兵どもが夢の跡
作業後、入浴……したかったが、ガス代水道代電気代が高騰し、当分やめ。シャワーだけ。ついでに浴室の排水口をタワシなどで掃除。さらに床などタイルもタワシでゴシゴシ。 (01/19 19:09)
今日午後、外出(30日に一度の内科医院通院とスーパーでの買い物)から帰宅直後、兵どもが夢の跡ならぬ吾輩の昨日の悪戦苦闘の庭仕事の成果を庭に見(あれだけ頑張っても他人には汗の跡など嗅ぎ取りえないだろう)、ついでにミカンの木を観た。大半が野鳥に食い散らされていたが、辛うじて二個だけ残っていたので、収穫してきた。 (01/20 13:30)
我輩が嘗て好きだった女優は、安田道代だった。最初に意識したのは、学生時代だったか、友人に誘われて観に行った「襤褸の旗」という映画だった…とずっと記憶してきた。テント張りの即席の会場。が、それは我輩の全くの勘違いだと、つい最近気付いた。
ちなみに、「襤褸の旗」なる映画は: 「明治時代、公害と環境破壊に対して闘った、足尾鉱毒事件の田中正造代議士の半生を描く。脚本は劇作家の宮本研、監督は「混血児リカ ハマぐれ子守唄」の吉村公三郎、撮影は「若者の旗」の宮島義勇がそれぞれ担当。」
どの資料を観ても、安田道代の名はない。当然後年改名した名も尚更ない。一体いつどんな経路を辿ればそんな勘違いをするものだろう。未だに映画のパンフレットも書庫に秘蔵してるというのに! ちなみについでに言えば、「襤褸(らんる…ぼろ)」なる漢字を覚えたのもこの映画で。但し、未だに書けない。(01/20 02:52)
← 枯れ木(裸木)の枝に小さく野鳥の姿。藪のような我が家の庭は、野鳥らの格好の飛来地、中継地、休憩地になってる。冬は窓を締め切ってるので、鳥の鳴き声は滅多に。トイレに立つ際、小窓を開くと、そのキシリ音に鳥たちは驚いてか、遮二無二飛び立つ。けたたましく鳴き叫びつつ。なので、野鳥の撮影には滅多に成功しない。スマホだと、デジカメほどに素早く撮影モードが立ち上がらない。デジカメを持っていた頃はナイスショットが折々。デジカメ…買う? いや、今更だろう。 (01/20 00:50)
ウラジーミル・ナボコフ著『ロリータ』 (若島正/訳 新潮文庫)を今朝解説なども含め読了。
小生は、若いころ、二度、読んだことがある。どうやら、最初は大久保康雄氏の手になる翻訳(新潮文庫)だったようだ。最初は、ロリコンもの、ポルノ紛いの本を期待して読んだ気味がある。が、期待が見事に裏切られ、吾輩の読解力が足りないのかと、数年後、再読したものだった。が、その二度目もあっさり跳ね返された。何故にかも分からないまま。
この若島訳の新潮文庫版だが、英語版の『ロリータ』をナボコフ自身がロシア語に訳したものがあり、それらを踏まえての新訳となったようだ。(実際の翻訳事情はもっと複雑だし、そもそも原書の『ロリータ』が出版に至る経緯も生みの苦しみがあった)。とにかく、この吾輩にとっての新訳を読めて幸いだった(拙稿「ナボコフ『ロリータ』読了」)。
『ロリータ』を読み返してよかったとつくづく思う。今回は、春先にナボコフの文学講義を四冊立て続けに読んだこともあり、ナボコフの小説は何冊も読んできた。ナボコフの評価はどうであれ、ウエルベックの小説で鍛えられてもいる。そんなハイブローな講義をするお前はどうなんだと、『ロリータ』を読み返して、これはかなりレベルの高い小説だと、つくづく感じ入った次第。下世話なポルノ小説の期待はあっさり裏切られるが、代わって意匠を凝らしたナボコフならではの虚構…物語の世界が繰り広げられる。アメリカを車で動き回るロードノベルとしても読めるが、究極のところ、これは純愛小説だと思った。語り手の、惚れた少女への、あるいは一度惚れた少女像への一途な想いが、ついには彼が涙ぐむほどの中年男の純情物語に成り果てる。
今回四年ぶりに若島正/訳の本書を手にした。本書はナボコフの言葉遊びの究極の魔術を堪能させられた。が、実のところ言葉遊びの書ではない。ましてポルノ小説なんかじゃない。
本書には末尾に、ナボコフ自身による「『ロリータ』と題する書物について」という一文が付せられている。ナボコフのこの作を為した真意が綴られている。ルール違反だろうが、この小文を最初に覗くのもありかな。「私にとって虚構作品の存在意義とは、私が直截的に美的至福と呼ぶものを与えてくれるかどうか」「真摯な作家なら誰でも、自分の発表作品がたえず慰めとなる存在なのをよく知っている」とナボコフ。
美は細部に宿る…なんて言い古された文言。正確には神は至高細部に宿るのようだが(ドイツの美術史家ヴァールブルク,あるいは20世紀初頭の建築家ミース・ファン・デル・ローエが言ったとされるこの言葉)、本作を読んでつくづく上出来の作品はじっくり付き合わないとアカンと思い知らされた。至高の小説を読みたい人こそ、本作をどうぞ。
← ウラジーミル・ナボコフ著『ロリータ』 (若島正/訳 新潮文庫) 「ときに爆笑、ときに感涙。異形の傑作、新訳! 誤解多き世界文学の最高峰が、初めてその真の姿を現す。詳細な注釈を収録。解説:大江健三郎」
ウラジーミル・ナボコフ著『ロリータ』 (若島正/訳 新潮文庫)…本文読了。既読感と初読感が交々。やはり凄い作品。 (01/20 05:25) 昨日午後から残りの160頁余りに取り掛かった。せっせと夜鍋して。たった今 読了。美は細部にあり を実体験させてもらった。 (01/20 10:08)
「マイクロソフトやグーグル、トランプ氏就任基金に100万ドルずつ寄付」(@businessから)なる報道が。
みんなトランプに靡くんだなー。怖いな。日本も右に倣え!かな。それどころかネットに何を求めるか分からないな。フェイクもウソを百回強弁したら真実になる。ヒットラー(ナチ)の真似か。日本のマスコミはとっくに根性萎えてるし。テレビには出ないマスコミ人を探し応援するしかないか。
今さらアメリカに幻想を抱くなんてウブなネンネじゃあるまいに。GAFA はキラキラした安っぽい意匠をかなぐり捨て、本性を少しだけさらけ出しただけ。共和党だろうが、民主党だろうが虚実皮膜の金がメエルストロームの渦を巻いて全てを呑み込んでいく。
救いはない? 改めて思い出すのは、昨年読んだ本の中で一番の発見収穫だった、デヴィッド・グレーバーら著の「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」(酒井隆史/訳 光文社)だ。
何がなんでも欧米型の徹底した中央集権型の国でなくちやいけないわけじゃない。経済が渦巻く摩天楼を目指さなくても構わない、そんな可能性をグレーバーの、「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」が教えてくれる。 (01/20 03:00)
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