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2024/12/17

黒blackと炎flameはみな同じ語源を持つ

 ← 昨日からYouTubeでそのリコーダー演奏を楽しんでるルーシィ・ホルシュ(Lucie Horsch)。彼女(の演奏)は、この連休の発見だった。 (12/17 02:29)

 昨日は、早朝にハン・ガン 著『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子 訳  河出文庫)を読了させ、午後、病院(通院)とスーパーでの買い物を済ませた。あとは、夜になって薪ならぬ柴ストーブを焚火かわりに活躍させて、井上亮 著『比翼の象徴 明仁・美智子伝 中巻 大衆の天皇制』 (岩波書店)と森銑三/柴田宵曲 著の『書物』(岩波文庫)とを交互に読んで過ごした。昨日の日記に書いたように、Lucie Horschのリコーダー演奏をYouTubeでBGM風に流しながら。外は氷雨。 (12/17 13:04)

 ← ハン・ガン 著『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子 訳  河出文庫) 「おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。」

 ハン・ガン 著『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子 訳  河出文庫)を16日(月)未明に読了。前日から一昼夜も経ずに。一気読みするような生半可な作品ではないのだが。詩的な小説…それとも物語の形を持った詩の連なり。「おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り」という作品。

 これは子を孕み産む喜びと不安とを実体験する女性でないと、実感は難しいのではないだろうか。訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」や平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」が巻末に収録されているが、少なくとも平野の解説は正直、隔靴搔痒の感が強かった。

「生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する」という作品。生後すぐに亡くなった姉がもし死んでなかったら、私は生まれていなかったはず。私は姉の生まれ変わりでも代償でもない、でも、どうやってもその憾みのような責めからは逃れられない。

 本作品の中で、「blank(空白)」、「blanc(白)」、「black(黒)」の語源は、いずれもフランス語の「blanc(白)」だという。さらに続いて、「黒blackと炎flameはみな同じ語源を持つ」とまで書いている。ホントか?

 すると、「blac の語源はゲルマン祖語の「燃える」を意味する *blak- で, この印欧祖語は *bhleg- です。 「燃える」が「黒」に変化するのは「燃えた後の闇」からの連想で, 類似した発想の語に古ノルド語の「暗い」を意味する blakkr という語があるようです。」(「英語 慣用句 beat ~ black and blue 起源・語源や他言語との比較」より。読むと非常に面白いし参考になる)。

 白、空白、焔、純潔、母乳…それらは闇と憎悪と血と裏腹なのだ。 (12/17 12:51)

 

 ← 夜半過ぎ…間もなく丑三つ時…今夜もYouTubeでLucie Horschのリコーダーを視聴しながら、ストーブの柴や薪のパチパチ弾ぜる音を聴きながら読書してる。淋しい初冬の氷雨の気配も染み込んでる。井上亮 著『比翼の象徴 明仁・美智子伝 中巻 大衆の天皇制』 (岩波書店)を日に20頁から30頁ほどずつ読んでる。民間からのお嫁入。美智子さんの苦難の道を想う。 (12/17 01:29)

 

 ← 何故か、ボ・ガンボスの「トンネルぬけて」の歌詞やメロディーが脳裏を掠めた。トンネルぬけて~~トンネルぬけて~~♪♪ (12/17 00:25)

 

 ← 今日は、30日に一度の内科医院通院の日。午前中だと混むので午後に。まずは可もなく不可もなし。やはり患者は少ない。だからか、皆さんの対応もゆったり。多少の雑談も。ちゃんと本書を持参したが、すぐに順番が来て2頁も読めず。画像は、通院の道で見掛けた虹。 (12/16 17:54)

 

 ← 飛び散ったカエデや松葉などを掻き寄せて築山の腐葉土に。 (12/17 09:12)

 先ほど燃えるゴミ出しに外に出ようとしたら、救急車のサイレンの音が近くで。近所?と思ったら、なんと我が家の庭先をバックしていった。ゴミ袋を手に外に出たら、救急車は我が家の庭先を出て数メートルで停車していた。まさに近所…あるいは隣家か。救急車のエンジン音…というより暖房のためのアイドリングの高さが生々しい。誰の家か確かめようかとも思ったが、寒すぎてじっとしてられない。誰だろう? ああ明日は我が身だ。 (12/17 09:12)

(頂いたコメントに)コメントありがとうございます。幸いというか、消防車は近所で見てないです。救急車は10年前にも我が家の裏窓から見える場所に。今回は隣家っぽい。かなりの高齢者が何人も。明日は我が身です。……我が家では柴ストーブを折々使ってる。火事には気をつけてますが…… (12/17 12:20)

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