立山に 降り置ける雪を 常夏に…疑問
← 『図録 歌人大伴家持: 現代と響き合う詩心』(中西進監修 高志の国文学館 (編集) シー・エー・ピー)
『図録 歌人大伴家持: 現代と響き合う詩心』(中西進監修 高志の国文学館 (編集) シー・エー・ピー)を29日読了。企画展の図録。なかなか充実。改めて大伴家持や時代背景、万葉集などに関心を強められた。富山…高岡…射水…能登などと巡行した。ブログ日記にても、幾度となく特集してきた:「立山に 降りおける雪を とこなつに…」「今夜も小雪の降りかかる」など。 (2024/11/29)
優れた歌は数々あるが、和菓子絡みで吾輩の好きな歌は下記:
立山(たちやま)に 降り置ける雪を 常夏(とこなつ)に 見れども飽かず 神(かむ)からならし
大伴家持(巻17・四〇〇一)
この歌はやや謎というか、小さな疑問を抱かせる歌である。「常夏に」は、「夏中ずっと。また、毎年の夏ごとに。」といった意味だろう。が、この歌は立山(連峰)を眺めての感を歌ったもの。少なくとも近年は夏の間は冠雪しない。七月に入ればほぼ雪は消えるし、10月の終り頃(遅くとも十一月上旬)にようやく冠雪となる。
あるいは古代の夏は現代より寒かったのか、それとも旧暦なので日付感覚が違う? (12/01 14:38)
← 大伴家持越中巡行推定図(『歌人大伴家持: 現代と響き合う詩心』(中西進監修 高志の国文学館 (編集) シー・エー・ピー)より) 大伴家持は、越中赴任の際、越中はもとより、能登半島も広く巡行したようだ。 (11/29 14:51)
武光 誠著『渡来人とは何者か: その実像と虚像を解く』(河出書房新社)の刊行を知った。大好きなテーマの本。 (11/28 23:39)
ジョナサン・ライスマン著『未知なる人体への旅: 自然界と体の不思議な関係』(羽田 詩津子訳 NHK出版)を車中の待機中にちまちまと楽しんでいる。自らの体験などに即して語っているので分かりやすいし、興味を保って読める。
「糞便」の頃がやはり面白い。インドでのトイレ体験はカルチャーショックだったよう。我輩もトイレに絡む失敗や難儀の体験数知れず:
「ドキュメント 脱糞だ!」 (旧タイトル:痔物語、あるいは、我が生涯最悪の日) (11/29 15:34)
小森田 秋夫著『「日本学術会議問題」とは何か:任命拒否と法人化論にみる「学問と政治」のゆくえ』(花伝社)…朝日新聞の書評で本書を知った:
「会員任命拒否事件を皮切りに、学術会議を国家機関から外す「法人化論」の登場など、学術会議の在り方が根底から問われている現在。組織の成立に遡り、政治的・社会的・学問的意義を徹底的に検証。「学問と政治」のあるべき関係性、そして「科学」に対する国の政治的責任を問う。」 (11/30 07:47)
国側は、日本学術会議を法人化し、新法人の監事や外部評価委員会の任命を首相が担うとする案を示してる。最悪の案だ。国に専門家のあるべき学術会議の在り方に口出しさせちゃアカン! (11/30 08:22)
← 大伴家持の絶唱三首のひとつ 「わが屋戸の いささ群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも」 画像は、群竹じゃなく、茶の間の窓外の笹群…晩秋故か茶褐色の葉も。 (11/29 12:47)
結城 康博著『介護格差』 (岩波新書 新赤版 2028)…朝日新聞の書評で本書を知った:
「団塊世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、団塊Jr。世代は50歳を超える2025年。介護問題がさらに深刻化していくのは必定とされる。経済、医療・健康、情報、地域、親類・縁者、世代間、意識の7つをキーワードとして、介護保険の実態や課題を余すところなく解説。誰もが安心した介護生活を送るための決め手を探る。」 (11/30 07:55)
昨夜半ラジオで、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「交響曲第25番 ト短調 K. 183 」を久々聴いた。誰かがモーツァルトをフリーター呼ばわりしてた。大門未知子の先駆者だ。オープニング曲にいいな。映画『アマデウス』のオープニングにかかる「疾風怒濤」… (11/30 08:37)
「仁徳天皇陵古墳、外堤は後世に造成明治期に荘厳化か(産経新聞) #Yahooニュース」 (11/30 21:01)
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
- 竹にまつわるエトセトラ(2024.12.12)
- 立山に 降り置ける雪を 常夏に…疑問(2024.12.01)
- キミガヨランの花言葉は「勇壮」(2024.11.21)
- 依存症との戦いは長く険しそう(2024.02.21)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- シェイクスピアからナボコフへ(2025.01.24)
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 庭仕事を我武者羅に(2025.01.21)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- シェイクスピアからナボコフへ(2025.01.24)
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 庭仕事を我武者羅に(2025.01.21)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
「タクシーエッセイ」カテゴリの記事
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
- 夜の底に沈んだ気分(2025.01.15)
- 観る気力が湧かない(2025.01.13)
- ひたすら好奇心(2025.01.09)
「古代史・考古学」カテゴリの記事
- サピエンスに分化はありえるか(2024.12.26)
- 立山に 降り置ける雪を 常夏に…疑問(2024.12.01)
- 書いてはいけない 日本経済(日航ジャンボ機)墜落の真相(2024.11.23)
- 逆コースだってありえたのでは?(2024.11.12)
- 立山初冠雪過去2番の遅さ(2024.11.08)
「書評エッセイ」カテゴリの記事
- シェイクスピアからナボコフへ(2025.01.24)
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 夜の底に沈んだ気分(2025.01.15)
- 観る気力が湧かない(2025.01.13)
「古典」カテゴリの記事
- シェイクスピアからナボコフへ(2025.01.24)
- 初めて自分でレジ打ち(2025.01.14)
- 立山に 降り置ける雪を 常夏に…疑問(2024.12.01)
- 元旦以来の地震にビビる(2024.11.27)
- 脳味噌の赤裸な姿が露出する(2024.08.02)
「社会一般」カテゴリの記事
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 庭仕事を我武者羅に(2025.01.21)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
- 初めて自分でレジ打ち(2025.01.14)
「恋愛・心と体」カテゴリの記事
- シェイクスピアからナボコフへ(2025.01.24)
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 庭仕事を我武者羅に(2025.01.21)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
「写真日記」カテゴリの記事
- 日本の常識は世界の非常識(2025.01.23)
- 庭仕事を我武者羅に(2025.01.21)
- 兵どもが夢の跡(2025.01.20)
- 寒風にアカギレしてる(2025.01.19)
- 夜の底に沈んだ気分(2025.01.15)
コメント