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2025/04/16

バルガス・リョサ氏死去…巨星墜つ

 ← 椿の花の盛りの時期も過ぎ、庭では水仙ばかりが目立っている。その水仙もやや翳りが… (04/14 14:43)

 富山市…夜半にもならないうちに街中は閑散。物価高が庶民を直撃。政権批判に至らないのが不思議。トランプ関税で批判の矛先が政権に向かわない。与党政権には有難い<国難>か。  (04/16 11:42)

ペルー出身ノーベル賞作家バルガス・リョサ氏死去、89歳…権力の構造と自由求める個人の抵抗描く : 読売新聞オンライン」 大作の数々を愛読してきた。まさに巨星墜つの感ばかり。(04/15 05:11)

 大岡 信著『肉眼の思想―現代芸術の意味』 (中公文庫)…3年前に再読してる。改めて。 (04/15 20:55)

…車中での待機中に読み出したのだが、どうにも退屈。同氏は詩人なのだろう、小説を含めた文学には評論家という印象。今更読み返すのはきつい。50頁ほど通読して放棄。 (04/16 10:35)

 

 ← 山野井 徹著『日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館) 「30年に及ぶ地質学の研究で明らかになった、日本列島の形成から表土の成長までを、風成層の堆積と、地すべり・崩壊などの侵食との関わりで、考古学、土壌学、土質工学も交えて解説する」

 山野井 徹著『日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館)を14日(月)に再読了。 再読して良かった。傍証を固めてクロボク土の謎を解き明かす長大な推理小説を読むような。感想は後日。 (2025/04/14)

「30年に及ぶ地質学の研究で明らかになった、日本列島の形成から表土の成長までを、風成層の堆積と、地すべり・崩壊などの侵食との関わりで、考古学、土壌学、土質工学も交えて解説する」という内容だが、最後には「日本列島を覆う表土の約2割を占める真っ黒な土、クロボク土。火山灰土と考えられてきたこの土は、縄文人が1万年をかけて作り出した文化遺産だった」という縄文文化理解に資する結論に至る。

 傍証を固めてクロボク土の謎を解き明かす長大な推理小説を読むような感もあった。

 数年前の初読の際は、本書の前半の地道でち密な解明過程に難儀した記憶ばかりが残ってる。肝心の結論部に至った頃には我が貧弱な脳味噌はパンクしそうに。

 今回はリベンジも兼ねて丁寧に。その甲斐があった。ここには詳細は省くが、縄文土器について、従前の縄文研究では(吾輩の知る限りは)注目されてこなかった視点があった。

 ここには印象的な箇所を少しだけ転記しておく:

 「自然とヒトの関りにおいて、縄文時代に始まった草原(疎林)作りは、ヒトが初めて自然を変えたという意味での画期である」としたうえで:「このような縄文文化は約一万年続いたが、一つの文化がかくも長く継続した例は世界にはない。しかもその文化の特徴は食料の調達が「狩猟・採集」段階のままであったことである。土器の使用が定住の始まりとすれば、縄文文化は世界に先駆けて定住を始め、狩猟・採集をやめずに続け、世界で最もあとまで農耕段階に移行しなかった特異性をもっている。一万年もの間、狩猟・採集を持続してきたことは、日本列島の温暖で湿潤な気候のもと、植物の旺盛な生育により原生林化する森林を草原(疎林)にして再生し、そこから食料を確保することが最も容易で安定であったからと考える。」(p.222)

 結論風な文言だけを読むと疑問符が浮かんでしまうだろうが、長い前段の研究の上での含蓄ある観方だと納得させられる。 (04/16 11:06)

 

 ← ジョルジュ バタイユ 著『エロスの涙』 (森本 和夫訳 ちくま学芸文庫)  「エロティシズムは禁忌と侵犯の中にこそあり、それは死と切り離すことができない。二百数十点の図版で構成されたバタイユの遺著。 【解説: 林好雄 】」

 ジョルジュ バタイユ 著『エロスの涙』 (森本 和夫訳 ちくま学芸文庫)を15日(日)通読了。感想は、前回に変わらない。今回は挿画(画像)に観入るばかり。仕事の車中での待機中に手にしていたのだが、仕事が恐ろしいほどに暇で、挿画に妄想を逞しくするばかりだった。 吾輩にとって本書は読むというより、豊富なエロス画像を鑑賞する、といったほうがいいかも。この中で、レオノール・フィニに再会できたのが嬉しい。(04/15 04:18)

 ここには過日…恐らく初読の際の…2012年頃の感想にもならない呟き…感想擬きをメモっておく(04/15 01:09):

 エロティシズムと死とのせめぎ合いを妄想していた。  絶望的なほどの悦楽の一閃。垣間見たかのような錯覚。  愉楽のほんの片鱗に圧倒され、波間を泳ぐ前に大慌てで安全な海岸線に引き返してしまう自分。  バタイユの思想とはまるで違う、低次元の泥沼を這い回り、ほんの一瞬、波間から顔を覗かせた最中、世の中の健康さに眩しさを覚え、また闇の海の底へと溺れ込んでしまう。  健全さへの嫉妬と恐怖。  そんな小生にバタイユなど論外なのである。

 

 山野井 徹著『日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館)を相変わらず自宅で読んでる。

…黒土には、クロボク土と高地性黒土がある。が、互いに異なる種類の土壌である。(p.186)

…縄文時代の遺跡とクロボク土の分布域はよく相関している。(p.192-3)

…秋吉台や阿蘇火山一帯の山焼きは、一体何のため? 牧畜…放牧のため? 草原にして観光地に? まさか! 現代ならともかく縄文時代には考えられない。 (04/14 15:10)

 目崎 徳衛著『数奇と無常』(吉川弘文館)…30年以上前初読。10年ほど前に再読。本書で目崎氏に着目し、つい最近「百人一首の作者たち」 (角川文庫ソフィア)を読んだのだった。改めて今日から読む。  (04/14 16:08)

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