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2024/09/26

今夏はなんとか乗り切ったが…

 ← 『シェイクスピア全集 4 夏の夜の夢 間違いの喜劇』(松岡和子訳 ちくま文庫) 「2組の双子の兄弟が取り違えられることから生じる混乱のおもしろさの中に、ロマンスや、離別した一族の再開という要素を加えて展開する『間違いの喜劇』など。」

 このところ、仕事がやたらと暇。夜は特に町が閑散。元旦の地震直後しばらくの町の様子を彷彿とさせる。隣の石川の能登半島があんな惨状では、呑気に町にくりだすってのもはばかられるだろう。恐らくは人間が齎したに違いない気象異常の影響が近年顕著だ。今夏の猛暑を何とか乗り切ったが、ロートルの吾輩は青色吐息。これが来年も…と思うと今からすでに気が重い。若い人は文句を言いながらも元気に乗り切られても、年配者は責め苦だ。既にある種の特異点は過ぎたのではないか。なのに、ウクライナやパレスチナの地で戦争が。ゼレンスキーやネタニヤフに自制心は望めないか…。(09/26 12:58)

 

シェイクスピア全集 4 夏の夜の夢 間違いの喜劇』(松岡和子訳 ちくま文庫)……昨夜半連休だったこともあり、一気読み。言葉の遊び心が溢れてて、学生時代の3年目の授業で「ベニスの商人」を一年掛けて読んだ楽しい思い出が蘇った。原書を一字一句に至るまで辞書で調べまくって、シェイクスピアワールドを堪能した。もし翌年度も英文学講義を受講してたら、英文学に転向したかも。生憎、教養過程から学部になって、第二外国語(ドイツ語)の履修に明け暮れて、英語フィーバーの火は消え去った……ということで、感想は後日。 (2024/09/24)

 上掲の体験で何が面白かったって、シェイクスピアの言葉遊びの妙だ。場面の切り替えとも面白そうだが、これは演出や役者の力量次第でかなり印象が変わりそう。ただ、『ベニスの商人』で何が気に喰わないって、一ポンドの肉を正確に切り取らないとアカンという判決。市販の肉だって一ポンドを寸分違わず切り売りするのは不可能。明らかに無理難題、難癖の判決と、一人憤っていたことをふと思い出した。

 ネット検索してたら、拙稿「小田島雄志著『駄ジャレの流儀』」を見出した:

 それにしても小生が思い出すのは、大学時代に受けたシェイクスピアの「マクベス」の授業だ。原書を一年間掛けて読み通すのだが、小生にとって最高に楽しい授業だった。あれほど英語が楽しかったことはないし、英語の原書を楽しく読めたこともなかった。シェイクスピアの戯曲が、言葉遊びの極であり、言葉の意味が輻湊しているのに、それでいて、ジェームズ・ジョイスのようには息苦しくないのだ。

「2組の双子の兄弟が取り違えられることから生じる混乱のおもしろさの中に、ロマンスや、離別した一族の再開という要素を加えて展開する『間違いの喜劇』という作品は初めて。見え見えの展開だが、こちらは言葉の綾より人間の綾なのかな。まあまあ。

 松岡和子氏の訳業に敬意を示すばかりだが、やはり野暮な感想だが、シェイクスピア作品の面白さは実際の演劇は当然として、原書を楽しむにしくはない。 (09/26 12:51)

 

 ← 西多昌規著『眠っている間に体の中で何が起こっているのか』(草思社) 「本書は、「ちゃんと寝ること」がいかに人間の体にとって大切なのかを、睡眠中の人体内部の様々な臓器の動きや変化を通じて明らかにしようとするものです。たとえばいちばん身近な臓器である「胃」が、眠っている間にどうなっているか、ご存じでしょうか。あるいは、睡眠中の「筋肉」は、どのような活動をしているか、聞いたことはあるでしょうか?」

 西多昌規著『眠っている間に体の中で何が起こっているのか』(草思社)…僅か半年前に読んだ本。重度の睡眠障害の我輩。もっと早くに……せめて30年以上前に学ぶべきだった。できれば40年前に。手遅れは重々承知。気休めにもならないが、読むよ。 (09/24 23:43)

 

 ← 10数年前(帰郷して間もない頃)までは畑にあった植物。春先、せっせと草むしりして、雑草を根絶やしにした……せいだろうか、いつしか畑から姿を消してしまった。そんな植物が少なからず。みんな吾輩のせいなのだ。 (09/26 00:35)

地球に衝突した彗星の破片を記録か。世界最古の太陰太陽暦をトルコで発見」なる情報をスマホで:

「トルコのギョベクリ・テペは新石器時代の遺跡で、シンボルを描いた複雑な彫刻があることから、祭祀のために建てられたと考えられている。7月24日付の『Time and Mind』誌に掲載された論文によると、研究者たちは、今回発見した暦はおよそ1万2900年前に地球に衝突した彗星の破片を記録するために作られたのではないかと考えているようだ。」(09/24 21:55)

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