烏滸がましい
← ジョン・D・バロウ著『無の本 ゼロ、真空、宇宙の起源』(小野木明恵 訳 青土社) 「数学、神学、哲学、文学、素粒子物理学、宇宙論……さまざまな角度から無の探究の歴史をはじめ、音楽や文字おける無の表現も多彩に紹介しながら、「無(=nothing)」を語り尽くす!!」
ジョン・D・バロウ著『無の本 ゼロ、真空、宇宙の起源』(小野木明恵 訳 青土社)を21日(金)再読了。ジョン・D・バロウ本ファンの吾輩、改めて素晴らしい本だと確認。 「数学、神学、哲学、文学、素粒子物理学、宇宙論……さまざまな角度から無の探究の歴史をはじめ、音楽や文字おける無の表現も多彩に紹介しながら、「無(=nothing)」を語り尽くす」というものだが、無、宇宙、時空、真空と話題が実に豊富で楽しい。再読してよかった。 (02/25 05:45)
本書の中に掲げられている詩が素晴らしかった。エドワード・エルガーによるこの詩に付した作曲もある(「エルガーの珍しい曲 : 気楽じい~の蓼科偶感」参照のこと):
わたしたちは音楽を作る者
わたしたちは夢を見る者
誰もいない白波のそばをさすらいながら
わびしい川辺に座りながら
世の中で負け、世を捨てた人のうえに
青白い月がかすかに光る
それでもわたしたちはこの世のなかで
永遠に動き、震えるようだ
アーサー・オショーネシー「頌詩」
We are the music makers,
And we are the dreamers of dreams,
Wandering by lone sea-breakers,
And sitting by desolate streams;—
World-losers and world-forsakers,
On whom the pale moon gleamsYet we are the movers and shakers
Of the world for ever, it seems.Arthur O'Shaughnessy:「Ode」(1874年)
← 画像は、洗面所の小窓から眺めた庭先。水墨画モドキ。 (02/24 13:18)
ヘンリー・キッシンジャー著『国際秩序』(伏見威蕃訳 日経BPM)…残り50頁余り。あとは自宅で。 (02/24 13:17)
堀田 善衛著『方丈記私記』 (ちくま文庫)…今回で本書は3回目となる。初読は10年前。再読は5年前。その前に図書館本で読んだかも。本書は古本屋で入手。
何だか区切りよく5年サイクルのようだが、これは全くの偶然。嘗ては我が郷里(富山)ゆかりの数少ない国際的な知識人であったのだが(勝手ながらだが、我輩より30歳ほど年上の、遠い親戚の畏怖すべきおじさんという感覚を覚えてきた)、現代でも読まれているのだろうか。いずれにしろ、ゆかりを感じつつ同氏の著書は読んでいくつもり。惜しむらくは、「広場の孤独」が、今以て読めないこと。 (02/24 15:24)
云うまでもないが、「方丈記」のほうは、新潮文庫か岩波文庫で何度となく。 (02/25 00:57)
← ヘンリー・キッシンジャー 著『国際秩序』(伏見 威蕃 訳 日本経済新聞出版) 「近代国際法の元となったのは、三十年戦争の講和条約であるヴェストファーレン条約。これが結ばれたのが1648年のこと。この新しい条約によって、「ヨーロッパにおける秩序」が形成された。それ以降、大きな戦争が起きるたびに、「地域における秩序」は確立されてきた。しかし、結局のところ、適用範囲が広がれば、「秩序」の考え方を変えてきたのがこれまでの歴史である。(以下略)」
ヘンリー・キッシンジャー 著『国際秩序』(伏見 威蕃 訳 日本経済新聞出版)をハアハアゼエゼエ辛うじて通読。この手の本は、斜め読みで済ませる(というか初めから相手にしない)。何故なら大概の政治本は数年も経ないうちに内容が陳腐化するから。同僚に頂いた本。なので敢えて読み出した。が、甘かった。原書の刊行は2016年なので、データや世界の情勢は10年前(書かれたのは2014年)。それでも読み応えがあった。さすがにキッシンジャーだけのことはある。仕事の車中での待機中に慌ただしく読む本じゃなかった。 (2025/02/24)
「近代国際法の元となったのは、三十年戦争の講和条約であるヴェストファーレン条約。これが結ばれたのが1648年のこと。この新しい条約によって、「ヨーロッパにおける秩序」が形成された。それ以降、大きな戦争が起きるたびに、「地域における秩序」は確立されてきた。しかし、結局のところ、適用範囲が広がれば、「秩序」の考え方を変えてきたのがこれまでの歴史である。(以下略)」といった内容。ヨーロッパの長い抗争 が、ロシアや中国、中東と世界が広がった中ではどうなのか。が、ロシアや中国、中東と世界が広がった中ではどうなのか。
本書の内容案内にあるように、「冷戦時代の枠組みは、アメリカ、ヨーロッパ先進国、ソ連といった限られた地域の国々が参加して作られた制度であり、地球上のその他の地域は初めから除外されていた。しかし、冷戦終結後、中国が台頭し、中東諸国がオイルマネーでさらに潤い、ブラジル、ベトナム、インドといった新興国が発言力を強め、アフリカ諸国もこれまで以上に国際社会でプレゼンスを高めている。ISや中国は、現在の国際秩序に真っ向から異議を唱えている」となると、秩序への展望は嘗てより遥かに困難なのではなかろうか。
本書での本筋ではないかもしれないが、世界の大国の核戦略を巡る議論が面白かった。なんたって大統領補佐官としてまさに携わってきた本人なのだ。が、使用可能な核兵器だとか、北朝鮮の核戦略が世界を揺るがせている現状を観ると、現実はキッシンジャーが現役の頃とは雲泥の差の混迷を極めている。核があるから見かけの平和(擬き)が保たれているが(お蔭で地域限定の戦争が激発している…大国が核兵器を使えないと見越している)、いつ発射されてもおかしくない。核兵器のない世界を願いたいが、サイバー犯罪の激増もあるし、余程透徹した平和戦略を構想しないと現実化しないと思ったりする。悲観的過ぎるだろうか。 (02/25 06:04)
「【悲報】1億年以内に土星の環が消滅へ、土星に降り注ぐ「環の雨」とは?もうお別れを告げましたか?(スペースチャンネル) #Yahooニュース」…多分、我輩のほうが先に消えるかな。 (02/24 21:02)
臠 臠(れん)臠(みそなわ)す: ①きりみ。きりにく。細かく切った肉。 ②みそなわす。ごらんになる。「見る」の敬語。 東京大空襲のあと天皇が、焦土を視察。翌日の朝日新聞に、大きな活字で、「御徒歩にて焦土を臠はせ給ふ」なる見出しの記事が。 (02/24 22:57)
【烏滸がましい】 の解説 [形][文]をこがま・し[シク] 1 身の程をわきまえない。差し出がましい。なまいきだ。「先輩をさしおいて—・いのですが…」 2 いかにもばかばかしい。ばかげている。 「世俗のそらごとを、ねんごろに信じたるも—・しく」〈徒然・七三〉 (02/24 23:02)
烏滸(おこ)とは、馬鹿げていてあるいは滑稽で人の笑いを買う様な有様を指す。 概要 編集 記紀に「ヲコ」もしくは「ウコ」として登場し、「袁許」「于古」の字が当てられる。平安時代には「烏滸」「尾籠」「嗚呼」などの当て字が登場した。 (02/24 23:03)
本書は、東京大空襲の惨状を眼にした作家が長明の「方丈記」の叙述を手懸かりに日本人の心性を読み解く。 (02/24 23:11)
「秘曲」…特定の家系の者や、免許を受けた者にだけ伝授する、秘伝の曲目。長明は楽器の名手。秘曲はみだりに演奏してはならない禁を破ってしまった。 (02/25 02:40)
「臠」以下は、堀田 善衛著『方丈記私記』 (ちくま文庫)に絡む話題である。
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