浜辺の古木
← モーパッサン著『女の一生』 (新庄嘉章/訳 新潮文庫) 「希望と絶望が交錯し、夢が一つずつ破れてゆく女の一生を描き、暗い孤独感と悲観主義の人生観がにじみ出ているフランス・リアリズム文学の傑作である。」
ウラジーミル・ナボコフ著『賜物 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)』(沼野充義 訳 河出書房新社)を自宅で読んでいる。8年ぶり? 再読中である。解説を含めると600頁近い本書だが、改めて手にしてよかったとつくづく。この本を読んでて、懐かしい名作にも言及があり、つい嬉しくなる。旧友に逢う感がある。訳者名も懐かしい。
ちょっと時間の海の底に沈んでいたのが、思いがけず浮き上がってきた…あるいは嵐の後で浜辺に打ち上げられた古木の破片を何気なく手にしたら、なんと昔の若い自分の心を射抜いた宝石だったということか。 (01/27 13:23)
モーパッサン著『女の一生』 (新潮文庫)…モーパッサンは、我輩が(若い頃…二十歳代か)好きだった作家で、「脂肪の塊」などはそのシニカルな作風がたまらず、繰り返し読んだものだった。この「女の一生」もさすがに繰り返しは読めなかったが、少なくとも再読はした。いま読んでるナボコフの「賜物」にてこの作品への言及があって思い出した。
余談だが、モーパッサンの「女の一生」に引き摺られ(?)、日本の作家でも女の一生を描いた作品を読みたいと思い立ち(← 変な動機)、書店で有島武郎の「或る女」を発見。読んで魅了された。10年ほど前に久々読み返したが名作だと再確認したものだった。 (01/26 13:55)
← プーシキン著『大尉の娘』 (神西清 訳 岩波文庫 ) 「プーシキン晩年の散文小説の最高峰.剛直な大尉,その娘で,表面は控え目ながら内に烈々たる献身愛と揺るがぬ聡明さを秘めた少女マリヤ,素朴で愛すべき老忠僕――.大らかな古典的風格をそなえたこの作品は,プガチョーフの叛乱に取材した歴史小説的側面と2つの家族の生活記録的側面の渾然たる融合体を形づくっている.」
プーシキン著『大尉の娘』 (岩波文庫 )…遠い昔、プーシキンに限らずロシア文学作品を片っ端から読み漁った頃に読んだ小説の一つ。プーシキンには傾倒しなかったが(それは彼が何といっても詩人であり、詩的素質は皆無の我輩がその魅力を感受できるはずもなかったと今にして分かる)、何故か今も印象に残ってる作品。いま読んでるナボコフの「賜物」にて「大尉の娘」という表題に久々触れて思い出した。どんな作品だったろう? (01/26 17:35)
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