、柘植や三重カナメ、ミカンなどの木も枝葉が伸び放題じゃないか! キリがない。3時間あまりやって諦めた。今日は読書三昧のはずだったのに。
木々の根元に、剪定した枝葉をたっぷり撒いたから、堆肥が豊か過ぎた、土壌がメタボに? (05/15 21:54) やはり夜半になって寝落ちした。 (05/16 03:50)
← 仁藤 敦史著『加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか』 (中公新書) 「本書は、古代東アジア史の大きな争点である3~6世紀に存在した朝鮮半島南部の小国群を指す加耶/任那の実態を実証研究から明らかにする。」
仁藤 敦史著『加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか』 (中公新書)を15日読了。 「本書は、古代東アジア史の大きな争点である3~6世紀に存在した朝鮮半島南部の小国群を指す加耶/任那の実態を実証研究から明らかにする。」という本。
「『日本書紀』は任那と記し、「任那日本府」の記述などから長く倭の拠点と認識されてきた。だが戦後、強く疑義が呈される。歴史教科書の記述は修正が続き、呼称も韓国における加耶へと変わる」というが、吾輩の「任那日本府」のイメージは、まさに『日本書紀』に綴られた像のまま旧態依然たるものだった。
が、「歴史教科書の記述は修正が続き、呼称も韓国における加耶へと変わる。他方で近年、半島南部で倭独自の前方後円墳の発掘が相次ぎ、倭人勢力説が台頭する」とか。
伽耶(加耶)の歴史は、日本古代史では、主体ではなく、侵略・支配される客体としてのみ位置づけられてきた。本書では、朝鮮古代史の流れの中で位置づけている。加耶は新羅や百済と違い、統一国家成立の直前で滅亡したため、まとまった史料がのこってこなかったことが影響している。
伽耶は『日本書紀』での「百済三書」の記述に依存し過ぎていた。全面的に肯定するか、偽書・伝承として否定的に扱う両極端の立場が多かった。本書では、史実として評価できる部分を探し、四世紀および五世紀の歴史をできる限り復元しようとした。
従来、「広開土王碑」の資料的限界を指摘している。強大な敵としての倭の記述は相対化する必要がある。
「日本府」の解釈について、戦前以来の通説だったヤマト政権の出先機関説を明確に否定。そのうえで、百済による加耶諸国への侵略に抵抗する勢力の総称として表現されたものと論じている。
「日本府」の内実は、倭からの使者、倭系の在地豪族集団を合わせたもので、強固な組織は存在しなかった。
などなど、目から鱗の論議が満載。古代史についても素養のない吾輩には、荷の重い読書だったが、それでも認識を新たにさせてくれる興味津々の読書体験となった。 (05/16 03:48)
ラザフォード・プラット【著】『水―生命をはぐくむもの (新装復刊版)』(石 弘之/西岡 正【訳】 紀伊國屋書店)……水がテーマということで飛び付いた…手が出てしまった…が、原書が出てから半世紀以上、翻訳が出てからも半世紀の本だと、自宅で本書を開いて気付いた。
古くたって読むに値する本は少なからずある……とは思うが、一応は一般向けとはいえサイエンス本であるからには、科学という日進月歩のジャンルであるかぎり、近年の加速して発展進化する以上、最新の本を読みたいもの。さはさりながら、買った以上は、読む!
高校生の頃、学校で著名な哲学者の西谷啓治が講演に。教頭の同窓のよしみで。全校生徒が体育館に集めれ拝聴。他の生徒らは知らないが、我輩は感動した。テーマはまさに〈水〉だった。ターレスの水の哲学に始まって、水を巡って淡々と解き起こしてくれた。脳裏に水の豊穣なる世界が瑞々しく。
当時の日記に記録しただろうか、二十歳までの日記は焼却したので確かめようがない。高一の現国の授業で「水は万能の溶液」というひと言と共に我輩にはずっと受けた感銘は銘記された(されている)。のちに哲学科を選んだ進路に影響したかも。
西谷 啓治(にしたに けいじ、1900年〈明治33年〉2月27日 - 1990年〈平成2年〉11月24日)は、日本の哲学者。専門は宗教哲学。京都学派に属する。京都大学名誉教授。文化功労者。 (05/15 23:57)
← 日向ぼっこしてたカナヘビ君、庭仕事後、またまた発見遭遇。今日は暖かだったからか、我輩が接写しようと近付いたら、サッサと繁みに消えた。体も暖まっていたんだね。 (15日撮影 05/15 22:24)
「横山秀夫サスペンス「密室の抜け穴」」を録画で。3回目か4回目。傑作! (05/15 22:24)
ラザフォード・プラット【著】『水―生命をはぐくむもの (新装復刊版)』(石 弘之/西岡 正【訳】 紀伊國屋書店):
「原子力発電所や火力発電所は発電に利用できない余分な熱を環境に廃棄している。これらが海沿いに建てられているのは海水を介して熱を海に捨てるためである。なお、火力発電所では日本では唯一の空冷式大型発電所の真岡発電所が2019年に運転を開始している。 原発の発電効率は低く、核燃料でお湯を沸かして発生させた熱エネルギーの1/3しか電気に変えることができない。出力100万キロワットの原発は、発電しながらその倍の200万キロワットもの熱を捨てている。」
「取水した海水を放水する際の温度上昇の上限は7℃と定められていて、放水量は、1秒あたり68トンにものぼる計算となる。 発電所から捨てられる水に含まれるのは熱だけではない。設備への海洋生物付着防止のための塩素も添加されているし、原発からの排水には液体放射性廃棄物も含まれている。取放水時の機械的・化学的・熱的な刺激が特に小さな生き物へダメージを与え、海洋環境を悪化させている。」
転記は: 「原発温廃水が海を壊す 原発からは温かい大河が流れている」 (05/16 00:09)
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