« 梅雨明け宣言は出たものの | トップページ | 庭仕事にあくせくの日々 »

2024/08/06

日蔭ノナクナツタ広島ノ上空ヲトビガ舞ツテヰル

 ← ジェームズ・ブライドル著『WAYS OF BEING 人間以外の知性』(岩崎晋也訳 早川書房) 「知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは?」

 自宅では相変わらず、司馬 遷著『史記 (1) 』(ちくま学芸文庫 )とアンドレ・ブルトン 著『魔術的芸術 普及版』(巖谷 國士 監修 谷川 渥 訳 河出書房新社)とを交互に。前者も記述を辿るのが大変だが、後者は掲載されている作品画像が珍しいものが集積されていて眺めるだけでも楽しい。本文はやや退屈だ。シュルレアリスムが吾輩の好みからするとやや今更の感があるからかな。 (08/06 13:06)

 

 ジェームズ・ブライドル著『WAYS OF BEING 人間以外の知性』(岩崎晋也訳 早川書房)を2日(金)に読了。素晴らしい本だった。長年探し求めていたテーマをほぼ正面から捉えた本。「知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは?」という本。

 吾輩は、あくまで直感に過ぎないが、動物植物を問わないほぼ全ての生き物に感覚のみならず何らかの知能めいたものがあると思ってきた。人間にのみ知能があるなんて偏見か、あるいは勝手な思い込みに過ぎない。少なくとも他の生命体に知能がないとは一度も証明されたことがない。犬や猫だけじゃない、蛸にも魚にも、そんじょそこらの雑草にも。あるいは藻や苔や更にはバクテリアにも、その萌芽はあるに違いない…と感じている。

 体のために植物…野菜ダイエットを選ぶのはその方の勝手だが、動物の肉だったら食べていいなんて人間のエゴ。仏教などでの精進料理も偽善と吾輩は見做している。断食行という厳しい宗教的修行がある。尊いことだとは思う。だけど、人は口から吸う空気から微細な生き物を呑み込んでいる…消化している。腸内では大腸菌などのバクテリアの壮絶な生存競争が繰り広げられている。その在りようは人間の手の及ばない世界だ(少なくとも嘗ては)。 (08/06 12:54)

 

 ← 「青春と読書 2024年 06月号」…せっかく貰ったんだから、一読したい。今日から。出来れば全文を。読むのは仕事の車中の待機中に、である。 (08/05 01:41)

 

 ← 庭先……二輪だけ咲いていた。まだまだたくさん開花待ちしてる。 (08/05 16:46)

 

 ← 岡潔著『一葉舟』(角川ソフィア文庫) 「西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。」

 8年ぶりに読んだ。案の定 煙にまかれて 何が何やらだった。が、岡の嘗ての古き良き日本を想う気持ちは伝わる。理解はし難いが。 (08/06 13:01)

 以下、8年前の感想から:

 「一葉舟」は、「ひとはぶね」と読む。岡潔はしばしば土井晩翠(の漢詩)から署名を引いている。「一葉軽く掉さして……姦雄(かんゆう)の雄図砕けぬ波あらく」や「……月を湖上に砕きては ゆくへ波間の舟一葉 …… 訪ふは山寺の松の風」から。尚、樋口一葉の「一葉」は雅号であり、「一葉という筆名は、当時困窮していた事(お足が無い)と一枚の葦の葉の舟に乗って中国へ渡り後に手足を失った達磨の逸話に引っ掛けたもの」のようである。 (2016/04/03)

 

 ← モンス・デジデリオ(フランソワ・ド・ノメ) 「地獄」 …精細な画像で観ると凄味がある。このところ眺めてるアンドレ・ブルトン 著『魔術的芸術 普及版』(巖谷 國士 監修 谷川 渥 訳 河出書房新社)に掲載。 (08/05 23:02)

 司馬 遷著『史記 (1) 』(ちくま学芸文庫 )を読み始めて一週間ほど。夏は、史書に記された中国最古の王朝。夏后氏ともいう。夏・殷・周を三代という。……夏の前に五帝の時代も。これらは争乱続き。同じような記述の連続。秦…始皇帝の時代になってようやく言動の記録も。 (08/06 10:10)

 

  昼行燈109「日蔭ノナクナツタ広島ノ上空ヲトビガ舞ツテヰル」 …「本作の背景事情など

 ↑ 今日は広島に原爆投下された日。アメリカ軍による途轍もない戦争犯罪。関連する創作を今朝、投下された時間に合わせアップした。黙祷代わりというのもおこがましいが。 (08/06 08:20)

|

« 梅雨明け宣言は出たものの | トップページ | 庭仕事にあくせくの日々 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

タクシーエッセイ」カテゴリの記事

古代史・考古学」カテゴリの記事

書評エッセイ」カテゴリの記事

創作・虚構・物語」カテゴリの記事

旧稿を温めます」カテゴリの記事

社会一般」カテゴリの記事

恋愛・心と体」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

ナンセンス」カテゴリの記事

読書メーター」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 梅雨明け宣言は出たものの | トップページ | 庭仕事にあくせくの日々 »