ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ
サリドマイド児への対応が、日本とドイツとはまるで違う。年金の手厚さや医学界の取り組みもドイツは積極的。日本は過去の話扱い(「未来へ伝え続ける サリドマイド薬害被害の実相 公益社団法人いしずえ理事長 佐藤嗣道さんに聞く 薬のリスク管理 医療従事者がキーパーソン - 全日本民医連」)など参照)。
上記は、あるサリドマイドの方がドイツを訪問し、サリドマイドの原因となる薬を作った製薬会社やサリドマイドの治療にたずさる医者らに会ってきての印象談。これらは、NHKラジオで聴いた話の一部。 (12/02 23:43)
← ジョナサン・ライスマン著『未知なる人体への旅: 自然界と体の不思議な関係』(羽田 詩津子訳 NHK出版) 「北極圏、ネパール高地、アメリカ先住民居留地など世界各地で医療活動をおこなってきた著者は、体内の器官を理解するために自然の生態系への深い知識が必要だと気づく。人間は自然という大きな「体」のひとつの器官であり、内臓どうしは体内の生態系として互いに連携してはたらいているのだ。」
ジョナサン・ライスマン著『未知なる人体への旅: 自然界と体の不思議な関係』(羽田 詩津子訳 NHK出版)を3日(火)読了。「喉、心臓、脳、指など15の器官と体液を取りあげ、自然界を通して得た豊かな知識と深い洞察をもとに現役医師が語る人体の驚異と奇跡の物語。」現場重視。身体内外の環境生態重視。門外漢の我輩にも具体例や体験に即して語ってくれて、分かりやすく面白いが、医師を志す方にも参考になりそう。知恵の書。 (2024/12/03)
今朝も夢続き。中でもゴシック風の夢は、我輩にとって初で筆舌に尽くしがたい。あの雰囲気を持った創作ができたらと一瞬思ったが…。 (12/04 19:27)
← ハン・ガン著『菜食主義者』 (きむ ふな訳 クオン 新しい韓国の文学 1) 「「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作」
ハン・ガン著『菜食主義者』 (きむ ふな訳 クオン 新しい韓国の文学 1) を4日(水)読了。「ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる」夫、「芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫」、「変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ」という3人の目を通して語られる連作小説集。
表題の「菜食主義者」には違和感を覚えた。原題名はどうなのだろう。肉食忌避主義者とも違う。語られている平凡な女は主義を貫くとか明確に何かを主張しているわけではない。なにゆえかは本人にも分からないまま、ある日突然、肉食を一切拒否してしまうのだ。身体が受け付けない。まさに存在的に肉食を、肉を拒絶してしまう自分がいる。周囲が、医者が、さらには読者が勝手にああだこうだと解釈するしかない。大袈裟な表現などしてない。淡々とした叙述が返って不気味。 (12/05 13:37)
ハン・ガン著『菜食主義者』 (きむ ふな訳 クオン 新しい韓国の文学 1)…この連作集の二作目の題名は「蒙古斑」。懐かしい。小学校入り立ての頃、よく耳にした。実際に同級生(のお尻)に見た:
「蒙古斑(もうこはん)は、先天的に発生する幼児の、主に仙椎の部分の皮膚にでる薄青い灰色の母斑のこと。発疹の様に見える。通常は3 - 5歳で消失する。通常、所々に現れるか、一つの大きなものが、腰椎、仙椎、臀部、脇腹、肩に現れる。頻度は低いが臀部以外の手足や顔などの部位にも現れ、これは異所性蒙古斑と呼ばれる。」(Wikipediaより)
青二才、ケツの青い奴、といった俗な言い回しに関連するとか。 (12/03 08:02)
まず、最初の「菜食主義者」読了。レイプに、敢えて「従軍慰安婦」なる表現で例える…韓国人(朝鮮人)には当たり前のこととして魂に刻み込まれているということか。何気なさそうな表現に韓国人の、日本人への怨念の深さを感じる。 (12/02 17:35)
「慰安婦問題は、1990年代以降、日韓間で大きな外交問題となってきたが、日本はこれに真摯に取り組んできた。日韓間の財産及び請求権の問題は、1965年の日韓請求権・経済協力協定で完全かつ最終的に解決済み」としている。建前としてそうだろうが、それは国家間の、あるいは首脳同士の解決。云ってみれば親分同氏の形ばかりの和解。日本国民の大方が、まして韓国(朝鮮)国民一人一人が納得したものでは全くない。加害者側はもう済んだろうと澄ました顔だが、被害者側はずっと先まで禍根が残り続けるだろう。 (12/05 13:07)
生まれながら天皇たるべく生まれ生きる苦悩を描く「比翼の象徴」が印象的。「韓国文学の中心に……」は収穫。森永 卓郎著『書いてはいけない――日本経済墜落の真相』や岡真理,小山哲,藤原辰史著の『中学生から知りたいパレスチナのこと』も読むべき本として銘記。
2024年11月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4314ページ ナイス数:5925ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ 「やいっちさんの2024年11月読書まとめ - 読書メーター」 (12/03 12:09)
ジョナサン・ライスマン著『未知なる人体への旅: 自然界と体の不思議な関係』(羽田 詩津子訳 NHK出版)を車中の待機中にちまちまと楽しんでいる。昨日の~仕事は~暇だった~~♪♪ お陰で(?)本書を70頁以上読めちゃった。って、上記のメロディー 分かるかな? (12/03 07:51)
上掲書の脂肪の項にてイヌピアットなる呼称あり…イヌイットじゃない?:
「エスキモーに属し、アラスカ州南東部やアメリカ合衆国本土などの先住民であるインディアンとは、共にモンゴロイドではあるがそれ以上の共通点はない。 イヌピアット(イヌピアック)は彼らの自称で、「真の人間」という意味である。彼らは大きな分類ではイヌイットに含まれるが、イヌイットと自称することはほとんどない。ただし、イヌイットのうちアラスカに近いカナダ西部に住むグループと明確な違いはなく、文化や言語は連続的に変化している。」 (12/02 20:10)
脂肪について、医学的に再評価再認識がされつてある。ようやく。 (12/02 19:34)
← 庭先…玄関先の楓。燃えてる! …数日もしないうちに燃え尽きる。 (12/04 19:28)
車中の待機中に、吉田洋一数学の影絵 (ちくま学芸文庫)を読み出している。あまりに有名な『零の発見』(岩波新書)の著者。我輩も楽しんだ。本書の原書は70年ほど前に出てたらしいが、我輩は見逃してる。仕事の車中の徒然に楽しむ。
本書の中で、明治、天動説を唱えた佐田介石を知った:
「佐田 介石(さた かいせき、文政元年4月8日(1818年5月12日)- 明治15年(1882年)12月9日)は、肥後国出身の幕末から明治初頭にかけての浄土真宗本願寺派(晩年は天台宗)の学僧。攘夷運動・梵暦運動の指導者、国粋主義者。号は等象斎。筆名に白川斎。急激な西洋化に警鐘を鳴らし、仏教的天動説や自給自足論など日本独自の文明開化を説いた。とくに外国製が国の成長を阻害するという佐田の「ランプ亡国論」は一時全国に知れ渡り、国産推奨の結社が各地で生まれた。」 (12/04 21:58)
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