寝落ちの年越し
← チョ・セヒ著『こびとが打ち上げた小さなボール』(斎藤真理子 河出文庫) 「現代の作家たちから多大なリスペクトを受ける名作。急速な都市開発をめぐり、極限まで虐げられた者たちの、千年の怒りが渦巻く祈りの物語。」
明けましておめでとうございます……なんて真夜中過ぎに云ってもいい? 能登などで被災された方々は将来展望も描けず、水道もまだだとか。我が家も昨年、玄関口だけ修理したけど、その修理代に撃沈。見込みの三倍以上! お陰で11月以来書店から遠ざかってしまった。正月こそ書店へ!と、密かに意気込んではいるのだが、さてどうなることやら。 (01/01 01:05)
チョ・セヒ著『こびとが打ち上げた小さなボール』(斎藤真理子 河出文庫)を昨夜半近くに読了。 なんとも云えないエネルギーが熱く、時に静かにマグマのようにゆっくり、しかし圧倒的なパワーで大地を焦がしていく。感想など、書けそうにない。年の最後に本作を読めて良かった…などと呟いた。
本書を手にした切っ掛けは,ハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞したこと。関連して、昨年11月末、ハン・ガンさんの本を買いに書店へ。その際、なんだか地味な装丁の斉藤真理子さんの「韓国文学の中心にあるもの」を見つけ、読めそうと直感して早速、読んだことが大きい。
韓国の文学史であり、政治的に日本より遥かに厳しい韓国の戦後史を痛感させられたことも決定的だった。
日本も厳しさがなかったわけではないが、表舞台からは語られなくなっている。痛みを忘れた、あるいは鈍感な連中がマスコミでのさばるようになっている。一方、韓国は痛みを若い世代も決して忘れていない、今のこととして心に刻み続けている。
その認識を前提に、早速、ハン・ガンの『菜食主義者』や『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子 訳 河出文庫)などを読み始めたし、今も書架に書店で見つけた何冊かの本が並んでいる。今年は韓国の作品を読書のテーマに加えていく。可能なら北朝鮮も…と思いつつも、こちらは発信不可能なのか。 (01/01 12:20)
昨夜は、人並みに年越し蕎麦を食べた。人並みじゃないのは、エビテンを五本も載せたこと。買ってきたのは2本パック。冷凍庫に3本、これらもついでに。しかも、冷凍庫には、八ヶ月前に消費期限切れのツユが。えーい、ついでだと、汁だくにして。豪華じゃないか。更に何故か、イカの刺身も奮発した。これで、年越しも安泰……なんて思ってたら、寝落ち。滅多にしない入浴と洒落込んだのが間違いだったか。お陰で夜半を越えてから目覚めて、戦闘ならぬ読書モード突入。 (01/01 00:59)
ウラジーミル・ナボコフの初期作品『絶望』 (光文社古典新訳文庫)を真夜中に読み始めた。年末年始に「絶望」だなんてどうかと思うが、ま、厄落としということで。既読の感もありつつ、記憶が曖昧なので、読む。再読でも、ナボコフならいいじゃないか。 (01/01 00:40)
← 「タルドンネ又はタルトンネは直訳すると「月の町」を意味し、韓国においては、坂道を登りきった場所や丘の上のような「月に届くほど」高い場所にある貧民街を指す言葉である。」チョ・セヒ著『こびとが打ち上げた小さなボール』(斎藤真理子 河出文庫)の主な舞台の一つ。(Wikipediaに詳しい情報あり) (12/31 19:47)
ニール・シュービン著『進化の技法――転用と盗用と争いの40億年』(黒川耕大訳 みすず書房)を過日再読した。
気が付いたことはその都度メモってきたし感想も書いたが、メモし忘れてたことが:
「大野乾 (おおの・すすむ) 生物学者。生物進化の「遺伝子重複説」の提唱者として著名。またDNAの塩基配列と音楽の構成原理の類似性から、DNA塩基を音符に置換した「遺伝子音楽」を考案した。」
当時話題になってた。タンパク質の配列をバイオリンとピアノ用の演奏曲に変換するという趣味を某研究所在籍当時始めた。 (01/01 02:46)
「NHKスペシャル 量子もつれ アインシュタイン 最後の謎 −NHKオンデマンド」…録画で。
クラウザーやアスペ、ベル(の不等式)……嘗ての我輩の読書のテーマだった。関連書をバッグにしのばせ、オートバイを駆って風光明媚な場所へ。シートを敷いて風景を眺めつつ読書を楽しんだ。 (01/01 04:12) 現在は、量子もつれが実証され、今や応用の段階に進んでいる。隔世の感がある。
「2022年ノーベル物理学賞:量子もつれ光子を用いたベルの不等式の破れの実験と量子情報科学の先駆的研究で欧米の3氏に | 日経サイエンス」など参照のこと。
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