タクシードライバー談義
← 今朝窓外を覗いたら、山茶花が満開に。早くも花が零れてる。谷川俊太郎さんが亡くなったことも知らぬげに。 (11/19 08:55)
泉 房穂著『わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇』 (集英社新書)…こういう本こそ読まなくっちゃ。石井紘基は命懸けで政治家してた方。 (11/19 09:03)
富山市…6℃…まだ寒くなるか… (11/19 00:45)
現在は4℃ 今が最低気温か。 (11/19 05:03)
昨日はほぼ終日冷雨の休日だった。時折の強風の吹く雨を口実に庭仕事はサボった。にもかかわらず読書は進まず。寝落ち居眠り転た寝の繰り返し。スーパーでの買い物は三日分の纏め買いで、買い物籠の持ち手が剥がれそうなほどに。籠をぶら下げて店内をうろうろ。結構な運動…負担になった…なんて言い訳したり。アカン。体力気力が歴然と減退してる。 (11/19 05:10)
← 「車輪は最古の最重要な発明とされており、重量物を乗せて運ぶ橇と、その下に敷くころから発展したと考えられている。やがて橇の下にころが固定され、さらに車軸と回転部が分離して現在の形となった。」(画像・転記文共にWikipediaより。いま読んでるチャールズ・コケル著『タクシードライバーとの宇宙談義』(藤原多伽夫 訳 化学同人)にて車輪が画期的な発明だとして話題になっていた。) (11/18 17:46)
パスカル 著『小品と手紙』 (塩川徹也 /望月ゆか 訳 岩波文庫 青614-5)はなかなかに面白い。昨日はキリスト教あるいは西洋の近代文明の宗教的に傲慢な植民地支配への指弾めいた話を書いたが、それはそれとしてやはりパスカルは傑出してる。信心に傾斜しつつも、一方で若い頃は名誉欲もあってか、計算機を発明し女王に売り込んだり、聖俗に渡って活躍してる:
「1642年、フランスのパスカル(B. Pascal)は現存する機械計算機では最古のものを発明した。 当時ヨーロッパでは複雑な進法の貨幣単位が使われていたため、税務官吏として計算に苦労していた父親の仕事を助けるために、パスカリーヌとよばれる歯車式の計算機を試作した。」(Wikipediaより) (11/18 17:15)
← 画像は、キオスのメトロドロスらしい。 (11/18 19:29)
「「複数世界の考え方・・デモクリトスの弟子であるキオスのメトロドロスのよく知られた言い回しに、大草原に穀物の穂が一つだけ実るのが奇妙なら、無限の中に世界が一つだけというのも奇妙だ、というのがある。」KRS「ソクラテス以前の哲学者たち」内山他訳」……つまり、
デモクリトスの弟子であり、キオスのメトロドロスは、上記にて、「生命が生まれる条件が揃っている場所では、たいてい生命は一つではなく、次々に現れるものだ。同じように、地球が存在するという事実自体が、地球に似た惑星が宇宙にたくさん存在することを暗示していると、メトロドロスは推測した」(後者は、いま読んでるチャールズ・コケル著『タクシードライバーとの宇宙談義』(藤原多伽夫 訳 化学同人)より転記) (11/18 19:35)
← 18日(月)庭先にて萩を。かなり晩秋モードに。 (11/18 21:59)
積読(つんどく)とは、興味を持って買った本や雑誌などが未読のまま積み重なった状態を指すとするなら、我輩は、積ん読派ではない。読書メーターでは仲間外れか。本は買って読みたい。エンゲル係数がリミッターを振り切ってでも、意地でも買って読む。が、懐は寂しい。従って買える冊数も読める本の数も少ない。
傍らに未読の本が積み重なっているが、最大でも20冊を越えない。山が数冊になったら、そわそわし始める。貧乏性なのである。ケチと呼べるか。その代わり(?)、読みたい本登録数ばかりはウナギ登り。
というが、読みたい本登録の前に断念に追い込まれる本こそ天に届いてる。読書家の末席の末端の我輩でもこうなんだから、世の真の読書家の苦悩(快楽)や如何?
さて、上記には若干の誤魔化し(?)がある。それは、父の旧蔵書である。亡くなる前に大半は処分したらしいが、それでも書棚二つ分の本が遺っている。大半は晩年の父の大好きだった時代小説や歴史小説である。我輩だって嫌いじゃないので、いつかは読みたい。その意味で隠れ積ん読派と言えるかな。 (11/18 22:06)
← チャールズ・コケル著『タクシードライバーとの宇宙談義』(藤原多伽夫 訳 化学同人) 「「宇宙人のタクシードライバーはいるのか?」あるタクシードライバーが発した質問とその後の会話にインスピレーションを得て,宇宙について誰もが抱く疑問に答える18のエッセイ.(中略)タクシードライバーになった気分で,宇宙生物学者との問答をお楽しみあれ.」
ベルナール・ル・ボヴィエ・ド・フォントネル著『世界の複数性についての対話』 (赤木昭三=訳 工作舎 プラネタリー・クラシクス)…いま読んでるチャールズ・コケル著『タクシードライバーとの宇宙談義』(藤原多伽夫 訳 化学同人)にて推奨されてる。古い本だが、今読んでも楽しめるとか。そういえばこんな本もあったなー。 (11/18 23:01)
チャールズ・コケル著『タクシードライバーとの宇宙談義』(藤原多伽夫 訳 化学同人)を読み出した。
欧米では、タクシードライバーとこんな宇宙談義なんて交わすのだろうか、そりゃ数あるドライバーの中には知識豊富な方もいるだろうけどさ。と、著者の素性でそうか! と納得した。それは、ロンドン在の宇宙生物学者なのだ。
てことはタクシードライバーもロンドンタクシーのドライバーなのだ。ロンドンでタクシードライバーが務まるにはかなり厳しい関門を潜らないとならないと聞く。
ある方に依ると、「ロンドンの市内は24,000もの道路が、複雑に入り組んでいます。目標の建物、一方通行等の情報は、膨大な量です。しかし、ロンドンのベテランのタクシーの運転手はこの情報をしっかりと頭に入れて、仕事をこなします。そのことはこのマグワイアという学者に、独創的な発想の研究を思いつかせました。マグワイアはタクシーの運転手の脳を、一般人と比べてみようと思い立ったのです。MRIという医療機器を使って、彼らの脳の構造を調べました。」(「なぜタクシーの運転手さんは記憶力がいいのか」より)
別のサイトによると: 「ロンドンの伝統的なタクシーは背が高く黒色の車体を使っていることから「Black Cab」と呼ばれています。ロンドン市民だけでなく世界中の旅行者に親しまれ愛されているBlack Cabを運転するロンドンのタクシー運転手は、ロンドン市民から尊敬される対象とのこと。その理由は、Black Cabを運転する資格を得るための運転免許試験「Knowledge of London(ナレッジ試験)」が「世界一難しい試験」と呼ばれるほどの難関だからだそうです。」 (11/18 16:34)
我輩は、東京でタクシードライバーを12年余り務めた。流し営業のみ。何処で客を拾うか分からないし、何処へ向かうかも分からない。最初の2年は辛くて怖くてならなかった。タクシードライバーになるまで既に東京暮らし18年。電車やバス、徒歩は勿論、車やオートバイなどで都内に限らず走り回っていた。が、そんな素人の地図知識など全く通用しなかった。網の目状に張り巡らす道路網。一方通行。Uターン禁止。首都高速の出入り口の多さ。覚えるべき地名、交差点、店、観光地…… (11/18 16:44)
当時はカーナビなどない! ひたすら体で覚える。頭じゃなく体でだ! 3年目くらいから、客に目的地を言われたら体が、ハンドルを握る手が勝手に動くようになった。タクシー専用の地図も極めて充実してた(今もあるのかな?)。
慣れてきたら客との対話(談義)も楽しい。流しなので、その場限り、行きずりの関係だが、だからこそ安全的確、可能なら楽しくやりたかった。流しだし、会社からの無線はないので(GPSで居場所を会社に把握されないので)、一歩会社を出たら、自由気儘である。素敵な店や風景に遭遇したら、車を止めて食事したりデジカメで撮影したり。仕事の合間を縫って、回送にして公園の脇などに停めて仮眠したり、お約束の読書したり。
我がブログは初期の頃は、好きな俳句に絡め「季語随筆」と銘打っていたが、実状はと云えば、2007年末に帰郷するまでは、タクシードライバーの気儘読書雑文日記だった。苦しいことも多かったが、楽しかったなーと今では思い返せる。既に20年を越えたブログも当時がピークか。 (11/18 17:05)
(頂いたコメントに)コメント ありがとうございます。なるほど、我輩が働いていた頃とは大分事情が変わっているんですね。タクシー間の競争もますます苛烈になってる(サービス面も含めて)。カスハラ問題は古くからあります。酔漢も大変。オートバイ(スクーター)も地方都市とは大違い。車の両脇を追い越していく。荷物のトランクへの積み降ろしもサービスでやりますが、外人さんは自分でドアの開け閉めも含め自分でやるのが普通。
地方のタクシードライバーは、高齢化が進んでます。60歳どころか70歳のドライバーに平気で積み降ろしをさせる若者の澄ました顔には呆れます。兎に角、ドライバーにしろ介護にしろ、交通案内にしても現場仕事の方たちは大変。社会の様々な矛盾のシワ寄せが末端の現場にのし掛かっているようです。 (11/18 19:05)
(更に頂いたコメントに)辛気というかしみったれた社会になってきてます。余裕がますます失くなってる。自分が少しでも損してないか疑心暗鬼。客はタクドラは最低限の仕事だと見なしてる。運ちゃん呼ばわり。命令口調で構わないと思い込んでる。同じ労働者とは思いたくない。何を云ってもしても構わない…。反論はされないから、言いたい放題。運転手は客の愚痴の吐き溜! (11/18 21:42)
← 峰なゆか 著『AV女優ちゃん5』(扶桑社) 「彼女たちは、自ら選んでAVの世界に足を踏み入れたのか、それとも選ばざるを得なかったのか。ハードプレイのAVが流行し、多くの女優たちがどんどん過激なプレイを要求されるようになっていくなかで、彼女たちは生きるために何を選び、何を選ばないのか。そして、なゆゆのプラトニックラブの行方は……?」
若いころと違って漫画の本でも、一気読みはできない。目が疲れる。「彼女たちは、自ら選んでAVの世界に足を踏み入れたのか、それとも選ばざるを得なかったのか。ハードプレイのAVが流行し、多くの女優たちがどんどん過激なプレイを要求されるようになっていくなかで、彼女たちは生きるために何を選び、何を選ばないのか。そして、なゆゆのプラトニックラブの行方は……?」なんて本。AV出演する女性側の発想…気持ちへの好奇心で手にしたのだが、「AVを巡る自己決定、女が自らの意志で道を選んで生きる難しさについて考えさせられる」というが、何処まで好奇心を満たせたか、もどかしい。巻末に著者の峰なゆかと 『ここは退屈迎えに来て』などで著名な作家の山内マリコとの特別対談が載っていて参考になる。
筆者は漫画家なのだが、漫画のタッチは好みじゃない。というか、えげつない描写が続くので、敢えてリアルさを避け、エロっぽさをも抑えているのか。しかし、内容なあられもないし、えげつない。そこがいいのかな。日本には(日本に限らないが)女を食い物にしてきた歴史が少なくとも江戸時代からある。遊郭の実態を女性の側から描いた、心底納得できる作品にはまだ出会ったことがない。誰か教えてほしい。何処か美化していて隔靴搔痒の感ばかりが残ってきた。
山内マリコの作品は読んだことがあったような。富山市出身ということで勝手に親近感を抱いてる。一方の筆者峰なゆかは全く未知の人物:
「峰なゆか 漫画家。『アラサーちゃん 無修正(1~7巻)』(SPA!コミックス)、『アラサーちゃん』(KADOKAWA)は累計70万部突破のベストセラーに。そのほか主な著書に『女くどき飯』、育児漫画『わが子ちゃん(1~3巻)』、自伝的漫画『AV女優ちゃん(1~5巻)』(すべてSPA!コミックス)など。雑誌『Numéro TOKYO』にてイラストエッセイ「ふんいき美人ちゃん」を連載中。」
先月は、自らAV女優に志願した藤かんな著の『はだかの白鳥 阪大大学院卒でAV女優に』(飛鳥新社)を読んだばかり。こちらは:
「どうしてAV女優になったのだろうか。時たまふと思うことがある。この仕事を始めるまでの、私の人生は飛び抜けて変わったものではなかった。両親には愛されて育ち、大阪大学大学院(理系)を卒業して、一部上場企業に勤めた。そしてその会社で六年半働いた。この本は、そんな私がなぜAV女優の道を選んだのかを書いたものである」(「まえがき」より)というもの。ごく若い頃からセックスに親しんできた…男子から望まれると断れない性格だったという著者だからこその本だが(?)、時代は変わりつつあるということか。初心な男性は呆れ果てるのか。あるいは、逆に萎えてしまうのか。 (11/19 13:39)
峰 なゆか作『AV女優ちゃん5』(扶桑社)…一気に読めるかと思ったが、最近は漫画の本でも読み出してすぐ目が疲れる。AV出演する女性側の発想…気持ちへの好奇心で手にした。 (11/18 23:14)
上掲書…情けないことに、僅か数ヵ月前に本書を買っていたのに、先月また本書を買ってしまった。1から5まである、せめて他の巻を買っていたならともかく同じ巻を買うとは。 (11/18 23:05)
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